日本語教師を目指せる専門学校ってあるの?気になる疑問を解説!

「日本語教師になるための専門学校はあるの?」

「専門学校で日本語教育について学ぶって、実際どうなの?」

日本語教師を目指している方で、専門学校へ通うことを考えているみなさんに向けて、こちらではさまざまな疑問にお答えします!

日本語教師になるには?

そもそも日本語教師を目指すには、どのような資格取得や学習をする必要があるのでしょうか?

日本語教師には、学校教員のように必ず必要となる「教員免許」はありません。

しかし、日本語教師として働く際に一般的に求められる条件として、以下3つのうちいずれか1つを満たしている必要があります。

① 学士の学位を有し、かつ日本語教師養成講座で420時間コースを修了

民間の日本語教師養成講座を開講しているスクールに通い、約6~12ヶ月かけて日本語教師になるために必要な知識を学んだりや教壇実習をしたりします。

民間の日本語学校が、日本語教師を育成するこの日本語教師養成講座を設けているところも多くあります。

大学卒業をし、この420時間のコースを修了すると日本語教師として働くことができます!

一つ注意する点としては、420時間の養成講座が「文化庁に届けを出して受理されているか」というところです。

文化庁認定の養成講座でない場合は、その養成講座を修了したとしても法務省告示校である日本語教育機関で働くことができません。

※「法務省告示」の日本語教育機関とは

法務省が在留資格「留学」を付与することができると認めている日本語教育機関です。

文化庁認定の日本語教師講座一覧はこちら↓

https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/kyoin_kenshu/pdf/kyoin_kenshu_list.pdf

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② 日本語教育能力検定試験に合格する

この試験は、毎年10月に公益財団法人日本国際教育支援協会によって実施されています。

公式HPの記載によると、この試験は「日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的」としています。

この試験の受験資格に制限はありませんので、誰でも受けることができます。

この試験に合格をすれば、日本語教師として働くことができます!

公式HP>>JEES 日本語教育能力検定試験ホーム

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③ 大学・大学院の日本語専攻で学ぶ

3つ目は、大学院や大学で日本語専攻を選び卒業をする方法です。

日本語専攻を設けている大学や大学院は多くはありませんが、大学入学前に「日本語教師をやりたい!」と明確に決まっている場合は、日本語専攻に進むのが良いでしょう。

また、大学で日本語講師として働きたい場合は、日本語専攻で大学院を卒業していることが必須の場合がほとんどです。

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専門学校に通い日本語教師になるためには

国内には、数は多くはありませんが、日本語教育専門の学科を設置している専門学校があります。

日本語専攻で専門学校を卒業しても、③大学・大学院の日本語専攻で学ぶという条件を満たすことはできません。

専門学校を卒業して日本語教師として必要とされる条件を満たすためには、以下2つの方法があると考えられます。

1. 「①日本語教師養成講座で420時間コースを修了」の条件を満たす

   日本語教師養成講座の内容を網羅し文化庁認定がなされているカリキュラムがある学校を選び、卒業する。

 2. 「②日本語教育能力検定試験に合格する」

   専門学校で日本語・日本語教育について学びながら、在学中に日本語教育能力検定試験に合格する。

※ 大学を卒業しておらず学士を有していない場合に専門学校へ進学する場合は、1と2の両方が必須となります。

専門学校へ行く場合・日本語教師養成講座のあるスクールへ通う場合の違い

日本語教師として就職する際に求められる要件を満たすために、専門学校へ行く場合と、民間のスクールへ通う場合とどのように違うのか?疑問に思う方もいるかもしれません。

そこで、必要期間・学習量・学費という観点からこの2つの場合を比較してみました!

日本語教師になれるまでの必要期間

専門学校へ通った場合、カリキュラムが修了し卒業するまでには最低1年、長くて2年かかります。

一方で、スクールへ通う場合は、どのようなコースを設置しているかにもよりますが、平均6~12ヶ月で修了することができます。

中には最短4ヶ月で修了できる講座を設置しているところもあります!

専門学校へ通う場合の方が卒業までに時間がかかるため、どうしても短期間で日本語教師になりたい!という方にはスクールへ通うのかおすすめです。

学習量について

学習量については、専門学校に通った場合の方が圧倒的に学習量は多いといえます。

例えば、1年制の専門学校に通った場合と1年で修了できるスクールに通った場合の授業カリキュラムを比較してみます。

専門学校は、基本的に平日5日間の昼間に朝から夕方まで授業があるのに対して、スクールでは基本的に土曜日のみ週1日コースや平日夜間コースなどが設置されています。

スクールに比べて学習量の多い専門学校の方が、必然的により深くより多くのことを学べるといえるでしょう。

学費

費用に関しては、専門学校に通う場合の方が高くなります。

民間のスクールに通う場合は平均50~80万円ほど受講料がかかるのに対して、専門学校に通う場合は、100万円以上の学費が必要になります。

また、民間スクールではほとんどの学生が日本語母語話者なのですが、専門学校は日本語教師を目指して日本語を学びに来た留学生も対象としている場合があるのも比較点の一つです。

大学や大学院に行く予定はないが、時間をかけてじっくり日本語・日本語教育について学びたい方は専門学校に行くという選択肢もあります。

一方で、日本語教師の資格を取りたいという目的だけであれば、受講期間も短く学費も抑えられる民間のスクールに通うという選択もあります。

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日本語教師を目指せる専門学校の紹介

日本語教育について専門学校で学びたいという方に向けて、文化庁受理の日本語教師養成講座を網羅している専門学校は非常に数が少ないのですが、一覧をあげてみました!

文化外国語専門学校

こちらは、東京の新宿駅にある専門学校です。

文化外国語専門学校には、1年制の日本語教師養成科があります。

カリキュラム全体の特徴としては、「少人数クラスでの授業展開」「発表や討論など学生の主体性を重視」「教育現場に密着した実務教育」です。

入学方法や学費については、「日本語非母語話者」と「日本語母語話者」で異なります。

「日本語非母語話者」→ 1,077,400円

「日本語母語話者」 → 957,400円

公式HP:文化外国語専門学校 | BUNKA INSTITUTE OF LANGUAGE

公益財団法人アジア・アフリカ文化財団 専門学校アジア・アフリカ語学院 

こちらは、JR吉祥寺駅の近くにある専門学校です。

「日本とアジア・アフリカとの団結」を理念として建てられたアジア・アフリカ語の専門学校です。

専門課程の学科の中で、日本人と外国人留学生の双方を対象とした2年制の日本語教育学科があります。

1年目は基礎となる知識や技能を学び、2年目はより実践的な力を身につけることを目指したカリキュラムになっています。

公式HP:公益財団法人アジア・アフリカ文化財団 専門学校アジア・アフリカ語学院

丸の内ビジネス専門学校

こちらは、長野県松本市にある専門学校です。

留学生も積極的に受け入れており、国際的コミュニケーション能力をもつ人材の育成を目標としています。

ビジネス科や国際関係学科などがあり、その中の国際関係学科日本語教師養成コースがあります。

2年制で文化庁受理の日本語教師養成講座修了をすることができ、同時に日本語教育能力検定試験も目指すことができます。

学費は、1年次89万円+2年次69万円の合計158万円です。

公式HP:丸の内ビジネス専門学校

大阪YWCA専門学校

こちらは、大阪府のJR大阪駅にある専門学校です。

国際社会に貢献できる人材育成を目標に、日本語学科のほかに生涯教育の講座として日本語教師教師養成講座のコースが設置されています。

平日夜間と土曜日の授業を組み合わせることで、2年制で修了できるコースとなっています。

公式HP:大阪YWCA専門学校

今回は、「専門学校に通い、日本語教師を目指す」ということをテーマにしてお話ししました。

日本語教師になるための選択肢は多岐に渡りますので、自分に合う最適な方法を選びましょう!

【専門学校に通い日本語教師になる】まとめ

・専門学校で「日本語教師講座修了」の要件を満たすことで日本語教師が目指せる

・専門学校と民間のスクールでは、学習期間・学習量・学費の面で異なる

・国内で日本語教師を目指せる専門学校は少ない

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日本語教師 E

日本語教師 E

関東在住の現役日本語教師。日本語教育能力検定試験、日本語教師養成講座を保持。実際の指導はもちろんのことオンライン事業立ち上げや教材の開発、また一般企業で就業経験を活かした独自の視点で情報を発信中。日本語情報バンクのライター