県国際交流協会は今年度、分かりやすい日本語を使って在住外国人と県民の交流を促進する取り組みを始める。「断水」を「水が出ません」といった簡単な言葉に言い換えるなど外国人にも伝わりやすい表現について県民に周知する。五月から順次、企業や行政、市民向けの講座の開講などを計画している。
同協会によると、県内の在住外国人は近年増加傾向にある。多くが日本語のニュースを理解できる一方、その理解度にはばらつきがあるという。
分かりやすい言葉を使った日本語は「やさしい日本語」と呼ばれる。例えば、「ご自由にお取りください」を「ただです。一人一個です」のように日本語特有の表現を簡潔に言い換える。在住外国人向けに災害などの有事に役立つとして広まり、近年は交流促進の手段としても期待されているが、一般市民への普及は進んでいない現状がある。
同協会が始めるのは「やさしい日本語*国際交流プロジェクト@ふくしま」と銘打った取り組みで、主な事業は以下の通り。講座では日本語教師の資格を持った講師がポイントを解説する。実践や普及を担う「やさしい日本語交流員」も養成する。
趣旨に賛同した県内外の団体や企業が協働パートナーとして参画する。
■「やさしい日本語*国際交流プロジェクト@ふくしま」の主な事業
- 出前講座
市町村や企業などの職員研修、公民館での市民講座、学校での授業として開催
- 在住外国人向け生活オリエンテーション・国際交流事業
在住外国人と地域住民が参加し、交流しながら、やさしい日本語を実践
- やさしい日本語交流員養成講座
高校生以上が対象。受講証を発行
- リーフレットの配布
参照:福島民放
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伊藤えり子
運営情報関東在住の現役日本語教師。日本語教育能力検定試験、日本語教師養成講座を保持。実際の指導はもちろんのことオンライン事業立ち上げや教材の開発、また一般企業で経験を活かした独自の視点で情報を発信中。日本語教師キャリア マガジンのライター
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