今回は、上記のような方に向けて外国人が驚く&来日前に知っておきたい【日本のマナー12選】について解説します!
日本人にとっては当たり前の習慣やルールでも、異なる文化をもつ外国人にとってはびっくりすることや想像もつかないようなこともあるでしょう。
こちらの記事を通して、海外とは異なる代表的な日本のマナーを学びましょう!
目次
【外国人が驚く日本のマナー①】お辞儀する
日本には初対面の人に対して、または謝罪や感謝の気持ちをあらわすために「頭を下げてお辞儀をする」というマナーがあります。
もともとは飛鳥から奈良時代に「頭を下げて首を相手に見せることで、敵意がないことを示す」という中国の礼儀作法を取り入れたことがきっかけとされています。
日本ほど日常的なものにはなっていませんが、中国や韓国などアジア圏ではお辞儀をする行為自体は存在しています。
一方で、欧米諸国ではこういったマナーはありません。
そのため、「電話越しで相手が目の前にいないにもかかわらず、何度も頭を下げるサラリーマンの姿に心底おどろいた!」という外国人の話もよく耳にします。
【外国人が驚く日本のマナー②】電車内では喋らない
電車やバス内では大きな声ではなさず静かにしているのが、日本の交通機関のマナーです。
公共の場で他人に迷惑をかけないようにしよう、という日本人の意識がありますが、海外では「車内ではおしゃべりや電話も当たり前」という国もあるでしょう。
電車内はもちろん、エレベーター内といった公共の場所でのあまりの静かさにおどろく外国人も多くいます。
【外国人が驚く日本のマナー③】靴を脱いで家に入る
日本では、玄関で靴を脱いでから屋内に入るのがマナーです。
欧米では「屋内でも靴を履いたまま」というのが一般的ですが、北欧地域やアジアのタイなどでは日本と同じように、玄関で靴を脱いでから入る文化があるようです。
日本ではなぜ屋内で靴を履かないのかというと、靴の中で足が蒸れてしまうのを防いだり、また昔は床に座って過ごす時間も多かったことなどが理由となっています。
【外国人が驚く日本のマナー④】ごみを分別する
日本はほかの国々と比較すると、「細かくごみを分別しなければならない」という点に外国人は驚くそう。
地域によって細かいルールはことなりますが、燃えるゴミ・燃えないゴミ・缶・ビン・ペットボトル・ミックスペーパーなどと、分別してごみに出すのが一般的ですよね。
外国人にとってはごみの分別だけでも大変なのに、牛乳パックの中身をすすいで洗ったりペットボトルのフタとラベルを分けてから捨てたりなど、捨てる人の細かい配慮があることにさらに驚く人も多くいます。
【外国人が驚く日本のマナー⑤】時間を守る習慣
交通機関の発着時刻やビジネスの場など、どこでも時間をきっちり守る習慣があるのも日本のマナーのひとつ。
海外では「電車は平気で30分遅れる」「レストランでは長く待っていても全然料理が出てこない」といったことは当たり前の国もあるでしょう。
一方で、日本では「5分前集合」といった言葉があるように、時間に余裕をもって行動したり時間には絶対に遅れないようにといった意識が根付いていますね。
日本に来て、1分単位で正確に運行する電車に驚く外国人も多くいます。
【外国人が驚く日本のマナー⑥】食前・食後の挨拶
食前の「いただきます」、食後の「ごちそうさまでした」といった挨拶も日本ならではのルール。
「いただきます」は命をいただいた動植物、目の前に食事ができるまでに手間をかけてくれた人たちへの感謝の気持ちをあらわす言葉です。
「ごちそうさまでした」は動植物の命をごちそうになり、ごちそうを食べることができたことへの感謝をあらわしています。
この記事を書いているわたしは、外国人に日本語をおしえる日本語教師の仕事をしていますが、外国人学習者に「先生はひとりでご飯を食べるときも、いただきます/ごちそうさまを言いますか?」と聞かれたことがあります。
外国人の中では、ドラマや映画の影響などから「家族で食卓をかこんで、みんなで手を合わせて挨拶する」というイメージを思い浮かべる人も多くいるようです。
【外国人が驚く日本のマナー⑦】お椀を持ち上げて食べる
食事の際、茶碗は片手で持ち上げて食べるのが日本のマナーです。
ラーメンの丼ぶりや大きなお皿など、片手で持ち上げられないものはお皿に手を添えて食べるようにします。
海外ではお皿を持ち上げて食べる習慣がない国や地域もあるので、細かな日本の食事マナーをおぼえておくと良いでしょう。
【外国人が驚く日本のマナー⑧】食べるときの姿勢
日本では、相手を不快に思わせない食べ方がかなり意識されている印象です。
その中でも、食べるときの姿勢についてのマナーも知っておきたいポイント。
まずは姿勢をきちんと正し、正しい箸の持ち方で食事をすること、そしてテーブルに肘をついたり片腕を下ろして食べるのはあまり良くないとされています。
【外国人が驚く日本のマナー⑨】食事は残さず食べる
日本では、外食をするときやだれかにご飯を作ってもらった際に「食事は残さず食べる」のがマナーです。
完食することは作ってくれた人や食べ物に対する感謝をあらわし、また「もったいない」という日本人の精神からも「残さず食べることがよし」とされているようです。
中国では以前は、食事を残すことで食事をもてなしてくれた相手に対して「わたしはもう十分お腹いっぱいですよ」という気持ちをあらわし、逆に残さず食べてしまうと「食事が足りない=もてなしが足りない」という印象を相手に与えてしまうという習慣がありました。
しかし、近年では「食べ物を残すのはもったいない」ということから、この習慣は薄れているようです。
【外国人が驚く日本のマナー⑩】名刺交換をする
ビジネスの場では、初対面の相手には挨拶として名刺交換をするというマナーがあります。
名刺交換をする順番や渡し方にもこまかなルールがあるので、注意が必要です。
たとえば、複数人で名刺交換をする場合は会社の偉い人から交換をしたり、「頂戴いたします」と言って名刺を受け取るなどのマナーがあります。
【外国人が驚く日本のマナー⑪】上座・下座がある
ビジネスの場では、座る席にも決まりがあります。
「上座」は目上の人が座り、部屋の入り口からもっとも離れた席となります。
「下座」は目下の人が座り、入り口にもっとも近い席となります。
立場によって席が決まるという文化がまったくない国もあるので、日本のマナーを知らずに適当に席につくといったことにならないよう、注意が必要です。
【外国人が驚く日本のマナー⑫】暗黙の了解
日本人は言葉の裏に隠された意味や、その場の空気を読んでコミュニケーションを取る独特の文化があります。
「暗黙の了解」や「本音と建前」といった言葉があるように、真の気持ちをダイレクトに口に出さずとも相手の本音を読み取り、意思疎通をはかる場面が多くあるのです。
「思ったことは直接言葉に出す」といった傾向が強い欧米文化をもつ人の中では、日本人とのコミュニケーションに戸惑う人も多くいるよう。
なかなか本音を言わない日本人は「全然怒らなくてやさしい」「本当の気持ちがわからず冷たい」といったように、よくも悪くもさまざまな印象をもたれるようです。
【外国人が驚く日本のマナー】まとめ
今回は、外国人が驚く&知っておきたい日本のマナー12選をご紹介しました!
日本では当たり前だけれど、世界的にみると驚かれるコトや珍しいコトは沢山あります。
そんな文化の違いや日本文化の魅力を伝える仕事として「日本語教師」という職種があるのはご存知ですか?
日本語教師はおもに外国人へ日本語を教えるだけではなく、日本文化を教えたり学習者の文化を理解するという役割も担っています。
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