近年、留学や仕事を目的に来日するベトナム人の数は、年々増え続けています。
ベトナム人との繋がりがより深まっている一方で、ベトナムの文化や国民性についてあまり詳しくないという方も多くいるでしょう。
そこで今回は、ベトナム文化や習慣、国民性といった側面から「ベトナムってどんな国なの?」ということについて解説していきたいと思います!
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目次
ベトナムってどんな国?
まずは、ベトナムの基本情報について見ていきましょう。
※ 外務省「ベトナム基礎データ」より
ベトナムは、19世紀後半から徐々にフランスによる植民地支配がはじまり、その後さまざまな独立運動を展開。
1945年9月2日に、東南アジア初の社会主義国家として「ベトナム民主共和国」が成立し、独立を果たしました。
フランス占領時代の名残りは、ベトナムの建築物や食文化など、さまざまなところで垣間見ることができます。
ベトナム文化の特徴
続いては、言語や食、宗教に関してなど、ベトナム文化の特徴について見ていきましょう!
ベトナム語はキン族の母語
ベトナムの公用語は「ベトナム語」。
これは、国民全体の約86%を占める「キン族」の母語です。
ベトナムはアルファベット表記ですが、アルファベットの上下に「声調記号」や「母音記号」をつけるところが特徴的。
大昔は長い間、中国の支配下にあったため、漢字が使われていましたが、フランス植民地時代などを経てローマ字が使用されるようになりました。
ベトナム料理はとってもヘルシー
ベトナム料理は、野菜をたくさん使った料理が多く、非常にヘルシーなのが特徴。
味付けは、日本人も親しみやすい「優しい味つけ」になっています。
歴史的な背景から、中国とフランスの食文化に影響を受けており、米や麺などを主食にするのは中国から、フランスパンやコーヒーが普及しているのはフランスから伝わったものです。
国民食として有名なのは、麺類の「フォー」や「ブン」、「生春巻き」などがあります。
宗教は「仏教徒」が多い
ベトナムには、キリスト教、イスラム教、ベトナムの宗教であるカオダイ教、ホアハオ教など、さまざまな宗教があります。
宗教信仰者が多いベトナムですが、もっとも多いのは「仏教徒」。
1〜2世紀ごろに中国王朝により支配されていたため、このときに仏教が広まりました。
民族衣装は「アオザイ」
ベトナム人の民族衣装は、「アオザイ」というロングドレスのような形の衣装です。
「アオ」はベトナム語で「上衣」、「ザイ」は「長い」という意味を表しています。
スタイル良く見えるようにタイトな造りになっている一方で、深いスリットが入っているため、歩きやすいのが特徴。
女性のアオザイ姿をイメージする人も多いのですが、実は男性用のアオザイも存在しています。
教育を重んじる学歴社会
実は、雇用競争が激しく学歴を重視する社会であることも、ベトナム文化の特徴。
大学を卒業し「学士」を取得するのが一つのステータスになっており、最低でも専門学校は卒業するべきだという考えだそう。
女性が結婚相手の男性を選ぶ際にもっとも重視しているのは、「経済力」であるため、学歴がない男性と交際する場合には、両親からの反対に遭うことも多いといいます。
日本とは異なるベトナムの習慣
続いては、日本とは異なるベトナムならではの「生活習慣」について紹介します!
朝早くから活動が始まる
ベトナムの朝は早く、朝6時くらいから市場が開きはじめます。
冷蔵庫で食材を保存するという習慣はまだ定着していないことから、毎朝その日に使う食材を市場で調達するのがベトナムの習慣。
そして、朝が早いことや夏は日中の日差しが強すぎることから、昼あたりに昼寝をする習慣もあります。
カフェ文化が根付いている
かつて、フランスに植民地支配されていたことから、ベトナムにはコーヒーを飲む習慣があり、街にはオシャレなカフェが建ち並んでいます。
ベトナムの若者が使う「an uong(アン ウン)」という言葉があり、「an=食べる」「uong=飲む」という意味を表しています。
これは、「何か食べたい」というよりも、「カフェにいきたい」と伝えたいときに使う表現だそう。
働き者の女性が多い
女性が結婚相手に求めるものは「お金」ですが、実はベトナムの女性は非常に働き者です。
女性の就業率はなんと7割を超えており、夫婦共働きで家庭を支えていくのがスタンダードとなっています。
一方で、家事に参加するのは女性が圧倒的に多く、家庭でも仕事でもバリバリ働くのは女性です。
日本とは異なるベトナムの国民性
最後に、ベトナム人はどのような国民性なのかを見ていきましょう!
真面目で我慢強い性格
ベトナム人が日本人に似ている点は、真面目で我慢強い性格の人が多くいること。
ベトナム人は仕事に真摯に向き合い、責任感をもって行動します。
さらに、謙虚で控えめな性格を持ち合わせているところも、日本人の国民性と非常に似ています。
後先考えずに行動する
目標から逆算し、長期的なプランを考えて行動するというよりは、エネルギッシュにどんどん行動していくのがベトナム人の特徴。
平均年齢が30歳で、全人口の60%が30歳以下を占めており、若く活気溢れる人たちが多いことも関係しているのかもしれません。
さらに、日本人と比べると、ベトナムでは楽観的でマイペースな人が多いと言われています。
家族をとても大事にする
自分の家族、特に親孝行を大切にしているのも、ベトナム人の特徴です。
家族の存在を何よりも大切に考えており、自分の親や祖父母の世代まで、みんなで一緒に暮らしていることも珍しくありません。
お金を持っている人が家族を助けたり、子どもが成人したら親を養うといった考え方は、ベトナム人の間では当たり前となっています。
見栄っ張りな一面も
ベトナム人には、実は見栄っ張りな一面もあります。
ベトナムでは、iPhoneを持っていることが一つのステータスとされているようですが、中にはわざわざ中古のものを買って「自分は十分お金を持っているよ」ということをアピールする人もいるのだそう。
「周りに良く思われたい」という気持ちから、ついつい見栄を張ってしまうことがあります。
手先が器用な人が多い
ベトナム人の特に女性には、手先が器用な人が多いと言われています。
それは、ベトナムでは、伝統工芸である細やかな刺繍や縫製の仕事を女性が担ってきたからです。
日本人も細かな作業が得意と言われますが、それに匹敵するほどの手先の器用さだそうです!
ベトナムの文化や国民性【まとめ】
いかがでしたか?
同じアジアの国でありながら、日本と似ている点や、まったく異なる文化を持ち合わせている「ベトナム文化」「ベトナム人の国民性」について理解を深めることができたのではないでしょうか。
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伊藤えり子
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