日本の隣国にあり、経済的・文化的なつながりも強いのが「中国」。
日本と近い存在にありながら、「中国文化や習慣、中国人の特性についてあまりよく知らない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、中国文化の特徴、日本人とは異なる中国の習慣や中国人の特性について、まとめてご紹介!
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目次
中国ってどんな国?
まずは、中国の基本情報について見ていきましょう!
※ 外務省「中国基礎データ」より
中国は、現在まで約5000年の歴史があるとされており、非常に長い歴史をもつ国です。
近年の急激な経済成長は、1992年に鄧小平が改革開放と経済成長を呼びかけたことにより本格化し、現在はアメリカに次ぐ経済大国第2位になり、国内総生産(GDP)でも世界第2位(1位はアメリカ)に君臨しています。
中国文化の特徴
ここからは、中国文化の特徴を5つのポイントに分けてご紹介します!
東西南北で異なる食文化
中国といえば、世界3大料理のひとつにもなっている「中華料理」をイメージする方もいるでしょう。
中国は国土が非常に広いため、食文化も東西南北によって異なります。
季節の行事を大切にする
季節ごとの年中行事を大切にし、各イベントを盛大にお祝いする文化が根付いています。
旧暦の新年を祝う旧正月である「春節」では、赤いちょうちんや「福」という文字を飾るなど派手な飾り付けをし、自分のふるさとに戻り、家族や親戚と過ごします。
また、端午節(旧暦5月5日)には粽(ちまき)を食べたりよもぎを玄関先に飾ったり、七夕節(旧暦7月7日)は中国の「バレンタインデー」で、男性が女性にプレゼントを渡します。
電子決済は当たり前
IT化が進む中国では、現金はほとんど使わずに、すべて電子決済で済ませるのが当たり前に。
これは都市部だけではなく、農村部でも携帯さえあれば何でも買える社会になっています。
電子決済化がここまで進んでいるため、田舎に住んでいるお年寄りでも、スマートフォンを使いこなしながら日々の生活を送っています。
マイホームはマンション
中国のマイホームは、戸建てよりもマンションを購入する人の方が圧倒的に多いのも特徴。
農村部では戸建て住宅もありますが、それ以外では戸建てを買うのは一部の富裕層が別荘として買う程度。
日本では土地を国民が所有することが認められていますが、中国では土地は国のものであり、国民には土地の使用権のみが認められています。
このような国の制度の違いが、戸建てよりもマンションが好まれる理由のひとつにもなっていると言われています。
戸籍格差がある
中国の戸籍は、「都市戸籍」と「農村戸籍」の大きく2種類に分かれています。
「都市戸籍」は、もともと都市に住んでいる限られた人たちが取得できる戸籍。
都市戸籍を持つ人たちは社会保障サービスが充実しているなど、都市戸籍と農村戸籍の間に大きな格差があります。
たとえば、都市部の有名大学を受験する際は、その地域に住む「都市戸籍」を持つ人の合格枠数があらかじめ決められていたり、就職の際には「都市戸籍」があることを応募条件としている企業も。
中国の日本とは異なる習慣
続いては、日本と異なる中国の習慣的な特徴を5つご紹介します!
お風呂に入らずシャワー
日本と同じく東アジア圏の国ですが、中国では湯船に浸かる習慣はありません。
そのため、一般住宅ではシャワールームのみが完備されています。
一方で中国にも温泉や銭湯があり、日本のように裸にはならず、水着を着用して男女一緒に入るのが一般的。
結婚時に礼金・車・家が必要
結婚時には、男性が女性に礼金を送り、二人で生活するための新居と車を用意するという伝統的な習慣があります。
ほとんどの場合、男性の親が結婚準備のために資金的な援助をするそうですが、近年ではこういった風習によって男性がなかなか結婚できない/したくないという事態に。
そのため、ここ最近では特に都市部などでこういった伝統は徐々になくなりつつあるそうです。
贈り物は豪華に!
日本人の感覚だと、何かのお礼をしたり旅行のお土産を送ったりする際、相手に負担を感じさせないように、敢えて豪華な贈り物をするのは避ける傾向が。
一方で、中国人が誰かに贈り物をするときは、1個だけではなく、3個4個とたくさん豪華に送るのが普通だそうです。
中国人からすると、プレゼントが少なすぎると相手にケチだと思われてしまうそうなので、中国人に贈り物をする際には注意が必要ですね!
割り勘は基本しない
友達と食事に行ったときなど、割り勘をしないのが中国の習慣。
「今回はわたしが奢るから、次回はあなたが払ってね」といったように、順番に奢り合うことが基本だそう。
毎回日本人が細かく割り勘をしているのを見て、「面倒くさくないの?!」と驚く中国人もよくいます。
飲み物は常温
中国では、「冷たい飲み物は身体を冷やし、病気のもとになるので良くない」という考えがあり、常温か温かい飲み物をよく飲みます。
レストランなどでは常温の水がでてきたり、なんとビールも常温で飲むのだそう。
日本人と異なる中国人の特性
最後に、中国人の特性について解説していきます!
意見をはっきりと主張する
中国人は、日本人よりもはっきりと物事を主張します。
日常会話でもビジネスの場面でも、はっきりとノーと言ったり、遠慮せずに自分の意見を話す人が多くいます。
こういった側面は、日本よりも、どちらかというと欧米人のコミュニケーションの取り方に近いといえるでしょう。
周りの目をあまり気にしない
周囲の目をあまり気にせずに行動するのも、中国人の特徴。
日本では、人と違った行動をすると周りはどう思うだろうか…と心配したり、不安になったりする人も多くいますが、中国人は、そういったことはあまり気にしていません。
公共の場でも大きな声で会話を楽しんだり、人前で喧嘩をしたりなど、喜怒哀楽をはっきりと表現します。
メンツを気にする
人目を気にせず気持ちをストレートに表現する一方で、中国人はメンツを重要視する人が多くいます。
日本人はお金の話はタブー視されていますが、中国ではお互いの収入を教えあったりなど、お金の話をオープンにします。
また、ブランド物を所有して、お金持ちであることをアピールする人も多いようです。
強い上昇志向がある
ここ数十年で急速な経済成長を遂げた中国では、「たくさん稼いでお金持ちになりたい」という野望を持つ人が多くいます。
「自分が一番になりたい」という欲が強く、努力家で上昇志向の人が日本人に比べて多くいます。
一方で、 現代の若者の中には、激しい競争社会を嫌い、マイホームの購入や恋愛・結婚を諦めてしまう「躺平」=「寝そべり族」が増えているという現状も。
身内のつながりを大切にする
家族や親戚、一度仲良くなった友人など、身内のつながりを大切にするのが、中国の人間関係の基本。
そのため、親孝行を非常に大切にしていて、「子どもは大人になったら歳をとった親を養う」という考えがあります。
「他人でも、一度仲良くなれば、まるで家族のように温かく迎え入れてくれる」のが中国人の特性です。
中国の文化や特徴【まとめ】
いかがでしたか?
今回は、中国の文化や慣習、中国人の特性について解説しました。
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