【学習者数No.1】中国で日本語教師になろう!中国の日本語教育事情や求人情報について

日本語教師は国内外問わず仕事が出来るので、海外で働きたいと思っている人が多いです。

また、日本語教師に転職して、海外に移住したいという人も増えてきています。

中国は日本語学習者の数が世界で一番多く、日本語教師の需要も安定しています。

中国の日本語教育事情はどうなっているのか、現地でのネイティブ日本語教師の役割、採用条件や待遇など、中国で日本語教師になるために知っておきたい情報や求人を紹介します。

中国での日本語事情

まず中国での日本語教育事情についてまとめます。

国際交流基金による2018年度「海外日本語教育機関調査」結果(速報)によると中国は、機関数が2,115(2015年)から2435(2018年)で+320機関増えています(増加率は+15.1%)。

中国で働く日本語教師の数はというと、18,312人(2015)から20,220人(2018)で+1,908 人と学習者と同じく増えており、増加が続いています。(増加率+10.4%)

日本語学習者数

学習者数も953,283人(2015)から1,004,625人(2018)+51,342人増えています。(増加率+5.4%)

中国の学習者数は、2009年に初めて100万人を超えましたが、2015年に90万人代まで減少、しかし、今回の速報では再び100万人代に増加しました。

2015年の減少に関しては中国が2001年に制定した日本の学習指導要領に相当する「全日制義務教育英語課程標準」の影響が大きいと言われています。

各教育機関における英語導入・強化が進み、2015年の調査においては「英語科目の重視が日本語科目の運営に影響を及ぼしている」と回答した機関が多く見られたそうです。

中国人学習者の教育段階の構成を見てみると、「高等教育段階(大学や大学院相当レベル)」の学習者が625,728人(2015年)と一番多く次いで、民間の学校などを含む「その他」が273,600人(2015年)となっています。

中国では、大学で日本語を学ぶ学生が多く、全国1,117校の四年制大学のうち506校で日本語専攻課程が開設されています。

日系企業への就職など日本関係の仕事に就くことを将来的な視野に入れて、日本語を専攻分野として選択する学生が多いようです。

その他の学習目的としては、諸外国と同じように日本のアニメ・マンガ・ファッションなどポップカルチャーへの関心から、日本語学習に取り組む人も多いようです。

その他の国の学習者数や増減率等についてはこちらをご覧下さい

2018年度海外日本語教育機関調査結果 (速報値)

https://www.jpf.go.jp/j/about/press/2019/dl/2019-029-02.pdf

中国での日本語人気

言語学習は、その国同士の関係に影響を受けることも多いです。

日中間も歴史的認識問題や政治問題などで順調ではない関係性の時期もありますが、それでも日本語人気が衰えないのは、日中の経済関係への関心から就職のために学んでいるという人がいることと、日本ポップタルチャーなどに関心を持っている人が多いことが挙げられます。

中国では、ネット規制があるため、テレビ局の放送によって日本のアニメやドラマは見られないのですが、海賊版やネットにアップロードされているものから日本のアニメやドラマを楽しんでいる人が多いようです。

実は、2019年6月に「千と千尋の神隠し」が映画館で上映されましたが、これは同日に上映開始となった「トイストーリー4」を圧倒的に上回り、18年前の旧作とは思えない興行成績(2019年邦画年間興行収入1位4.88億元(約75.6億円))を記録しました。

この記録からも、中国で日本のアニメ作品、ポップカルチャーへの関心が高いことが伺えます。

 

求人から見る中国での日本語教師

では、実際に中国の日本語教育機関で募集されている日本語教師にはどのような条件が求められているのでしょうか。

ネイティブ日本語教師の役割と応募条件

中国で雇用されている日本人教師は、日本の機関(JICA、日中技能者交流センター、中国の機関と姉妹関係にある学校等)を通して派遣されている人と、個人契約の者がいます。

先ほど述べたように中国では、「高等教育段階(大学や大学院相当レベル)」の学習者が一番多いので、大学などでの募集も多く出ています。

中国の大学機関での日本語教師の募集は、各大学のHPで行われているものと、大学紹介を行っている機関が募集しているものがあり、機関の方は、まず派遣機関に登録し、そこから各中国の大学を紹介してもらうという形です。

ある派遣機関の応募条件は、

  • 日本語を母語とし、日本国籍を持つ方
  • 4年生大学(学士以上卒業で2年以上) 58歳まで
  • 2020年9月から勤務可能
  • 日本語教師経験が2年以上ある方優先(資格の有無は問わない)

以下の募集を参照

https://www.e-tsudoi.com/db_job/job/job_bbs_detail.php?no=78648

 

となっており、大学機関で求められることの多い、修士以上の資格を含め、日本の告示校で求められる条件も特に記載されていません。

他の大学の募集でもでも、特に資格は求めないというところがいくつかありました。

また、授業に関しても特に特別な授業を担当してほしいという条件があるところは少ないようですが、例としてあげられていたものは、日本文化や会話の授業を担当できることといった、日本語ネイティブの教師が海外で求められやすい日本人だからこそわかる文化的なものや会話表現を教えてほしいというものでした。

大学以外の日本語学校などの機関でも先の応募条件と同じ条件で募集しているところが多いです。

日本の学校のほとんどで求められている、420時間修了や、日本語教育専攻卒、日本語教育能力検定に合格などは、優遇はされるようですが必須ではないところもあります。

しかし、最近は、そういった条件を課す学校も増えていますので、募集要項をしっかり確認することが大切です。

中国での日本語教師の待遇

中国の日本語教師の待遇をみてみると、月収は10万円から35万円のところまでありました。

先ほどの提示した条件ではおよそ9万円から13万円(6000元から8500元)のところが多く、もっとも高かった23500元を提示していた学校はもう少し厳しい条件で募集していました。

最も高かった待遇の学校に関しては以下のURLをご覧ください。

http://jpteach.kkjapan.com/JPTeachDetail.aspx?No=6007

給与以外の待遇でいうと、学校の寮に住むことができるので家賃はかからなかったり、水道代や光熱費が無料だったりする学校も多く、無料ではなくても家賃補助があるところがほとんどでした。

他にも日本への渡航費用や国内の旅行手当などが出るところもあるようです。

中国で日本語教師の求人を探す

実際に中国での日本語教師の求人を探す場合は、求人サイトに様々な募集が載っていますので、調べてみましょう。

大学関係の求人をお探しでしたら、日本語教育学会がオススメです。

http://www.nkg.or.jp/boshu

ですが、大学の募集の場合、先ほどの条件プラス修士や博士が求められることが多いので、誰でも応募できるわけではありません。

他にも求人サイトは色々ありますが、時にはもう締め切りを過ぎているものや、もうすでに採用者が決まり受付を終了しているものが載っていることもありますので、注意してください。

まとめ

中国で日本語教師になるために必要な情報をまとめると

  • 中国は「高等教育段階(大学や大学院相当レベル)」の学習者が一番多く、大学で日本語を専攻している人が多い
  • 日本のポップカルチャーは根強い人気がある
  • 中国で日本語教師になるためには、学士で日本語経験2年以上が望ましい。
  • 待遇は学校によって異なるが、生活費の補助があるところが多い

 

中国では、経験ややる気を重視し、日本語教育能力検定等に合格していなくても応募できるところも多いようです。

ですが、日本語教授経験が求められるところに応募したい場合、日本での教授経験となると日本の日本語学校では、告示校が求める条件(日本語教師ガイドライン)を満たしていなければ採用してもらえないところが多いので、注意しましょう!

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日本語教師 S

関西在住の現役日本語教師。日本語教育主専攻卒。新卒非常勤2年目。 若手日本語教師の目線で様々なことを発信中! 日本語情報バンクのライター