外務省所管の独立行政法人・国際交流基金では、1974年から海外の日本語教育機関に関する調査を行っており、この調査では国・地域別の日本語教育機関、教師、学習者などの数や割合が調べられ、2003年以降は3年に1度報告されている。今回は、前回結果(2018年)をもとにした、日本語学習者が多い国ランキングを紹介する。
第1位は中国で、100万4625人が日本語を学習している。2015年時点での日本語学習者は95万3000人程度で、約5万人の増加。また、教育機関と教師の数も増加傾向にある。特に、初等教育、中等教育、民間での日本語学習者が増加している。その理由として、中国では大学入試の外国語科目に日本語を選べることから、早くから初等教育や中等教育で日本語学習を始めているという。
第2位はインドネシアで、2018年時点では70万9479人が日本語を学習している。前回調査と比べると学習者は減少しているが、教育機関と教師の数は増加している。インドネシアでは中等教育での日本語学習が最も盛んだが、2013年に中等教育における教育課程改定が行われ、必修科目であった第二外国語学習が選択科目になった。これに伴い日本語学習者が減少したという。
第3位は韓国で、2018年時点では53万1511人が日本語を学習している。前回調査と比べると減少しているが、教育機関と教師の数は増加傾向。近年韓国で起きている少子化に伴い、そもそもの日本語学習者が減少したことや、中等教育における第二外国語学習が必修科目から選択科目になったことも減少の要因になったと分析している。しかし、民間の教育機関での日本語学習者は増加傾向にあり、日本での就職・留学・観光などを視野に入れて日本語を学習している人は少なくないとしている。
参照:Yahoo!ニュース

伊藤えり子
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