突然ですが、教案には何を書くかご存知ですか。
教案にはもちろん授業内容を書いて….
でも、何をどうやって書けばいいか分からない….
このように、教案を書く際に、具体的に何から書けばいいか分からない方も多いと思います。
本記事は「教案の書き方やポイント」についてどこよりもわかりやすく解説。
教案の書き方について知りたい方、模擬授業を控えている方は最後までお読みください。
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教案には何を書く?
教案(授業案)は、授業の進行を滞りなく進めるために欠かせません。
また、教案は、面接官や担当教師に見せるものなので、体裁を整えておきましょう。
日本語教師の教案はテンプレートがあり、盛り込むべき必須項目は以下の通りです。
- 授業実施日:「年号」「月日」を書きます
- 授業クラス:「クラス名」「人数」を書きます
- 使用教科書:「教科書名」「課」を書きます
- 担当教師名:「教師名(姓)」を書きます
- 文型(学習項目):「課に登場する文型」を書きます
- 授業目標:「課でできるようになること(can-do)」を書きます
- 時間:「授業時間(分単位刻み)」を書きます
- 項目:「(挨拶や導入など)その時間で何をするか」を書きます
- 活動・板書:「T(教師の台詞)」「S(想定される学生の台詞)」を書きます
- 教具:「(絵カードやレアリアなど)教具」を書きます
- 留意点(備考):「留意すべきこと(特になければ空欄可)」を書きます
教案は縦書きが基本。縦のほうが横に比べてスペースが確保できるので、断然見やすいです。
また、初めて教案を書く場合、まずは手書きで書いてみることをおすすめします。
手書きで書くと、何をどの位置に書くのか認識しやすくなるのですぐに書けるようになります。
教案を書く時のポイントは?
上記で挙げた必須項目の中で、教案を書く時のポイントをお話していきます。
特に重要なのは、「文型」「授業目標」「時間」と「項目」「活動・板書」の5つです。
文型
文型には課に登場する文型を書きます。
文型は「〜は〜ですか」「て形+もいいですか」など、その課に登場する文型です。
文型を明示することで、その課で学習者に教えるべき文型が分かります。
『みんなの日本語』は、文型重視の構造・文型シラバスが採用されている教科書です。
模擬授業では、『みんなの日本語 初級Ⅰ』『みんなの日本語 初級Ⅱ』から出題されることが多いので、何課にどの文型が登場するのか、あらかじめ知っておいたほうがよいでしょう。
授業目標
授業目標には課でできるようになること(can-do)を書きます。
文型を学ぶことで、具体的に何ができるようになるかを示すのが授業目標です。
例えば、「~は~ですか」を学べば疑問文が言えるようになり、「て形+もいいですか」を学べば相手に許可を求められるようになり、「た形+ことがあります」を学べば自分の経験について語れるようになります。
授業目標が何かを詳しく知りたい場合は、教師指導書を見ておくことをおすすめします。
模擬授業では、授業目標が達成されるための発話練習や活動の様子を見られることが多いです。
時間と項目
時間には授業時間を、項目にはその時間で何をするかを書きます。
時間と項目を書く欄は別々でも同じでもどちらでも大丈夫、特に問題はありません。
時間は授業の開始から終わりまでを分単位で書くようにします。
時間を分単位で書くのは、教師の授業展開を逐一確認するためなので、必須です。
項目はその時間に何をするかを業界用語で書くようにします。
項目としては、挨拶、ウォームアップ、復習、導入、練習、まとめ、などがあります。
模擬授業では、「語彙導入は既習なので、文型導入部分のみ授業してください」「文型導入から練習部分までを授業してください」と言われることが多いです。
活動・板書
活動・板書には「T(教師の台詞)」「S(想定される学生の台詞)」を書きます。
教師の台詞と学生の台詞を書く欄は別々でも同じでもどちらでも構わないのですが、同じ欄に書くことで、教師と学生の会話の流れがより把握しやすくなるのでおすすめです。
活動・板書で重要なのは、教師の台詞です(学生の台詞はあくまで想定されるものなので)。
教師の台詞は一言一句漏れのないように完璧に書くようにしましょう。
模擬授業では、多くの場合、初級クラスを想定して授業することが求められます。
初級のクラスでは、登場する語彙や文型が「既習」なのか「未習」なのかが問われます。
前の課で習っていない語彙を授業内で使うのはご法度なので、必ず確認しておきましょう。
まとめ
本記事は「教案の書き方やポイント」について解説してきました。
内容をまとめると….
- 授業実施日:「年号」「月日」
- 授業クラス:「クラス名」「人数」
- 使用教科書:「教科書名」「課」
- 担当教師名:「教師名(姓)」
- 文型(学習項目):「課に登場する文型」
- 授業目標:「課でできるようになること(can-do)」
- 時間:「授業時間(分単位刻み)」
- 項目:「(挨拶や導入など)その時間で何をするか」
- 活動・板書:「T(教師の台詞)」「S(想定される学生の台詞)」
- 教具:「(絵カードやレアリアなど)教具」
- 留意点(備考):「留意すべきこと(特になければ空欄可)」
日本語教師の採用試験では模擬授業と面接があります。こちらの記事では「模擬授業や面接で聞かれやすい質問」についてまとめています。
池田早織
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