「海外日本語教育機関調査」学習者数は前回に続き中国が最多

国際交流基金は6月30日、2018年度に実施した「海外日本語教育機関調査」の結果報告書を公開した。この調査は、世界の日本語教育の現状把握を目的として3年おきに実施し、一般公開している。日本語教育の実施を確認できたのは142の国・地域で、過去最多であった。教育機関数と教師数もそれぞれで過去最多となり、学習者数は前回調査時に初めて減少したが、今回の調査では約20万人増加した。地域ごとにみて学習者が最も多かったのは全体の45.3%を占めた東アジア、次に東南アジアが31.6%、大洋州11.5%となった。国別では、前回同様に中国の学習者が最多で26.1%、インドネシアが18.4%、韓国が13.8%、オーストラリアが10.5%であった。中国の学習者は100万4625人となり、世界で唯一100万人を超える結果となった。親日国として知られている台湾の学習者数は、前回比22.7%減と大きく減少していることが分かった。

・参照:ニコニコニュース

国際交流基金「海外日本語教育機関調査」

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伊藤えり子

運営情報
関東在住の現役日本語教師。日本語教育能力検定試験、日本語教師養成講座を保持。実際の指導はもちろんのことオンライン事業立ち上げや教材の開発、また一般企業で経験を活かした独自の視点で情報を発信中。日本語教師キャリア マガジンのライター