留学生らが日本語学校・専門学校・大学を卒業した後に進む道は、母国の事情などでさまざまな傾向がある。中国やベトナムでは急速な経済発展により、優秀な人材を多く求める企業が増加し、日本語と英語の会話ができると、多くの求人企業は高給で採用する。そのため、10年前は多くの留学生たちがもっていた日本で働きたいという意欲や希望は一部の事情がある留学生だけとなっている。また、ネパール・スリランカ・インドネシアなどの留学生らは、日本企業で働き永住権を得たいという希望を持っている。母国では両親・兄弟姉妹が暮らし、本人は日本で生計を立てるという傾向があるという。
大手高級シティホテル・旅行会社・商社などでは、自社の発展に必須の人材スキルの1つとして、スリランカやネパールの留学生の多くが習得している各母国語、日本語、インドの言葉(主に南方のタミール語、北方のヒンドゥー語、インドには100以上の言葉がある)が挙げられているという。主にインドの言葉を話す留学生は、英語や日本語の会話は当然として、上記の代表的な2つの言葉を使いこなせる人が多い。今後の社会経済動向を考慮すると、中国語やベトナム語以上に重要なスキルの1つだという。
参照:Net IB News
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伊藤えり子
運営情報関東在住の現役日本語教師。日本語教育能力検定試験、日本語教師養成講座を保持。実際の指導はもちろんのことオンライン事業立ち上げや教材の開発、また一般企業で経験を活かした独自の視点で情報を発信中。日本語教師キャリア マガジンのライター



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