”独学で日本語教育能力検定試験は合格できます!”
「お金をかけずに日本語教師になりたい」
「すでに日本語教師として働いているけれど、ステップアップとして検定合格を目指したい」
このような方に向けて、日本語教育検定試験合格に向けた学習方法のコツを分かりやすくご説明します。
「早く、確実に日本語教師として働き始めたい!」と考えている方には日本語教師の資格の1つである日本語教師養成講座の受講も併せて受けることをお勧めします。
というのも日本語教育能力検定試験は年に1回しか試験ですし、合格率も30%前後と言われています。
日本語教師養成講座はしっかりと受けることができれば最短で3ヶ月〜長くても1年ほどで修了することができます。
もし資料を見ながら検討したいという方は日本語教師アカデミーで一括請求するのが良いでしょう。
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目次
- 独学で日本語教師を目指す唯一の方法「日本語教育能力検定試験合格」
- 【独学をはじめる前に】日本語教育能力検定試験の概要は?
- 【独学ステップ①】日本語教育能力検定試験まで準備期間はどれくらい?学習スケジュールは?
- 【独学ステップ②】試験日までの大まかな学習計画と勉強方法!
- 【独学ステップ③】検定合格までの必須ツール 教材を揃えよう!
- 【独学ステップ④】日本語教育能力検定試験合格に向けて勉強スタート!
- 【独学で合格を掴みとるためのコツ①】マーク形式で応用問題はなし!基礎知識を徹底して固めよう
- 【独学で合格を掴みとるためのコツ②】日本語教育能力検定試験の聴解問題対策
- 【独学で合格を掴みとるためのコツ③】日本語教育能力検定試験の小論文対策
- 【スクールの検定試験対策講座も検討しよう】完全独学で受験する場合との比較
- 【独学で日本語教育能力検定試験合格したら・・】教授経験を積もう!
- 【独学で日本語教師を目指す方法】まとめ
独学で日本語教師を目指す唯一の方法「日本語教育能力検定試験合格」
日本語教師として働く際には、以下3つの条件のうち1つを満たしていることが必要です。
- 大学で日本語教育の主専攻または副専攻として学び、修了
- 学士の学位を有し、かつ日本語教師養成講座420時間コースを修了
- 日本語教育能力検定試験に合格
1と2は学校で学ぶ必要があるため、独学で日本語教師になる唯一の方法は、3「日本語教育能力検定試験に合格」することです。
現在は日本語教師は国家資格ではありませんが、近い未来に国家資格化しようという動きが出ています。詳しくはこちらの記事でご紹介しているので、ぜひ合わせて読んでみてください。
【独学をはじめる前に】日本語教育能力検定試験の概要は?
「日本語教育能力検定試験」に合格をすると、日本語教師としての条件を満たすことができます。
この「日本語教育能力検定試験」とは、どのような試験なのか見てみましょう。
- この検定は、公益財団法人日本国際教育支援協会(JEES)により主催されている
- この試験の目的は「日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定すること」(JEESのサイトより)
- 実施時期は年一回の10月で、実施場所は日本全国の主要都市・受験料は、1回10,800円(税込)
- 試験内容は、日本の文化・社会・歴史・言語学などの日本語教育に関する幅広い分野が出題対象
- 試験形式は主にマーク式で、1問だけ記述式あり
JEESのサイトにて、さらに詳しい情報を知ることができます。
【独学ステップ①】日本語教育能力検定試験まで準備期間はどれくらい?学習スケジュールは?
検定試験は毎年10月にあるので、まずはその年の試験日まで、準備期間がどれくらいあるのかを考えてみましょう。
ちなみに、一般的には理想的な学習期間は6ヶ月以上だと言われています。
ですが、もともと持っている知識や日本語教育機関に携わった経験の有無などによって、必要な学習量は変わってきます。
次に、準備期間に応じてさらに細かく、1週間の学習スケジュールを立ててみましょう。
以下は、社会人(土日休み)の場合を例とした学習スケジュールです。
・平日 → 1時間
・土日 → 6時間
試験まで6ヶ月あるとすると、「週17時間×24週」で合計408時間の学習時間になります。
準備期間の長い短い、そして自分のライフスタイルに合わせて1週間や1日単位での学習時間を決めてみましょう!
【独学ステップ②】試験日までの大まかな学習計画と勉強方法!
次のステップは、学習計画です。
以下にて、効果的な学習計画の流れをご紹介します。
① 参考書を何度も読み、基礎を固める
日本語教育能力検定試験は、とにかく出題範囲が非常に広いです。
そのため、全分野の知識を頭に入れるまでにどうしても時間がかかってしまいますが、参考書を何度も読み直しながら、まずは基礎を固めることに集中しましょう。
② 試験が近づいて来たら、模擬問題・練習問題をたくさん解く
基礎を一通り学習し、試験の1ヶ月半〜2ヶ月前になったら問題をひたすら解きましょう。
問題を数多くこなすことで、出題傾向に慣れることができます。
それと同時に、インプットした知識をアウトプットすることにも繋がるので、知識の定着をはかることができます。
③ ②と同時に、苦手分野の学習に力を入れる
問題を繰り返し解いていくと、自分の苦手分野に気づくことができます。
「ここは自信がないな・・」と思ったところを徹底的に復習して、自信を持って試験に臨めるようにしましょう!
【独学ステップ③】検定合格までの必須ツール 教材を揃えよう!
学習スケジュールと学習計画が定まったら、教材の準備をしましょう。
最低限必要な教材はこちらです↓
①「基礎固め用」1冊
全分野の知識を網羅している教材を1冊購入しましょう。
出題範囲を全てカバーしているものであれば、何冊も揃えなくても大丈夫です。
②「試験前の練習問題用」2〜3冊
試験前の追い込みで、練習問題が必要になります。
時間が許す限り多くの問題に触れることが大切なので、1冊目が解き終わったら、2冊目3冊目・・と、問題集をどんどん進めましょう!
③「苦手分野専門の参考書」必要に応じて
苦手分野がある場合は、基礎固め用の参考書を何度も読み返しても良いですが、その分野専門の参考書を購入することも同時に検討してみましょう。
【独学ステップ④】日本語教育能力検定試験合格に向けて勉強スタート!
必要な教材を揃えたら、検定試験に向けて勉強を始めましょう!
しかし、最初はやる気満々で始めても、毎日毎日一人で勉強を進めていくのは結構な根気が要りますよね。
「なかなか勉強が思うように進まないなぁ・・」という方は、1日の勉強する時間帯と量を決めて、それを習慣化してしまうことをおすすめします。
1日のやるべき事が終わったら後は自分の自由時間にするなど、メリハリをつけることで継続的に勉強ができるようにモチベーションを維持しましょう!
また「忙しくてどうしても勉強時間が取りにくい」という社会人の方は、通勤中を上手く利用して効率的に勉強することを心がけてみましょう。
持ち運ぶのが大変な分厚い参考書も、電子書籍にすると移動中でもストレスなく勉強ができます。
独学で勉強をする上でさらにもう一つ大切なのは、周りで同じように資格取得を目指している仲間を見つけることです。
一人で黙々と勉強を続けるよりは、仲間と情報交換をしたりすることでモチベーションアップに繋がります!
【独学で合格を掴みとるためのコツ①】マーク形式で応用問題はなし!基礎知識を徹底して固めよう
この日本語教育能力検定試験は、小論文1問以外は全てマーク形式になります。
それに加え、応用問題は出題されません。
出題範囲の広さが一番苦労する部分でもある一方で、「深い内容までは問われない&限られた選択肢の中から回答を選べる」という特徴があります。
そのため、とにかく「全分野の基礎的な知識を頭に叩き込む」ということが合格のカギになります。
もう一つの特徴としては、マーク形式のため問題数が多く、1問1問の回答にかけられる時間がそんなに長くはありません。
でも、安心してください!
出題される問題は、その知識が頭に入っていれさえすればすぐに回答ができるものばかりです。
「持っている知識を活用して回答を導き出す」というような複雑な問題はほとんどありません。
【独学で合格を掴みとるためのコツ②】日本語教育能力検定試験の聴解問題対策
検定試験のマーク形式問題の中には、聴解問題が含まれています。
聞き取った日本語のアクセントを聞き取ったり、発音方法を表している正しい図を選択したり、などの問題があります。
「日本人が日本語のリスニングするんだからそんなに難しくないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
実は、この聴解問題は、得意不得意が顕著に現れる分野でもあります。
普段、日本語で話したり聞いたりしている際には全く意識していない部分について出題されるため、問題に慣れておくことが必要です。
基礎の学習が終わり練習問題に入ったところで、「聴解問題の間違いが多いな」「苦手だな」と感じたら、何度も繰り返し聴いて耳を慣れさせる訓練をしましょう!
【独学で合格を掴みとるためのコツ③】日本語教育能力検定試験の小論文対策
検定試験で唯一の記述式問題は、「小論文」です。
「小論文」と聞くと苦手意識を持つ方もいるかと思いますが、意外と難しくはありません。
出題されるのは「この教授方法についてあなたの考えを述べなさい」など、「日本語教育のある問題について、意見を述べよ」というような内容です。
ここで重要なのは、「自分の考えを求められる」ため「答えに正解はない」ということです。
「ある問いに対して正しい回答ができているか」ではなく「自分の考えをいかに論理的に説明ができるか」が、高得点を狙うカギになります。
小論文対策をする上では、日本語教育に対する知識を深めるよりも「論理的に自分の考えを述べる」練習に力を入れましょう。
自分の意見に対して、なぜそう思うのかや具体例を述べながら書く意識をすると良いでしょう。
また、時間内に回答を最後まで書き終えることも非常に大切になってきますので、文章を組み立てるスピードにも気をつけながら、対策を進めましょう!
【スクールの検定試験対策講座も検討しよう】完全独学で受験する場合との比較
ここまで、完全に独学で検定試験に臨むための学習方法を紹介してきました。
もし「自分一人での勉強では不安」という場合は「検定試験対策講座」の受講も検討してみましょう!
もちろん、完全に独学をする場合と比べると講座の費用がかかってしまいますが、受講するメリットがいくつかあるので挙げてみました。
- 決められた時間にきちんと勉強ができるので、一人で学習するのが苦手な方にはおすすめ
- 完全独学で勉強する場合と比較すると、専門機関で講座を受講しているのため安心感が得られる
- 自分と同じく、検定合格を目指す仲間に出会える
- 困ったら、講座の先生に質問や相談ができる
- 試験直前対策講座を受講すると、より多くの過去問や練習問題に触れることができる
例えばアルクが運営する「NAFL日本語教師養成プログラム」の修了生は、有料なだけあって一般的な受験者より2倍ほど高い合格率になっています。もし多少お金をかけても必ず合格したい!という方は受講を検討しても良いかもしれません。
独学でも講座を受講する場合でも、自信を持って試験に臨めるように準備をしましょう!
【独学で日本語教育能力検定試験合格したら・・】教授経験を積もう!
「検定試験に合格したが、実際に教師として働き始めるまでに時間が空く」という方は、身についた日本語教育の知識を活かして教授経験を積みましょう。
「検定合格=日本語教師として必要な知識を身につけている」ということです。
さらにそれに加えて、「学習者に教えた経験」があると後の就職活動の際にその経験をアピールすることができます!
日本語教師未経験の方は、スクールが開講している実習のみの講座やボランティアなどを通して、実際に日本語教師として働き始められうように準備をしておくことをおすすめします!
【独学で日本語教師を目指す方法】まとめ
- 独学で日本語教師になる方法は、日本語教育能力検定試験合格
- 検定試験は毎年10月に実施
- 合格率は約25%
- 理想的な準備期間は6ヶ月以上
- 問題形式は「マーク形式+小論文1問」
- 教材は【基礎固め用1冊】+【練習問題用2~3冊】+【苦手分野の参考書(適宜)】
- 基礎を固めたら、問題をひたすら解く
- 聴解問題対策は得意不得意が分かれる分野!
- 小論文では「自分の考えを論理的に述べる」
- 独学で不安な人は「検定試験対策講座」も検討
- 教師未経験の場合は検定合格後、教授経験も積むべき
もし日本語教師養成講座の受講も検討しているという方は資料を一括で取り寄せることができる日本語教師アカデミーを使ってみるのが良いでしょう。
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