184名に”日本語教師の採用試験に合格するコツ”を聞いてみた!準備して良かったことや後悔したポイントとは?

日本語教師の採用試験に合格するためのコツ

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日本語教師になりたいAさん
日本語教師の採用試験を控えているけど、経験者の声を聞いて、合格するためのコツを知っておきたい!
日本語教師になりたいBさん
オンラインプラットフォームでオンライン教師デビューしたい!自己紹介プロフィールや動画の作り方などのポイントは?

こちらの記事では、184名の日本語教師(経験者・未経験者を含む)を対象にした、「採用面接や模擬面接に合格するためのコツ」についてのアンケート調査結果をまとめています!

”採用試験に準備するために何をしている?どれくらいの時間をかけてる?”

”やって良かったことや、逆に準備不足で後悔していることは?”などなど、

これから日本語教師を目指す方や、採用試験を控えている方は、ぜひ参考にお役立てください◎

目次

【アンケート調査概要】

こちらの記事は、日本語教師キャリアが独自に取ったアンケート調査結果をまとめた内容となっております!

今回は、現役教師、経験者、未経験者を含めた”184名の日本語教師”にアンケートを実施しました。

「日本語教師184名の方々が、どこで日本語を教えているか?」という活躍場所の内訳はこちらです↓

日本語教師活動場所の内訳

「その他」の15.8%には、企業での技能実習生への指導や、中高大学等の学校、国際交流センター等で働いている方が含まれています。

さてここからは、以下3つのパートに分けて、アンケート結果の内容をお伝えします◎

  • 日本語教師の採用面接に合格するためのコツ
  • 日本語教師の模擬面接に合格するためのコツ
  • オンラインプラットフォームに審査合格&予約獲得のためのコツ

【日本語教師の採用面接に合格するためのコツ】

まずは、日本語教師の採用面接に合格するためのポイントについて!

Q:採用面接の前に、どのような準備をした?

「面接前にどのような準備をしましたか?」という質問に対して、合計133 件の回答が寄せられ、そのうちのほとんどの人が「志望動機やアピールポイントなど、よく聞かれる質問への回答準備をした」と回答していました!

また、「その他」の回答内容としては、以下のような声が寄せられました。

「その他」の回答内容

  • 応募する学校のHPやSNSで、学校の方針や教授法を知っておいた。
  • 実際に校舎を訪れて、学校の雰囲気を見てみた。
  • 特に準備をしていない。

面接で準備したこと

Q:採用面接の準備にどれくらいの時間をかけた?

面接準備にかけた時間は、「数時間」「数日」と回答した人が多く、面接準備にかける時間は人によってバラつきが見られました。

面接準備にかけた時間

Q:面接中に、特に意識したポイントは?

つづいては、「面接中に、特に意識したポイントは何ですか?」という質問に対して、135人から得られた回答がこちら!

135人中の約半数に上る人が、「自分の経験&スキルアピール」「熱意を伝える」「マナーに気をつける」「質問に的確に応える」といった4つのポイントを特に意識して面接に臨んでいたようです。

また「その他」では、「相手が欲している教師像に合わせることを意識した」といった声もありました!

面接は採用側と応募側のマッチングになるため、採用側から欲しいと思われる人材になることも非常に大切ですね◎

面接中に意識したポイント

Q:面接中に上手くいかなかった/準備不足だと感じたポイントは?

「面接中に上手くいかなかった/準備不足だと感じたポイントは?」という質問に対しては、40名からの回答が得られました。

もっとも多かったのは、「予想外の質問に対して、うまく答えられなかった」という回答。

前職を辞めた理由やキャリアプランなど、よく聞かれる以外の質問に対しても、整理し準備しておいた方が良いということですね!

また、プライベートな質問に対して、「答えられません」と素直に言えなかったり、条件交渉で下手に出すぎてしまったといった後悔の声も聞かれました。

面接で上手くいかなかったポイント

Q:面接後に、準備しておいて良かったと感じたポイントは?

反対に、「準備しておいて良かったと感じたポイントは?」という質問に対しては、46名から回答が得られました。

圧倒的に多かったのが、「よく聞かれるであろう質問事項に対する準備をしたこと」と「応募先機関について情報収集しておいたこと」の2点でした!

面接準備をする際には、最低限この2点はしっかりと抑えておくようにするのがポイントですね◎

面接後に、準備しておいた良かったと感じたポイント

Q:採用面接に合格するために、もっとも大切なことは何?

最後に、「面接に合格するために、もっとも大切なことは何だと思いますか?」という質問に対しては、73名から回答を得ました。

面接合格にもっとも大切なこと

もっとも多かった「熱意を伝え、一緒に働きたいと思わせること」という回答については、「絶対にここで働きたいという意志が伝わるように意識することが大切」といった声などが寄せられました。

また、「人柄や人間力」に関しては、「誠実さや、学生から好かれる人柄が伝わるようにすること」といったように、信頼できる人材だとアピールすることが大切だと考える人も多かったようです。

さらに、異なる業界から日本語教師へ転職する人も多いため、「日本語教師になりたい理由や、日本語教師になる覚悟や熱意を伝えること」と回答した人も多くいました。

【日本語教師の模擬授業に合格するためのコツ】

続いては、「模擬授業に合格するためのコツ」についてのアンケート調査結果を紹介します!

Q:どのような準備をした?

「模擬授業前には、どのような準備をしましたか?」という質問には、127名の回答が得られ、「文法の意味や使い方を理解しておいた」と回答した人がもっとも多く見られました!

続いて、「ありそうな質問に対して回答準備をしておいた」「似ている文法との違いを調べておいた」といった回答も多く見られました。

「その他」の回答では、以下のような声が寄せられています◎

「その他」の回答内容

  • 学生の日本語レベルを把握しておいた。
  • 手順や小道具に見落としがないか確認しておいた。
  • 授業練習の録画をし、何度もやってみた。

周りに模擬授業を見てもらえる人がいない場合など、自身で授業練習を録画するのは良いアイディアですね!

模擬授業前に準備したこと

Q:どれくらいの時間をかけた?

模擬授業の準備にかけた時間は、「数日」との回答がもっとも多くありました!

採用面接と比較すると、模擬授業の準備により長い時間をかける人が多いようです。

模擬授業準備にかける時間

Q:面接中に特に意識したポイントは?

「面接中に特に意識したポイントは何ですか?」という質問には「128名」から回答が得られました!

もっとも多かった上位5つの回答項目に関しては、回答人数に大きな差はありませんでした。

また、「その他」の自由回答では、以下のような声が寄せられました!

「その他」の回答内容

  • PPTの見やすさを工夫した
  • 相手が授業において何が重要だと考えているかを知っておいた
  • 学習者への暖かい気持ちや自信を持ってポジティブな気持ちで臨んだ
  • わかりやすさを意識した
  • 教案をなるべく見ないようにした

模擬面接中に特に意識したポイント

Q:上手くいかなかった/準備不足だと感じたポイントは?

「上手くいかなかった/準備不足だと感じたポイントは?」については、60名から回答が得られ、多かったのが「学生からの質問に対して、適切に答えられなかった」という声でした。

具体的には、想定外の質問で慌ててしまったり、学生の質問の意図が理解できなかったりといった回答が見られました。

また、「授業内容についての準備不足」については、もっと学生に身近な例文を出すべきだった、用意していたQA練習のレパートリーが少なすぎた、といった声がありました。

その他にも、「緊張のあまり、教案内容が飛んでしまった」といった声も多く寄せられていました。

上手くいかなかった・準備不足だと感じたポイント

Q:準備しておいて良かったと感じたポイントは?

「準備しておいて良かったポイント」については、54名から回答が得られ、さまざまな感想が寄せられました!

アンケート結果から、「PCや絵教材、チョークなどの授業に必要な機器・教具の準備をしっかりしていくこと」が抑えておくべきという声が特に多く見られました。

プロジェクターやスクリーン、教具の準備があるのかを、事前に採用側へ確認しておくと安心ですね◎

準備しておいて良かったと感じたポイント

Q:合格するためにもっとも大切なことは何?

「模擬授業合格のためにもっとも大切なことは?」という問いには、91名から回答が寄せられました!

上位2つのポイントは、「笑顔で自分の良さを出すこと」「学習者主体の授業」でした。

具体的には、「上手くいかなくても笑顔で明るくやり通す」「自分が話しすぎずに、学習者が話す機会を多くする」といった声が目立ちました!

合格に大切なポイント

【オンラインプラットフォームの審査合格&予約獲得のためのコツ】

さてここからは、オンラインプラットフォームの審査合格、予約獲得のためのコツについて解説していきます!

Q:応募の際、どのような点を特に意識した?

「オンラインプラットフォームの講師へ応募した際には、どのような点を特に意識しましたか?」という質問には、10名から回答がありました!

オンラインプラットフォームは、日本語教師の資格がなくても登録できる場合もありますが、10名中8名が、日本語教師の資格取得者であることをアピールした」と回答しています◎

また、さまざまな国籍、学習目的の学習者に教える場でもあるため、「社会人経験をアピールした」「外国語力をアピールした」という人も多くいました!

応募の際に意識したこと

Q:「講師プロフィール欄」の作成で、特に意識したことは?

「講師プロフィール欄」の作成で、特に意識したことは?という質問には、以下のような回答が寄せられました!

  • 自分の外国語学習経験を語り、その大変さや楽しさに共感できることを記載した
  • 社会経験があることをアピールした
  • できるだけ簡単で優しい言葉を使うように意識した
  • 外国語が話せることを記載した
  • 経歴や資格、文化の理解度を記載した
  • 中国語が得意なことや中国在住経験が有ることを記載した

Q:「講師紹介ビデオ」の作成で、特に意識したことは?

つづいて「講師紹介ビデオ」に関しては、以下のような回答が寄せられました!

やはり、第一印象を良く見せるために、表情や話し方に気をつけているという声が多く聞かれました◎

  • 笑顔ではきはきと、ゆっくり話すようにした
  • 明るい場所で撮ること
  • 文字は大きく見やすいようにした
  • 視線と明るい雰囲気を意識した
  • 優しい話し方、そしてわかりやすく話すようにした

Q:多くの学習者から予約してもらうために、やって良かった取り組みは?

オンラインプラットフォームに合格したあとに苦労するのが、「学習者からどうやって予約をしてもらえるか?」ということ。

そこで、「予約を獲得するためにやって良かった取り組み」について回答を募集しました!

プロフィールの工夫や、レッスン内容の差別化、定期的に予約してもらうためにレッスン時間帯を固定することなどが、ポイントのようです◎

  • プロフィールを定期的に更新した
  • 自己紹介ビデオで一緒に勉強したい!と思えるように明るく自己紹介をした
  • 自分にしかできないレッスン内容を設けた
  • レッスンの時間帯を固定した(曜日や時間等)

Q:逆に、上手くいかなかった/失敗した取り組みは?

反対に、「上手くいかなかった/失敗した取り組み」についての回答はこちら!

  • レッスン料金の変更タイミング
  • ジャムボードなどのツール使用中に、通信状況によってPCが固まってしまった
  • 外国語での文法説明
  • 文法を強調しすぎて、楽しくない授業になった
  • 意思疎通が対面に比べ難しい
  • 企業や生徒がベトナム人で英語で細かいニュアンス等を伝えることができない
  • 良かれと思って注意したら、プライドを傷つけてしまった時があった
  • 生徒が増えていくと、似た名前や雰囲気の生徒を間違えやすくなるため、授業前に、前回のチャット履歴を見直した方が良いと思った

Q:より多くの学習者から予約してもらうためには、何が大切?

最後に、学習者から予約してもらうためには何が大切だと考えますか?といった質問には、以下の回答が寄せられました◎

オンラインでは多くの講師が登録しているため、料金やレッスン時間帯、オリジナリティなどで他の講師と差別化すること、そして学習者へのニーズに応え、丁寧に対応する熱心さも大切なポイントだということが分かりますね!

  • 料金とスケジュール
  • 自分が話し過ぎない
  • フィードバックを丁寧にする
  • 自分だけが話すのではなく学習者にたくさん発言させる
  • 豊富な引き出しがあって、ニーズに柔軟に対応できること
  • 若さ、自信、オリジナリティ
  • 他の日本語教師にはない強み
  • 生徒が予約をキャンセルすることがあるが、気にせず大らかな気持ちでいる

【”日本語教師の採用試験に合格するコツ”を聞いてみた!】まとめ

こちらの記事では、アンケートを元に、日本語教師の採用試験に合格するためのコツをまとめました!

日本語教育機関やその他の機関で日本語教師を目指している方、

オンライン日本語教師デビューを目指している方の、少しでも参考にお役立ていただければと思います◎

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伊藤えり子

運営情報
関東在住の現役日本語教師。日本語教育能力検定試験、日本語教師養成講座を保持。実際の指導はもちろんのことオンライン事業立ち上げや教材の開発、また一般企業で経験を活かした独自の視点で情報を発信中。日本語教師キャリア マガジンのライター
日本語教師の採用試験に合格するためのコツ