日本語教育における評価の種類をまとめて解説!これで完璧!

日本語教育の評価法の種類

日本語教育能力検定試験の勉強をしていると「評価の種類」が登場してきます。

評価の種類がたくさんあって、覚えるのが本当に大変….
どうしよう….効率よく頭に入れたいのに….

このように感じている方も多くいらっしゃると思います。

本記事は「日本語教育における評価の種類」についてどこよりもわかりやすく解説。

日本語教育能力検定試験の対策をされている方、検定試験を受験しようと考えている方は最後までお読みください。


本メディア日本語教師キャリア マガジンを運営している「日本語教師キャリア」は10,000名以上の日本語教師が登録している業界最大規模の求人情報サービスです。非公開求人や企業からの求人など、一般には出回らないようなレアな求人も多数掲載しています。

また「日本語教師アカデミー」では複数の日本語教師養成講座の資料を無料で一括請求可能です。「検定試験合格を目指しつつ、420時間日本語教師養成講座の受講も検討してみよう」という方はぜひご利用ください。


評価について理解しよう

評価の種類を分類する前に、まずは評価(評価法)について理解しておきましょう。

評価と言えば、教師による評価をイメージされる方が多いかと思います。
実は、評価は教師以外にも、ポートフォリオなど学習者自身による評価、職場の上司や家族など学習者の周りの人による評価、JLPTなど大規模試験による評価などさまざまあります。

また、評価は「テスト」や「教授法」とも相互的に関わっている点でとても重要です。

検定試験の出題範囲において、評価は「言語と教育」に該当します。
検定試験では、「形成的評価」「測定評価」など評価に関する用語が多数出題されます。

区分主要項目
社会・文化・地域世界と日本の社会と文化/日本の在留外国人施策/多文化共生(地域社会における共生)/日本語教育史/言語政策/日本語の試験/世界と日本の日本語教育事情
言語と社会社会言語学/言語政策と「ことば」/コミュニケーションストラテジー/待遇・敬意表現/言語・非言語行動/多文化・多言語主義 
言語と心理談話理解/言語学習/習得過程(第一言語・第二言語)/学習ストラテジー/異文化受容・適応/日本語の学習・教育の情意的側面
言語と教育日本語教師の資質・能力/日本語教育プログラムの理解と実践/教室・言語環境の設定/コースデザイン/教授法/教材分析・作成・開発/評価法/授業計画/教育実習/中間言語分析/授業分析・自己点検能力/目的・対象別日本語教育法/異文化間教育/異文化コミュニケーション/コミュニケーション教育/日本語教育とICT/著作権
言語一般言語学/対照言語学/日本語教育のための日本語分析/日本語教育のための音韻・音声体系/日本語教育のための文字と表記/日本語教育のための形態・語彙体系/日本語教育のための文法体系/日本語教育のための意味体系/日本語教育のための語用論的規範/受容・理解能力/言語運用能力/社会文化能力/対人関係能力/異文化調整能力

評価の時期で分類しよう(診断的/形成的/総括的/外在的評価)

評価の時期で分類すると全部で4つあります。

診断的評価(事前的評価)

「診断的評価」はコースの開始前に行われる評価を指します。

教師が学習者の能力や理解度を前もって把握しておくために行われる評価です。

評価の例として、レベルチェックテスト、プレイスメントテストなどが挙げられます。

形成的評価

「形成的評価」はコースの途中に行われる評価を指します。

学習者の理解度を随時確認できるので、教師の指導方法の改善にもつながります。

評価の例として、クイズ、小テスト、単元テストなどが挙げられます。

総括的評価

「総括的評価」はコースの終了時に行われる評価を指します。

学習の最終段階で学習者がどのくらいのレベルに達したかを見るための評価です。

評価の例として、学年末テスト、修了試験などが挙げられます。

外在的評価

「外在的評価」は学校以外の任意の機関で決められた時期に行われる評価を指します。

評価の例として、日本留学試験、日本語能力試験、英検などが挙げられます。

評価の基準で分類しよう(相対的/絶対的評価)

評価の基準で分類すると全部で2つあります。

相対的評価

「相対的評価」は集団の中で位置づけを決める評価を指します。

学習者の得点を総受験者の得点と相対的に比較する「集団基準準拠評価」に該当します。

入学試験やプレイスメントテストは相対的評価です。

絶対的評価

「絶対的評価」は目標をどのくらい達成したかを測る評価を指します。

テストの結果をあらかじめ定められた基準と比較する「目標基準準拠評価」に該当します。

日本語能力試験やアチーブメントテストは絶対的評価です。

評価の性格で分類しよう(選別/測定/認定評価)

評価の性格で分類すると全部で3つあります。

選別評価

「選別評価」は文字通り、候補者を選別する評価を指します。

入学試験やプレイスメントテストは選別評価です。

測定評価

「測定評価」はどのくらい到達しているかを測る評価を指します。

中間テストや期末テストなどは測定評価です。

認定評価

「認定評価」は文字通り、合格級やスコアを与える評価を指します。

日本語能力試験、ACTFL-OPIなどは認定評価です。

代替的評価で分類しよう(ポートフォリオ/ルーブリック評価)

代替的評価の中でもよく登場する評価について紹介します。

ポートフォリオ評価

「ポートフォリオ評価」は学習成果を確認する評価を指します。

ポートフォリオとは作文、試験、レポート、プロジェクトなど学習者の成果物です。

ルーブリック評価

「ルーブリック評価」はスコアリングで測定する評価を指します。

ルーブリックは記述式のスコアリングで、学習者の取り組みなどを表で示したものです。ポートフォリオとルーブリックを併用することで、学習者にフィードバックしやすくなります。

まとめ

本記事は「日本語教育における評価の種類」について解説してきました。

内容をまとめると….

  • 「診断的評価」:コースの開始前に行われる評価
  • 「形成的評価」:コースの途中に行われる評価
  • 「総括的評価」:コースの終了時に行われる評価
  • 「外在的評価」:学校以外の任意の機関で決められた時期に行われる評価
  • 「相対的評価」:集団の中で位置づけを決める評価
  • 「絶対的評価」:目標をどのくらい達成したかを測る評価
  • 「選別評価」:候補者を選別する評価
  • 「測定評価」:どのくらい到達しているかを測る評価
  • 「認定評価」:合格級やスコアを与える評価
  • 「ポートフォリオ評価」:学習成果を確認する評価
  • 「ルーブリック評価」:スコアリングで測定する評価

検定試験に合格するためには、過去問を使って対策することが極めて重要です。「検定試験の過去問」について解説しているこちらの記事もチェックしておきましょう。

検定試験は毎年10月下旬に開催されています。出願期間は7月初旬から下旬で、令和5年度からオンライン出願へ変更になったのでご確認ください。

The following two tabs change content below.

池田早織

運営情報
フリーランスの日本語教師兼ライター。日本語教育能力検定試験合格、日本語教師養成講座420時間修了。公的教育機関での常勤講師、技能実習生向けの日本語会話動画作成など、社会人や留学生、外国人児童・生徒への指導を含め上級者から初級者まで幅広く経験。アジア圏、欧米圏問わずこれまで約5,000人以上の指導に携わる。
日本語教育の評価法の種類