「日本語教師に挑戦したいけれど、実際に給料/年収はどれくらいもらえるのか?」と気になる方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、わたしたち日本語教師キャリアが現役日本語教師248名に聞いたアンケート調査をもとに、日本語教師の給料を専任/非常勤、職場、勤続年数にわけて細かく解説します!
さらに「日本語教師が給与アップを狙うためにはどうしたらいいのか?」についても調査結果を公開します。
※今回のアンケート調査は2022年1月から2023年4月までの期間で、日本語教師として収入を得ていた方248名(Reboot Japan株式会社が運営する日本語教師キャリア登録者)を対象に実施しています。
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目次
日本語教師の仕事内容
日本語教師の主な仕事は、日本語を学ぶことを必要としている人に日本語の文法や話し方、発音などを教えることです。
また言語だけではなく、日本の文化や歴史などを教えることも大切な仕事の一つです。
就職先は多岐にわたっており、国内の日本語学校や大学で働いたり、フリーランスとして個別指導をする教師もいます。
また、日本語教師は海外で活躍することのできる職種であり、海外の語学学校や大学に就職するという選択肢もあります。
「英語などを使って日本語を教えるの?」と思う方も多いのですが、ほとんどの場合は「日本語を日本語で教える」のがスタンダードな方法です。
日本語教師になるには
日本語教師になるためには、現時点で3つのルートがあります。
3つの条件のうち、いずれか一つを満たしていること
- 大学にて日本語教育専攻または副専攻
- 日本語教師養成講座(420時間以上)修了+大学卒業
- 日本語教育能力検定試験合格
しかしながら、現在「日本語教師の国家資格化」の動きがあり、最終的に決定される新しい条件は「2024年5月」に実施予定となっています。
新たな条件の詳細については、以下の記事も合わせて読んでみてくださいね。
日本語教師の将来性
現在、世界での日本語学習者数は年々増えており、人材不足の影響から国内に住む外国人の数もますます増加する傾向にあります。
そのため、国内外で日本語教師の需要は今後も高まっていくことが予想されています。
また、オンライン化が進んでいることや国内での外国人人材が急増していることから、日本語学校以外のみならず、日本語教師の活躍の場は多様化しています。
一方で、国内では正社員である専任講師よりも、非常勤講師やボランティアの日本語教師数が圧倒的に多いこともあり、日本語教師の労働環境や待遇に不満を抱く人も少なくないのが現状です。
そんな中、すでに触れた通り、「日本語教師の社会的地位」や「教育の質」向上のために現在「日本語教師の国家資格化」の取り組みが進められている状況があります。
日本語教師全体の平均給与/年収はどれくらい?
日本語教師として働く場合、専任日本語教師(正社員)と非常勤日本語教師(アルバイト)の大きく2つに分かれます。
専任か非常勤かによって給与体系や給与額は大きく変わりますので、こちらではそれぞれに分けて平均の給与/年収を解説します。
専任日本語教師(正社員)
専任の日本語教師の平均年収・平均月収はこちらです。
- 平均年収: 312万円
- 平均月収: 23万5,000円
※ 教務主任など役職のある日本語教師と海外で働く日本語教師を除く
国税庁が公開している「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は443万円で男女別では男性545万円、女性302万円という結果に。
専任日本語教師の平均年収312万円は日本の平均年収には及ばない額ですが、実は女性が多く働く業界でもあり、今回の調査でも回答者の7割近くが女性でした。
そういったことも踏まえると、”日本語教師は給与が低い”とは一概には言えないでしょう。
回答者の男女比率
続いては、平均年収や月収だけではどれくらいの年収層が多いのか?が分からないので、年収層ごとに円グラフで結果を集計してみました!
年収層別データ
このグラフを見てみると、年収251〜300万(36.6%)と301〜350万(24.4%)の人が全体の約6割を占めています。
続いて多いのが201〜250万円(22.0%)、次いで351〜400万円(9.8%)となっています。
全体としてみると、300万前後もらっている人が多くいることがわかりますね。
非常勤日本語教師(アルバイト)
続いて、非常勤の日本語教師の平均給与についてです。
非常勤講師の場合は月給ではなく授業1コマor時給でもらう場合が大多数です。
こちらでは、1コマ45分としたときの平均コマ給を出しました。
- 平均コマ給: 1,761円/コマ(45分)
※ 教務主任など役職のある日本語教師と海外で働く日本語教師を除く
つづいて、どれくらいのコマ給(1コマ=45分)をもらう層が一番多いのか?を分析した結果の円グラフはこちらです!
全体の約4割を占めているのが「1,501〜2,000円(41.2%)」となっており、2番目は「1,001〜1,500円(34.5%)」、3番目は「2,001〜2,500円(14.3%)」とつづいています。
平均コマ給(45分)は1,761円ですが、非常勤日本語教師の約60%が最低でもコマ給1,501円以上もらっているということがわかります。
ちなみに、コマ給最高額は6,800円で大学の非常勤講師として働いている人でした。
非常勤教師の場合、なかには複数の職場をかけもちしているという人もいるかと思います。
そこで「非常勤講師として働きたいけど、合計で年収はどれくらいなんだろう?」と気になる方に向けて、非常勤講師の平均年収(かけもちを含めた全体額)の結果もまとめました◎
非常勤講師の平均年収
最も割合が高いのは「年収51〜100万円」で、全体の半分近く(47.8%)を占めています。
続いて「50万円以下(23.9%)」「101〜150万円(15.2%)」が多くなっており、「年収251万円以上」は全体のわずか数パーセントに。
非常勤教師には、結婚後にパートとして働く人や子育てが落ち着いた後に働く人が比較的多い印象です。
この結果をみると、独身で非常勤教師のかけもちだけで生計を立てていく人の割合はかなり少ない上に、厳しいのが現実かもしれません。
ですが、日本語教師以外のアルバイトとかけもちしている場合や、フリーランスの日本語教師として専任講師に近い年収を得ている人もなかにはいます。
特に日本語教師として初めて就職する場合は、専任教師にならずにまずは非常勤講師から経験を積んでいくパターンが多いという実態もあります。
非常勤講師だけで生計を立てていこうと考えている場合は、事前に貯金をして金銭面に余裕をもっておくことや、他の収入源もしっかりと見つけておくことが大切です◎
日本語教師の給与/年収は職場によってどれくらい違うの?
ここからは、職場ごとに日本語教師の給与はどれくらい変わるのかを見ていきましょう。
各職場の専任・非常勤にわけて平均給与を集計した結果がこちらです!
- 日本語学校
専任の平均年収: 299万円
非常勤の平均コマ給: 1,698円
- 専門学校
専任の平均年収: 338万円
非常勤の平均コマ給: 2,113円
- 大学・大学院
専任の平均年収: 500万円(※回答者1名のみ)
非常勤の平均コマ給: 4,525円(※回答者2名のみ)
- 日本語教師向けに研修を行う職場(養成講座等)
専任の平均年収: 400万円(※回答者1名のみ)
非常勤の平均コマ給: 2,250円(※回答者1名のみ)
- 海外(中国・ベトナム・フィリピン)
海外は回答者が多かった3カ国について詳細を記載します。
(中国本土の場合)
Aさん(大学・常勤): 年収234万円
Bさん(日本語塾・非正規/非常勤): 月収2万円
(ベトナムの場合)
Aさん(大学): 年収170万円
Bさん(日本語センター):年収200万円
Cさん(技能実習生送り出し機関):年収554万円
(フィリピンの場合)
Aさん(日本企業の現地法人): 月給14.5万円
Bさん(日本語学校):年収175万円
国内では、日本語学校よりも専門学校のほうが給与が高いという結果に。
そして、大学の日本語教師になると年収・コマ給ともに圧倒的に給与は上がっているのがわかりますね。
海外は勤務先によって給与にバラつきがあり国内よりも給与は低くなる傾向が見られましたが、これは国によって物価が異なることが要因としてあります(ベトナム・フィリピン・中国は日本よりも物価が低いため)。
【日本語学校の給与/年収】教務主任はどれくらいもらえる?
ここからは、就職先としてもっとも多い”日本語学校のお給料”についてさらに細かく解説していきたいと思います!
こちらでは以下にて教務副主任/主任の給与を紹介します。
- 教務主任: 平均年収459万円
- 副主任: 平均年収338万円
(専任教師: 299万円)
教務主任になると専任講師よりも平均年収が160万円もアップすることがわかりました。
副主任でも平均年収338万円と、専任講師よりは比較的高い給与がもらえるという結果に。
日本語学校で長く勤めたいと考えている人にとっては、専任から教務主任への昇格を目指すことで給与アップを狙うことができるでしょう。
【日本語学校の給与/年収】勤続年数が長いほど給与はあがる?
続いて、勤続年数と給与の関係についてです。
「長く働けば働くほど、給与は上がるの?」と気になる方も多いでしょう。
専任教師と非常勤教師、それぞれの結果はこちら!
- 専任教師の平均年収
1年未満: 299.2万円
1~3年 : 306万円
3〜5年: 292.7万円
〜10年: 291.5万円
- 非常勤教師の平均コマ給与
1年未満: 1,700円
1~3年 : 1,420円
3〜5年: 1,775円
〜10年: 1,781円
この結果からみると、専任・非常勤講師ともに給与水準は勤続年数とあまり関係がないことがわかります。
どれだけ長く勤めるかというよりも、どの学校に勤めるかによって給与に差がでてくるのかもしれません。
実際に今回のアンケート調査でも「これまで昇給がありましたか?あるいは職場に昇給制度がありましたか?」という質問に対して、「実際に昇給があった」と回答した人は日本語学校に勤めている人全体の4割弱にとどまりました。
一方で、昇給があると答えた人たちの「昇給の詳細(どれくらい給料が上がったか)」については以下のようになりました。
どれくらいの昇給がありましたか?
- 専任教師の場合:「毎年1,000〜5,000円の昇給がある」と回答した人が多数みられた。
- 非常勤教師の場合:「数年以上勤めて数十円のコマ給アップだった」という声や「毎年50〜200円上がる」という場合など、人によってかなりバラつきがみられた。
日本語教師のキャリアアップ!給料をアップさせるには?
大学で専任講師になる
日本語教師のキャリアップの方法として、もっとも一般的なのは「大学で専任講師になる」ことです。
「日本語学校の専任」から「大学の専任」になった場合、平均年収は299万→500万円となり経済的にはかなり安定することができます。
しかしながら大学で専任講師になるには、多くの場合で大学院を卒業する=「修士」の学歴が必要となります。
そのため、まずは大学院に入学し「修士」を取得したあとで大学の専任講師になるという流れになります。
注意しておきたいのは、大学院を卒業して大学で教える要件を満たしていたとしても、大学の専任講師の募集枠はかぎられており、「かならず専任講師になれる」という保証はありません。
大学院に行くには2年間の時間と学費が必要になるため、「時間やお金をかけても日本語教師として成長したい」「大学で日本語を教えたい」という人は、キャリアアップの方法として大学院への進学をかんがえてみるのも良いでしょう◎
副業をする
日本語教師以外にも収入源となる仕事をもつことも、給料をアップさせる方法のひとつです。
たとえば、プログラマーと日本語教師の仕事をかけもちしたり、本業は日本語教師で空いている時間で動画編集の仕事をしたり、、
最近ではフリーランスや副業として、自身のスキルを使いお金を稼ぐワークスタイルも増えつつあります。
日本語教師という職にしばられずに働くことで、総合的な収入アップが実現できるでしょう◎
日本語教師とほかの仕事のお給料のバランス、仕事量・時間配分をコントロールすることで、理想の収入に近づけることができます!
海外で就職する
日本国内よりも、海外で就職した方が高待遇で働くことができるケースが多くあります。
理由は現地で日本人日本語教師が不足していること、わざわざ日本国内から日本人教師を現地に呼んでいるということから、現地の平均年収よりも高い給与で働くチャンスがあります。
一方で、中国やタイなどのアジア地域で働く場合は物価の違いから、現地では高い給与であっても日本国内の給与と比べると低くなってしまうことがあります。
それでも現地での生活費は日本よりも安く済むため、結果的に経済的に余裕のある生活ができたり、ある程度貯金に回せるという場合も十分にあります。
海外で働く場合は日本の給与とは比較せずに「現地の平均給与と比較してどうか?」「現地の生活費はどれくらいか?」という2つのポイントを確認してみましょう!
さらに今回の調査では「日本語教師として給与を上げるために取り組んだことがあれば教えて下さい」という質問に対して、さまざまな取り組みの声が集まりました!
日本語教師として給与アップのためにしたこと
- 経営者/上司/教務主任などに給与をあげてほしいと相談した。
- 給与の高い職場へ転職。
- プライベートレッスンで副業をしたり日本語教師以外の在宅ワークに挑戦。
- 職場内で業務の幅を増やしたり昇進を目指す。
- 大学院へ通い「修士」を取得した。
- セミナーや研修へ参加するなどスキル向上を目指した。
- 進学率向上などに貢献し校内での評価が上がるよう努力した。
上記のなかでも、「上司や経営者に給料交渉の直談判をした」「より給与の高い職場へ転職した」と回答した人がとくに多くみられました!
日本語教師の福利厚生!通勤手当や住宅手当はある?
最後に、日本語教師の福利厚生についてお話します!
住宅手当や担任手当といった手当てはどれくらいあるのでしょうか?
結果はこちら!
- 「住宅手当がある」と回答した人: 全体の4.8%
- 「役職や担任などの役職手当がある」と回答した人: 全体の4%
- 「時間外業務(採点、事務処理、行事参加、残業等)の手当がある」と回答した人:全体の4.4%
- 上記以外にあった福利厚生の例: お昼ご飯代、家族/子ども手当、地域手当
住宅手当があるのは全体の4.8%で、海外の日本語教師には住居手当や住居提供がある場合も多いですが、国内の日本語教師はほとんどの場合で住居手当がありません。
さらに時間外業務に対する手当があるのは全体の4.4%にとどまり、「授業準備や授業以外の業務時間に給与が支払われない」という話はよく耳にしますが、日本語教師の労働環境は「完璧に整っている」とは言えず、なかなか厳しいのが現実です。
以上が、日本語教師の給与/年収に関するアンケート結果でした!
いかがでしたでしょうか?
「日本語教師へ転職しようか迷っている」という方や「日本語教師に興味がある」という方の少しでも参考になれば嬉しいです◎
もし日本語教師についてもっと知りたい方はこちらの記事を参考にしてください!
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【日本語教師の給料/年収】まとめ
- 専任教師の平均年収は約312万円
- 非常勤講師の平均コマ給は1,761円(1コマ45分)
- 非常勤講師の場合、1人で生計を立てていくのは少し厳しい
- 大学・大学院の日本語教師は圧倒的に収入が高くなる(教務主任も)
- 勤務年数によって給与はそこまで変わらない(昇給を経験した人は全体の4割弱)
- 日本語教師の福利厚生はあまり整っていない
伊藤えり子
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