【2021年最新版】日本語教師になるには?仕事内容・給料・需要・コロナの影響・国家資格化も徹底解説!

「外国人に日本語を教える事を仕事にしたい!」

「日本語教師/日本語講師に興味はあるけど、どんな仕事をするの?給料は?需要はある?コロナウイルスの影響は?資格は必要?年齢は関係あるの?」

このような方に向けて。この記事では”日本語教師について分かりやすく要点をかいつまんで”解説していきます!

日本語教師の国家資格化やコロナウイルスの影響など、2021年時点で分かっている最新情報も載せているので是非参考にしてください!

目次

日本語教師とは

日本語教師はどんな仕事をするの?

日本語教師は、外国人に日本語を教える講師です。

日本語の読み書き・話し方・文法、時には日本の文化・マナーも教えることがあります。

日本語教師の主な業務は”日本語指導”ですが、勤務する教育機関によっては下記のような業務も行います。

  • 宿題や試験の採点業務
  • 教科書の作成/編集業務
  • 学生の進路指導・生活指導
  • 運動会や修学旅行など学校行事の運営・付添い

また日本語を教える対象の生徒は下記のように様々です。

  • 留学生
  • ビジネスパーソン
  • 旅行が目的で来た短期滞在者
  • 日本人と結婚した外国人配偶者
  • 親の都合で日本に来た外国人児童

日本語教師はどんな就職先がある?

日本語を学ぶ学習者の目的が近年どんどん多様になっている影響で、日本語教師の就職先は多岐に渡ります

国内の場合

  • 日本語学校
  • 小学校/中学校/高校内での日本語クラス
  • 大学や専門学校の日本語教育課/留学生別科
  • 企業で働く外国人社員向けクラス
  • オンライン授業
  • 地域のボランティア教室

海外の場合

  • 日本語学校
  • 小学校/中学校/高校/大学
  • 日本で働く準備をするための研修センター
  • JICAの青年海外協力隊
  • 国際交流基金の派遣
  • 日系企業内での現地社員研修

日本語教師の給料はどのくらい?

国内の場合

正社員(専任講師・常勤講師)の場合だと、年収300~400万円が平均値となっています。またキャリアを積み、学校内で管理職(校長・教務主任)になると年収500万円以上もらえるケースも多くなってきます。

非正規社員(非常勤講師・業務委託講師等)の場合だと、1コマ(45分~60分)で1,600円~2,500円が相場となっています。

海外の場合

海外の場合は、現地の物価水準に応じた給与・年収体系となっております。

ただ、一般的には現地人がもらう給与の1.5~2倍くらいが平均値になっています。

下記に韓国・シンガポール・台湾で日本語教師として働く際に参考になる記事を貼っていますので興味のある方は参考にしてみてください◎

【世界中でブーム】韓国で日本語教師になろう!韓国の日本語教育事情・求人について

2020/8/7

シンガポールで日本語教師に!採用条件や待遇など知りたい情報まとめ◎

2020/11/3

台湾で日本語教師になりたいあなた!知りたい情報全てまとめました◎

2020/10/1

日本語教師に年齢は関係あるの?

日本語教師に年齢は関係ありません。

実際に、文化庁が令和元年に発表した「国内の日本語教育の概要」によると、60代が最も多く10,352人(22.3%)、次いで50代が8,177人(17.6%)、40代が6,945人(15.0%)となっています。

日本語教師の需要はある?

国内の場合

日本に留学や就労で来る外国人の数が拡大を続けていることに伴い、「進学」「就職」「生活」のための日本語で困っている人も増え続けています。

実際に法務省出入国在留管理庁が発表している「在留外国人数の推移(総数)」を見ても、平成24年(2012年)時点では約200万人でしたが、令和2年6月末時点で1.5倍の約300万人になっています。

また「日本国内の日本語学習者数」も、文化庁の発表するデータで、平成2年度時点で60,601人だったのが、令和元年度時点で約4.5倍の277,857人まで増加しています。

日本の人口減少・人手不足は今後も間違いなく続きますので、在留外国人数・日本語教育を必要とする外国人数は増加を続けていくでしょう。

海外の場合

それでは日本以外の海外諸国での日本語教育需要はどうなのでしょうか?

海外でも「日本語を学ぶ学習者」「日本語教育を実施する教育機関」共に増加を続けています。

国際交流基金の発表する最新の統計資料(2018年度)によると、1979年時点で127,167人だった「海外の日本語学習者数」は、2018年時点で約30倍の3,851,774人まで増加しています。

また「日本語教育を行う教育機関の数」も、1979年時点で1,145機関だったのが、2018年時点で約16倍の18,661機関まで増加しています。

追記 コロナウイルスの影響は?

ただし、コロナウイルスは日本語教師と日本語学習者に甚大な影響を及ぼしています。

海外から日本への入国制限が1年以上続き、その間留学や就労で日本に来る予定だった外国人は待機を続けています。

それに伴い、対面指導が基本だった日本語教育は、急速にオンライン授業のニーズが大きくなりました

コロナ下でも日本語教師を続けていくためには、日本語教師自身もオンライン授業のスキルを身に着けていく必要があるでしょう◎

日本語教師の働き方は?

日本語教師の働き方は、大きく常勤(正社員)か非常勤(非正規)かで2つに分かれます。

文化庁の公表する「令和元年度国内の日本語教育の概要」によると、

“非常勤による者が15,031人、常勤による者が6,635人”

参照: 文化庁 令和元年度 「国内の日本語教育の概要」

と約30%が常勤で、約70%が非常勤の割合となっています。

常勤講師は、日本語学校・専門学校・大学等で勤務するケースが多くなっています。

非常勤講師は、掛け持ちで複数の学校で勤務する方、フリーランス講師として活動する方、主婦をしながら週2~3回働く方、副業で土日のみ日本語教師をする方など様々な働き方をしている人がいます。

日本語教師になるには

この記事を書いている2021年現在、日本語教師は自称すれば誰でもすぐになる事ができます。

ですので、日本語を教わりたいという生徒さえいれば日本語教師になることができます。

ですが、日本語学校などの教育機関で働く場合には、下記のいずれかの条件を満たすことが一般的に必須となっています。

  1. 日本語教育能力検定試験に合格する
  2. 学士の学位を持ち、文化庁に認定された420時間日本語教師養成講座を修了する
  3. 大学または大学院で日本語教育を専攻(副専攻でも可)

分かりやすく、「高卒・専門卒の場合」「4大卒・院卒(日本語教育専攻以外)の場合」「4大卒・院卒(日本語教育専攻)の場合」でケース別に日本語教師になる方法を図示してみました◎


※Reboot Japan株式会社作成

1. 日本語教育能力検定試験に合格する

公益財団法人日本国際教育支援協会(JEES)が実施する「日本語教育能力検定試験」に合格する事が、日本語教師になる1つ目の要件です。

日本語教育能力検定試験は年に1回、毎年10月に実施されています。2021年の場合は、10月24日(日)に実施予定となっています。

受講費用は14,500円(税込)で、上記3つの要件の中では最も安く日本語教師になれる方法ですが、合格率が20%台と難易度の高い試験となっています。

日本語教育能力検定試験についてもっと詳しく知りたい方は下記の記事も読んでみてください◎

【日本語教育能力検定試験とは?まとめ】受験予定or興味がある方必見!!

2020/8/3

2. 文化庁認定の420時間日本語教師養成講座を修了する

文化庁認定の「日本語教師養成講座」で420時間のプログラムを修了することが、日本語教師になるもう1つの方法です。

日本語教師養成講座は全国各地に民間企業が運営するスクールがあり、主に4月・7月・10月・1月から受講スタートとなっています。(※各講座によって異なります。)

受講期間は最短で3ヶ月から長いと2年ほど(仕事をしながら土日を使って受講するパターン)修了までにかかりますが、平均すると6ヶ月~1年くらいになります。

受講費用は50~55万円くらいが相場となっています。

費用はかかりますが、日本語教師養成講座では知識だけでなく、教育実習を行うなど日本語指導の実践力も身につける事ができるので、もし日本語教師として本気で就職・転職したい方は受講を強くオススメします◎

上記の図の通り、日本語教師の採用試験時には模擬授業を行うのですが、日本語教師としての実践力がついていないと採用試験に合格することは難しいです。

その点、養成講座に通えば実践力を養うことができるため、日本語教師として仕事を得たい!という方は1度資料請求をするなどして養成講座がどんなものか見てみると良いでしょう。

日本語教師アカデミーでは無料でお近くの日本語教師養成講座の講座資料を一括で取り寄せることが可能ですので良ければ活用してみてください◎

3. 大学または大学院で日本語教育を主専攻/副専攻で修了する

大学または大学院で日本語教育を専攻して修了することも、日本語教師になる方法の1つです。(副専攻でも可能です。)

大学3年次から編入できる通信制の大学もあり、その場合だと3年次から卒業までにかかる総費用が40~70万円ほどになります。

現在高卒・専門卒の人は4大卒になる事で、日本語教師としても、それ以外のキャリアを進むにしても給与水準が上がるケースが多いので、検討してみても良いかもしれません。

プラスアルファ: 日本語教師の国家資格化(公認日本語教師)について

実は日本語教師はこれから「日本語教師の質の向上、地位向上」を目的として国家資格化(通称: 公認日本語教師)される予定です。

現在、文化庁の日本語教育小委員会で詳細が検討されている途中ですが、「2024年以降」で実施予定となっています。

国家資格化前に既に日本語学校等で日本語教師として働いている人は、国家資格化後も「経過措置」としてそのまま働けることになっているので安心してください。

国家資格化について最新の詳細を知りたい方は下記の記事を読んでみてください◎

【2021年最新版】日本語教師の資格が国家資格になるって本当?いつから実施される?公認日本語教師とは?

2021/2/23

日本語教師として働くメリット・大変なこと

どんな仕事にも良い面と、悪い面はあるものです。

もし日本語教師になることを検討している方がいれば、「日本語教師として働くメリット」と「日本語教師の大変なこと」の両方を知ってもらった上で、日本語教師を目指して頂きたいので下記も参考にしてみてください。

メリット1: 定年後でも活躍できる!

日本語教師は上述の通り、年齢関係なく働くことのできる専門職です。

自分の好きなことで、いつまでもイキイキと働いていたい!という方には非常にオススメです。

実際に60代後半から日本語教師デビューして、インドネシアの高等学校で働いたバリバリの方の体験談もあるので、載せておきます◎

【体験談】シニアから日本語教師 〜まだまだいける人生100年!〜

2020/7/3

メリット2: 自分のペースに合わせて仕事ができる!

日本語教師は柔軟な働き方ができる職業です。

「週2日午前中だけ」、「土日を使ってオンラインのプライベートレッスンを」など自分の状況に合わせて働くことが可能です◎

ですので、将来のために副業を何か始めたいサラリーマンの方や、子育て中の主婦の方でもスキマ時間で働き続けることができます。

【体験談】主婦で日本語教師の私の生活や仕事内容をリポートします!

2020/7/3

メリット3: 世界中で仕事ができる!

日本語教師は日本語を学習したい生徒がいる国なら、世界中どこでも仕事が出来る職業です。

参考にして頂くために国際交流基金が2018年(最新公表版)で公表されている「国別の日本語学習数ランキング」を載せておきます。

このランキングで上位の国は日本語教師の仕事が多い傾向にあるという事になります。

順位 国・地域名 学習者
1位 中国 100万4千人
2位 インドネシア 70万9千人
3位 韓国 53万1千人
4位 オーストラリア 40万5千人
5位 タイ 18万4千人
6位 ベトナム 17万4千人
7位 台湾 17万人
8位 アメリカ 16万6千人
9位 フィリピン 5万1千人
10位 マレーシア 3万9千人

参照: 国際交流基金 2018年度 海外日本語教育機関調査

大変なこと1: 授業以外の準備時間が多い

日本語教師は授業準備に多くの時間がかかります。

そのため、授業の時間以外にも(特に経験の浅いうちは)多くの時間を要する事は大変なことの1つです。

大変なこと2: 日本国内で働く場合、決して給与は高いと言えない

上述のように、国内で働く場合日本語教師は正社員になったとしても、平均で300~400万円ほどの給与です。

決して高いとは言えませんので、これから日本語教師になろうと考える方は、自分の状況に合わせてよく検討する必要があります。

新卒で日本語教師になった弊社ライターが、自身の経験を元に「日本語教師になるのはやめたほうがいいのか?」を題材に記事にしていますので、「日本語教師の大変なこと」についてより知りたい方は参考にしてみてください!

【現役日本語教師が考察!】日本語教師はやめたほうがいい?こんな人は向かないかも

2020/6/1

日本語教師はどんな人に向いている?向いていない?

日本語教師の仕事は向いている人・向いていない人が分かれます。

下記に向いている人の特徴4つと、向いていない人の特徴2つを挙げてみました。

これから日本語教師になろうか検討している人は確認してみてください◎

日本語教師に向いている人1: 仕事はやりがい重視で選びたい人

日本語教師は非常にやりがいの感じやすい仕事です。

日々、生徒と直接接するので、「生徒が試験で目標点数を取れた時」、「受け持った生徒が2年間通った日本語学校を卒業する時」などは生徒と同じくらい教師も感動するものです。

仕事は、「やりがい重視・自分の好きなことを軸にで選びたい!」という人に向いています。

日本語教師に向いている人2: 色んな国で働いてみたい人

上述の通り、日本語教師は様々な国で働くことができる職業です

「20代・30代の内は色んな国を転々としながら働きたい!」「今までの人生を変えるためにも、海外でキャリアをスタートさせたい!」「家族の転勤で海外に行く事になり、現地でできる仕事を見つけたい!」という方には非常にオススメです◎

日本語教師に向いている人3: 自分のペースで働いていきたい人

これも上述の通り、日本語教師は自分にあった働き方が選べる職業です。

「主婦の方のスキマ時間に」「定年後の方のやりがいとして」「サラリーマンの副業で」「大学生のアルバイトで」など様々な状況に合わせた働き方ができるので、自分のペースでずっと日本語教師を続けていきたい!という方にはオススメです◎

日本語教師に向いている人4: 年齢にとらわれずに、いつまでも働いていきたい人

先程の統計データでもあった様に、日本語教師は定年のない仕事です。(※働く教育機関によっては、定年制度を設けている機関もあります。)

「年齢関係なく、いつまでも働いていきたい!」という方にもピッタリの職業となっています。

日本語教師に向いていない人1: 仕事はコストパフォーマンスが何より大切だと思う人

授業準備時間の多い日本語教師はコストパフォーマンスで言うと、決して良い職業とは言えません。

「仕事は何よりも効率重視!」という方は長続きしない可能性が高く向いているとは言えないでしょう。

日本語教師に向いていない人2: 時間外労働は絶対にできない!という人

これも今までと被る内容かもしれませんが、日本語教師はどうしても時間外労働が発生しやすい職業です。

「授業準備」「生徒の進路相談・生活指導」などで定時以外の勤務を必要とすることは少なからずあります。

定められた時間以外に仕事のことを考えるのは絶対にいやだ!という方は日本語教師に向いているとは言えないでしょう。

 

ここまで読んだ上で、「日本語教師に興味が出てきた。。。」「日本語教師になりたい!」と少しでも思った方は、ぜひ1度日本語教師養成講座の資料を請求してみてください◎

日本語教師アカデミーでは無料でお近くの日本語教師養成講座の講座資料を一括で取り寄せることが可能となっています。

まとめ

  • 日本語教師は日本語を母語としない外国人に日本語を教える事だ
  • 日本語教師の就職先は国内外で多岐に渡る
  • 日本語教師の給料は常勤の場合年収300~400万円程、非常勤講師の場合は1コマ(45~60分)当たりで1,600~2,500円程
  • 日本語教師は定年のない仕事だ
  • 日本語教師の需要は増加し続けている、ただしコロナの影響は一時的だが大きい
  • 日本語教師は国内だと約30%が常勤で、約70%が非常勤で働いている
  • 日本語教師になるには大きく3つのルートがある
  • 日本語教師は2024年以降で国家資格化される予定
  • 日本語教師として働くメリット・大変なことをしっかり理解した上で日本語教師になるべき
  • 日本語教師には向いている人・向いていない人がある
The following two tabs change content below.
日本語情報バンク編集部

日本語情報バンク編集部

日本語情報バンク編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。