オーストラリアで日本語教師として働いてみたいという方はいらっしゃいますか。
オーストラリアで日本語教師になりたい!
現地で働くにはどうしたらいい?
このように考えている方もいらっしゃると思います。
本記事は「オーストラリアで日本語教師になりたい方」が対象です。
オーストラリアの日本語教育、海外の日本語教師求人の探し方についても解説していきます。
ご興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
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オーストラリアについて
オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia)は大洋州に位置する立憲君主制国家です。
人口 | 769万2,024平方キロメートル(日本の約20倍) |
面積 | 約2,626万人(2022年12月時点) |
首都 | キャンベラ |
日本との時差 | ±1~2時間 |
言語 | 英語 |
教育制度 | 1-10制(学校入学前準備学級1年間、初等教育、中等教育) |
在留邦人数 | 94,942名(2022年10月時点) |
通貨 | 豪州ドル |
国土は東西南北に広がっているため時差があり、各州は首都特別地域、ニューサウスウェールズ州、北部準州、クイーンズランド州、南オーストラリア州、タスマニア州、ビクトリア州、西オーストラリア州に分かれています。
オーストラリアは、大洋州において、日本語教育の機関数、教師数、学習者数が最も多い国です。初等教育機関や中等教育機関など学校で日本語を学んでいます。
オーストラリアの日本語教育
オーストラリアの日本語教育は1906年メルボルンで始まったようです。
1917年、シドニー大学と陸軍士官学校で日本語教育が開始され、1960年代から1970年代には、オーストラリア国立大学、クイーンズランド大学など多くの高等教育機関と中等教育機関で日本語教育が開始ならびに再開されました。1970年代には多くの州において日本語が高校卒業認定試験の科目として認定されるようになりました。
1970年代末から1998年までの約20年間、オーストラリアで日本語学習者数は約40倍にまで増加したと言われています。特に1990年代後半は「日本語教育のTsunami」と言われるほどの日本語教育ブームが巻き起こりました。
教育機関で使用されている日本語教科書
オーストラリアの初等教育機関、中等教育機関、高等教育機関、日本語学校など、現地で使用されている日本語の教科書に以下のようなものがあります。
- 『初級日本語げんき』(ジャパンタイムズ)
- 『初級日本語とびら』(ジャパンタイムズ)
- 『まるごと 日本のことばと文化』(三修社)
- 『Japanese for Busy People』(講談社インターナショナル)
オーストラリアには国内で作られ市販されている日本語教材がたくさんあるようです。また、教育省が開発したカリキュラムの代表例にQLD州「Curriculum into the Classroom」があります。
初等教育では教科書はあまり使われず、副教材やアクティビティー集、独自のリソースなどを使ったりしているようです。2017年から連邦政府が提供している外国語学習アプリ「ellla」は年少者向けで、日本語を含め13言語を学べるようになっています。
オーストラリアの日本語教師に必要な資格
オーストラリアで日本語教師として働く上で必要な資格ですが、初等教育機関や中等教育機関で正規の教員として日本語を教える場合、オーストラリアの大学において教育学および専門分野の学士課程を同時に修了する、オーストラリアの大学院の教育学部で教授法の修士課程を修了する、などが挙げられます。高等教育機関の場合は修士号や博士号が求められます。
前提として、オーストラリアの学校で日本人が働く場合は永住権を持っていることが必須です。
オーストラリアにある日本語学校では、以下の条件で求人募集を行っていました。
- (メルボルンの日本語学校)420時間養成講座修了、日本語教育能力検定試験合格、言語学系課程を修了、専任教師として直接法で3年以上経験がある、ワーキングホリデービザ取得可能な方、オーストラリア国内で1年以上就業可能なビザをお持ちの方
- (シドニーの日本語学校)ビジネスビザや永住権保持者、日本の教員免許保持者
- (ブリスベンの日本語学校)日本語教師養成講座受講者、教育に携わった方
日本語学校などで教える場合、日本語教育能力検定合格者、日本語教師養成講座修了者、教員免許を持っている必要があります。常勤講師や非常勤講師などポジションは学校によって異なるので事前確認が必要です。
正規日本語教員ではなく日本語教師アシスタントや日本語教師インターンシップであれば、ワーキングホリデー期間中にも経験できます。
日本語教師インターンシップについてはこちらの記事をお読みください。
海外の日本語教師求人の探し方
オーストラリアの日本語教師の求人ですが、現地の日本語学校に直接問い合わせる方法、日本語教師求人サイトなどから求人を探す方法などがあります。
当サイトを運営している「日本語教師キャリア」では海外の求人も多数扱っております。
海外で日本語教師として働きたいという方は、こちらの求人検索をご利用ください。
まとめ
本記事は「オーストラリアで日本語教師になりたい方」に向けて解説してきました。
内容をまとめると….
- オーストラリアは立憲君主制国家、英語圏、日本との時差は±1~2時間
- オーストラリアの日本語教育:大洋州で日本語教育の機関数、教師数、学習者数が最多。学習者の多くは初等教育機関や中等教育機関など学校教育の中で日本語を学んでいる
- オーストラリアの日本語教師求人:正規の教員として働く場合、オーストラリアの大学で教育学および専門分野の学士課程を同時に修了する、オーストラリアの大学院の教育学部で教授法の修士課程を修了する必要がある。日本語学校で働く場合は日本語教育能力検定合格者、日本語教師養成講座修了者、教員免許保持者など各学校によって条件は異なる
オーストラリアの日本語教師として働く上で英語力は必須です。こちらの記事では日本語教師に求められる英語力について解説しています。
池田早織
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