【文法用語】い形容詞・な形容詞って?見分け方や活用の仕方など徹底解説!

この記事は

  • 日本語教師になるための勉強をしている人
  • 新人の日本語教師の方
  • 日本語の教え方に興味がある人 向けの記事です。

日本語の形容詞には、2つのグループがあります。

その2つのグループのことを日本語教育では、い形容詞な形容詞と呼んでいます。

学生にとって、い形容詞とな形容詞は混合しやすいため、導入の段階でしっかり違いや見分け方を理解させる必要があります。

また日本語を学ぶ学習者にとって形容詞を正しく理解することは、今後自然な日本語を話せるようになるために大きな意味がありますので、丁寧に指導しましょう。

ではい形容詞な形容詞は何が違うのか、どう見分けばいいのか、活用の仕方や接続など確認しましょう!

そもそも形容詞とは?

形容詞とは、人やものの性質、状態、感情などを表します。

例)きれいな本、新しい

また、活用する自立語なので接続によって語尾の形が変わります。

い形容詞・な形容詞とは?

い形容詞とな形容詞はどちらも形容詞なので人やものの性質、状態、感情などを表すというところは変わりません。

1番簡単な見分け方は名詞修飾の形です!

い形容詞について

い形容詞とは、名詞修飾の形が「〜い」になる形容詞です。

例えば、「美しい」「高い」「安い」「多い」「甘い」「強い」などがあります。

い形容詞は、皆さんが国語の授業で形容詞と習ったものです。

活用変化

い形容詞には活用の変化があります。

基本形 美しい 高い
活用形 語幹/接続 うつくし たか
未然形 –う かろ かろ
連用形 –た、–ない、 –なる かっ、く、(う) かっ、く、(う)
終止形 -。言い切り
連体形 -とき、-ので
仮定形 -ば。 けれ けれ
命令形 ✖️ ✖️ ✖️

基本形
→辞書に載っているような形のことです。日本語教育では辞書形とも言います。

語幹
→基本形の中の、単語の形が変化しない部分のことです。

い形容詞に命令形はありません。

日本語教育で教える活用変化

い形容詞の丁寧形は、「美しいです」「高いです」と「い」の後に「です」をつけます。

日本語教育ではこの丁寧形の反対を普通形と言います。

これは「美しい」「高い」のように「です」がない形のことです。

普通形、丁寧形のどちらにも否定形と過去形がありますが以下では普通形を用いて紹介します。

否定形

否定形は、い形容詞の最後の「い」を「くない」に変えます。

美し→美しくない

→高くない

過去形

過去形は、い形容詞の最後の「い」を「かった」に変えます。

美し→美しかった

→高かった

否定形の過去形は、い形容詞の最後の「い」を「くなかった」に変えます。

美し→美しくなかった

→高くなかった

対になっている い形容詞

明るい―暗い   暑い―寒い

厚い―薄い    暖かい―涼しい

温かい―冷たい  重い―軽い

新しい―古い   近い―遠い

高い―低い    高い―安い

長い―短い    早い―遅い

良い―悪い    大きい―小さい

な形容詞について

な形容詞とは、名詞修飾の形が「〜な」になる形容詞です。

例えば「静かな」「元気な」「綺麗な」「にぎやかな」「派手な」などがあります。

な形容詞は、皆さんが国語の授業で形容動詞と習ったものです。

活用変化

な形容詞にも活用の変化があります。

基本形 静かな 元気な
活用形 語幹/接続 しずか げんき
未然形 –う だろ だろ
連用形 –た、–ない、    –なる だっ、で、に だっ、で、に
終止形 -。言い切り
連体形 -とき、-ので
仮定形 -ば。 なら なら
命令形

い形容詞と同じく、な形容詞にも命令形はありません。

日本語教育で教える活用変化

な形容詞の丁寧形は「静かです」「元気です」と「な」の代わりに「です」をつけます。

日本語教育では、この丁寧形の反対を普通形と言います。

これは「静かだ」「元気だ」のような言い切りの形のことです。

普通形、丁寧形のどちらにも否定形と過去形がありますが、以下では普通形を用いて紹介します。

否定形

否定形は、な形容詞の最後の「だ」を「では・じゃない」に変えます。

静か→静かでは・じゃない

元気→元気では・じゃない

過去形

過去形は、な形容詞の最後の「だ」の後に「った」をつけます。

静かだ→静かだった

元気だ→元気だった

否定形の過去形は、な形容詞の最後の「だ」を「では・じゃなかった」に変えます。

静か→静かでは・じゃなかった

元気→元気では・じゃなかった

対になっている な形容詞

い形容詞くらべると、対になっているものは多くないです。

「〜じゃない」や「不〜」と否定することで反対の意味を表すものの方が多いです。

にぎやかな―静かな   安心な―不安な

派手な―地味な     好きな―嫌いな

必要な―邪魔な     上手な―下手な

真面目な―不真面目な  幸せな―不幸な

十分な―不十分な    親切な―不親切な

連体詞

「〜な」と名詞を修飾するものの中には、な形容詞ではないものもあります。

それが連体詞です。

大き
小さ公園
いろんこと
おかし

これらは名詞には「〜な」と修飾しますが、形容詞ではありません。

連体詞は名詞を修飾しますが、活用がない語です。

そのため、名詞にしか接続せず変化もしません。

区別が難しいですが、「〜な」と名詞を修飾する連体詞は主に以上の4つなので、しっかり覚えて、な形容詞と混合して教えないように注意しましょう。

形容詞の名詞化

形容詞に「〜さ」をつけると名詞として使えるようになります。

い形容詞:寒い+さ 寒さ  (程度)

な形容詞:にぎやかだ+さ 賑やかさ (程度)

い形容詞:痛い+み 痛み  (感覚)

基本的には「〜さ」を使いますが、「〜み」を使うこともあります。

「〜さ」はものの程度を表し、「〜み」は感覚や味、などを表すことが多いです。

「〜み」となるものは限られているので、それだけ別に覚えてもらう方がいいです。

形容詞を使った文法表現

2つの同じ続けて言う時

種類→主観的評価→属性の順で話すことが多いです。

※以下では 形容詞=A で表しています。

【2つ以上の文を接続する時】

いA−くて、なA−で + 〜いA・〜なA

例)この部屋は広くて、明るいです。

この町は賑やかで、大きいです。

【2つの文を接続する。2つの文の内容が対立する時】

〜いけど、〜だけど +〜いA・〜なA(「けど」は話し言葉)

例)ディズニーランドは人が多いけど、とても楽しいです。

この道は良い店が多いけど、ちょっと暗いです。

中級以上の学生には順番にも注意させましょう。

い形容詞・な形容詞のまとめ

い形容詞とな形容詞は見分け方は名詞接続するときに、「〜い」になるか「〜な」になるかの違いです。

学生にとっては混合しやすい部分ですので、教える際はそれぞれの活用や過去形・否定形の活用に注意しましょう。

いかがだったでしょうか?

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すーみん

関西在住の現役日本語教師。日本語教育主専攻卒の新卒非常勤。日本語学校、中・高等学校、企業向けセミナー、オンラインレッスンなど、経験値を上げるため様々な場所で修行中… 若手日本語教師の目線で様々なことを発信します! 日本語情報バンクのライター