美しい日本語・綺麗な日本語を話すためのポイント4選!勉強の仕方やメリットについても紹介!◎

綺麗で上品な日本語が話せると、周りに好印象を与えることができ、円滑なコミュニケーションをとることができますよね!

しかし敬語のミスや語彙力の低下など、日本人でも日本語力が下がってきていると言われることが増えています。

実は日本語は、世界で最も美しい言語ベスト5Top 10 Best Sounding Languages(THE TOP TENS)より

にもランクインしており、世界の人から見ても日本語の語彙の豊かさや様々な表現に対して美しさを感じている人は多いです!

ではそんな日本語を美しく、きれいに話すためにはどんなことに気をつけたら良いのでしょうか?

この記事では、美しい・きれいな日本語を話すためのポイントを4つご紹介します!

日本語の美しさとは?3つの特色

まずははじめに、日本語ならではの『言葉の美しさ』はどんなところにあるのか?について見てみましょう。

①自然とつながりのある言葉が多い

四季がある日本は、自然や四季の変化をあらわす美しい表現が数多くあります。

  • あけぼの=「春の夜明け」
  • 風待月 =「暑い夏の季節が近づいてくるため、風が吹くのが待ち遠しい」
  • 木枯らし=「秋の終わりから初冬にかけて、木を吹き荒らし木の葉を落とすほどの冷たく吹く強い風」
  • 小春日和=「秋の終わりから冬の始まりにかけて訪れる”穏やかな天気”」

②人の様子や状態を表す美しい表現

喜怒哀楽など人の様子をあらわすような、古風な響きの美しい表現も数多くあります。

  • 麗しい(うるわしい)=「整っていて美しい様子」
  • 淑やか(しとやか) =「気品のあり、物静かな様子」
  • 笑壺(えつぼ)   =「大いに笑う、満足して笑うこと」
  • 涙雲(なみだぐも)   =「涙ぐんでいるときの様子」

③相手への配慮の気持ちから生まれる表現

音の響きやイントネーションだけではなく、日本人が持つ「相手を気遣う気持ち」から生まれる数々の表現も、”日本語は美しい”と言われる理由の一つとなっています。

  • クッション言葉  :お忙しいところ申し訳ないのですが〜、もしよろしければ〜
  • 敬語表現     :召し上がる、いただく、拝見する、ご覧になる
  • 婉曲・遠回しの表現:「○日までに返信いただけるとありがたいです」=○日までに返信してください

【美しい・綺麗な日本語の話し方】クッション言葉を使いこなす!

日本人の相手を気遣う気持ちや優しさが現れているのがクッション言葉です。

これは何かを相手に頼んだり、断ったりするようなときに、ストレートに言ってしまうと言葉の意味が強くなりがちな言葉に対して、その意味を和らげるクッションのような意味を持つことからそう呼ばれています。

以下では場面ごとにフレーズをまとめました。

依頼・お願いする ・恐れ入りますが・ご迷惑とは存じますが

・お手数おかけいたしますが

・お忙しいところ申し訳ありませんが

お断りする ・申し訳ありませんが・せっかくですが

・残念なのですが

尋ねる ・失礼ですが・差し支えなければ

・お教えいただきたいのですが

援助を申し出る ・私でよければ・お力になれることがあれば
・もしよろしければ

こららはビジネス日本語としても、使うことができます。

日本語教師が解説◎「ビジネス日本語」とは?ビジネス日本語能力テスト(BJT)って?

2021/6/22

クッション言葉が使いこなせるようになると、きれいな日本語になるだけでなく、周りとより良いコミュニケーションができるようになります。

しっかり覚えてうまく使いましょう!

【美しい・綺麗な日本語の話し方】感想を具体的な表現で伝える!

ついつい、楽なのでという理由でご飯を食べたときや映画を見た後の感想などが

「おいしい」「やばい」「すごい」「おもしろい」など

簡単な一言で終わってしまっていませんか?

せっかくおいしいものを食べた、素晴らしい映画を見たのならそれを最大限に表現するフレーズを使えると、より相手に共感してもらいやすくなります。

おいしいものを食べた時

どのくらいおいしいか程度を表す  「今まで食べた中で、一番おいしい!」

を表現する 「やさしい甘さだけど、素材の味がする。」

舌触りを表現する。 「滑らかなで、食べた途端〜する!」

食感を表す。 「ふわっふわで、〇〇みたい!」

感動する映画を見た時

「私も映画の中に入り込んだくらいドキドキした!」

「主人公の〜〜っていうセリフが心に響いた!」

「〜〜の光の加減が絶妙で、こだわりを感じた!」

あんまり使いすぎると胡散臭くなってしまいますが、一言で終わるよりも相手に気持ちを伝えることができます。

【美しい・綺麗な日本語の話し方】季節感のある語彙を増やす!

日本には四季があり、各季節の特徴や様子を表す言葉やフレーズが多くあります。

手紙の書き出しや結びで用いられることが多いですが、日常生活の中で何気なく使うことができると、日本語の美しさが増しますよ!

あけぼの:夜が開け始める時花の便り:花(桜)が咲いたこと

鶯(ほととぎす):春の訪れを表す鳥

花筏(はないかだ):桜が散ったこと・桜が散り、春の終わりを感じさせる

新緑(しんりょく):春から初夏にかけて木々が芽吹き緑が美しくなること

薫風(くんぷう):5月の緑の香りがする心地よい風のこと

盛夏(せいか):夏の暑いとき・真夏大暑(たいしょ):二十四節気の一つ。体力を保つため鰻を食べる「土用の丑」

蝉時雨(せみしぐれ):セミが一気に鳴きだす様子が時雨のように聞こえること

ひぐらし:夏の終わりに鳴く虫。残夏を表す

紅葉月(こうようずき):9月の別名。木が色づくことから「色取り月」とも言う野分(のわき):秋の風が野を分けるように吹くこと

夜長(よなが):夜が長いこと

松手入(まつていれ):夏の間に伸びた松を手入れすること=この時期にする庭仕事全般

小春日和(こはるびより):秋から冬に変わっていくときの穏やかな日

*春の季語と間違う人がいますので注意!

若水(わかみず):元日に初めて飲む水

=福水とも言う

東風(こち):太平洋側から吹く東の風

春の訪れを告げる風

冬萌(ふゆもえ):冬の中でも暖かい日に、木の芽や草の芽が出ていること

季節のフレーズを使うと、日本の美しい季節の移り変わりを表現できます。

四季折々の語彙を使いこなして、きれいな日本語で季節を楽しみましょう!

 

【美しい・綺麗な日本語の話し方】褒め言葉のレパートリーを増やす!

誰からだって褒められて嫌な人はいませんよね。

褒め言葉のレパートリーがあると、相手と距離が縮まります。

立場や相手によって褒め言葉を変えるのも効果がありますよ!

✖️ただ、やりすぎると逆効果ですので注意してください✖️

相手別にいくつか褒めフレーズを紹介します。

目上の人を褒めるとき

・目標にしています

「部長のように、いつもトップの成績を収めながら、顧客トラブルやクレームの対応もしっかりできるようになりたいです!」

「いつも周りに気配りできて、率先して動ける先輩みたいな人が目標です。」

*ポイントは具体的に相手の長所や経験を褒めて伝えると気持ちが伝わります。

・感謝を伝える

「部長がみんなを引っ張ってくれたおかげで、締め切りまでに間に合いました!

ありがとうございます!」

友達を褒める時

・努力を認める

「ここまで諦めず頑張れるのは、簡単なことじゃないよ。本当に尊敬する!」

「また、料理の腕上げた?いつも忙しそうなのに、努力を怠らないところ、本当にすごいよね!」

・性格を褒める

「いつも優しい〇〇と一緒にいると、すごく落ち着く。安心感があるよね」

「〇〇っていつも周りをよく見ていて、頼りになるよね!さすがだわ!」

性格をいうときはその人のことをよくわかっていないと中々難しいかもしれませんが、言われた方は間違いなく嬉しいので、注意して相手の行動を見て長所を見つけてみましょう!

大事なのは大袈裟にしたり、こびへつらうような感じを出さないことです。

褒めるときはふざけるのではなく、相手に気持ちが伝わるようにしましょう!

美しい・綺麗な日本語を話すための勉強の仕方

ロマンチックな映画や本で勉強する

美しい言葉や表現は物語や文章の中に多いです。

恋愛小説やエッセイなどで使えそうな表現を見つけたらメモしたり覚えて実際に使ってみましょう!

その際、あまりにも古い言い回しだと会話全体の語彙や表現と合わなくなるので、書かれた時代などには注意してください!

季語集を活用する

季語集には、様々な季節の語彙が紹介されています。

手紙などの挨拶文で使う人は多いですが、日頃から季節を意識した語彙や表現が使えるとかっこいいです!

その場しのぎではなく、積極的に覚えて使うと自然ときれいな日本語を話せるようになります。

インターネット上にも、さごさい歳時記という季語検索HPがありますので、ご覧ください。

美しい・綺麗な日本語を話すメリット

信頼してもらえる

きれいな日本語を話すと相手にいいイメージを持ってもらえ、礼儀正しく見られるだけでなく、信頼できる人だと思われます。

言葉使いで信頼感を得られれば、友人関係だけでなく仕事の関係でもかなりコミュニケーションがとりやすくなり、円滑な人間関係の形成に役立ちます。

人間関係がうまくいけば、仕事もうまくいくようになりますし、社内だけでなく社外との関係もうまくいくようになります。

コミュニケーションの幅が広がる

季節の語彙や様々な表現を身につけていると、同世代以外の人とも親密な仲になれたり、自分の表現したいことが的確に表現でき、良いコミュニケーションに繋がります。

また季節の語彙を知っていると、そこから季節の行事であったり話題なども広げやすいのでコミュニケーションの幅が広がりやすいです!

【美しい・綺麗な日本語の話し方】まとめ

きれいな日本語を話す4つのポイント!

  1. クッション言葉を使いこなす
  2. 感想を具体的な表現で伝える
  3. 季節感のある語彙を増やす
  4. 褒め言葉のレパートリーを増やす

ポイントを抑えてきれいな日本語を話しましょう!

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すーみん

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関西在住の現役日本語教師。日本語教育主専攻卒の新卒非常勤。日本語学校、中・高等学校、企業向けセミナー、オンラインレッスンなど、経験値を上げるため様々な場所で修行中… 若手日本語教師の目線で様々なことを発信します! 日本語教師キャリア マガジンのライター