【169人回答】コロナウイルス下で必要なオンライン教育スキルに関する調査

コロナウイルスの影響により、日本語教育業界においてもオンライン教育移行の重要性がますます高まっております。

そこで今回は、コロナショック下で日本語教師に求められる「オンライン教育スキル」に関して日本語教師専門の転職エージェントである日本語教師キャリアに登録している169名の日本語教師に対してアンケートを実施しましたので報告します。

アンケート実施日: 2020年4月29日

【オンライン日本語教育スキル】回答者のステータスは?

まずは回答者の属性を理解するためにもどんな形態で働いているのか、もしくはそもそも働いていないのか、経験年数、年代、の回答を得ました。

Q1. 169名のステータスは?

最も多かったのが72人(42.6%)で「日本語教育機関で非常勤講師として勤務中」です。

次いで、24人(14.2%)で「日本語教育機関で専任講師として勤務中」。

3番目に多いのが22人(13%)で「過去に日本語教師をしていたが現在は離れている」。

4番目が17人(10.1%)で「資格取得済だが指導経験なし」。

それ以外は「フリーランスで日本語教師として活動中」「日本語教育機関設立準備中」「失業中」と回答頂いている方もいました。

Q2. 日本語教育の経験年数は?

最も多かったのが44人(26%)で「1~3年」、

次いで32人(18.9%)で「10年以上」、

30人(17.8%)で「未経験」、

25人(14.8%)で「5~10年」、

21人(12.4%)で「1年未満」、

17人(10.1%)で「3~5年」となっています。

Q3. 回答者の年代は?

「20・30代」が30人弱、

「40代」が50人弱、

「50代」が50人、

「60歳~65歳まで」が20人、

「65歳以上」が20人強となっています。

【オンライン日本語教育スキル】習得が必要と感じている具体的なスキルは?

本題の質問内容ですが、「オンライン日本語教育を行うに当たって、スキル/ノウハウ習得の必要性を強く感じていることは?(このスキルがあれば日本語教師としてのキャリアパスが広がる or このスキルを習得しないと日本語教師を続けることが出来なくなる可能性があると感じる)」に対する回答が以下になります。

1. オンラインでの授業の進め方/教授法について

最も多かった回答は「オンラインでの授業の進め方/教授法について」で137人(81.1%)の人が強くスキル習得の必要性があると感じています。

具体的な内容としては、「色々授業の為のツールを探し、ある程度使ってそこそこ授業をこなしている。しかし、常にこの教え方でいいのかと、自信が持てない。」

「勤務している日本語学校ではオンライン授業を行なっているが、非常勤のためシフトに入らず、一度もオンライン授業ができていない。一連の流れを知りたい。」

オンラインでの漢字の書き順の指導方法、発音矯正の指導方法など、成功例の共有の場があると助かると思います。

などの声がありました。

2. 授業で使うオンラインツールの使い方について

次いで「授業で使うオンラインツールの使い方について(Zoom、Skype、Google Meetなど)」で120人(71%)。

具体的な内容としては、「パワーポイントの使い方です。いままでアナログな授業しか行ってこなかったので、パワーポイントを使用しての授業に戸惑いがあります。どんなことをパワーポイントの画面に書けばいいのか、まずそこからです。」

「PP での教材の作り方、利用方法(勤務校にWi-Fiが完備されていないので、実際に見たことがない)」

「Zoomの使い方が分からず、若い先生に教えてもらいました。いまも、練習問題の作り方、Zoom画面に取り出す方法が分からず、有効な授業が出来ていません。ただし、本校でZoom使って授業が始まって、まだ二回しか私の授業はありませんが……。」

などの声がありました。

3. オンライン授業時の宿題・テストの実施、管理方法について

そして「オンライン授業時の宿題・テストの実施、管理方法について」で95人(56.2%)。

具体的な内容としては、「宿題、テストについては、手書きの部分をどう導入するのか。管理方法はシステムを構築すれば解決できると思うが、実践の部分はどうフォローしていけばいいのか。」

などの声がありました。

4. オンライン教育の環境設定について

4番目に多かったのが「オンライン教育の環境設定について(パソコン、マイク、Wi-Fi設定などオンライン授業を行うための環境設定)」で89人(52.7%)。

具体的な内容としては、「機械音痴なので。」という講師側のITリテラシーに関する悩みや、

「現在、オンラインで授業を実施しています。環境で特に問題なのは、教師側ではなく、学習者側の環境です。多くの学習者は携帯電話で受講しているため、画面が小さくzoomなどの分割画面ですと、パワポの画面が切れるなどの障害が出ます。学習者の環境を考慮した教材作りが求められます。」といった学習者側の環境に対する声もありました。

コロナウイルスの影響により、多くの日本語教師の方がオンライン教育を行うためのスキルUPに課題を抱えていることが明らかになりました。

【オンライン日本語教育スキル】まとめ

日本語教師がオンラインで授業をする際に習得が必要と具体的に感じているスキルは

・オンラインでの授業の進め方/教授法について

・授業で使うオンラインツールの使い方について

・オンライン授業時の宿題・テストの実施、管理方法について

・オンライン教育の環境設定について

となりました。

今後も同様のアンケートを実施/公表していく予定です。よろしくお願いします。

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日本語情報バンク編集部

日本語情報バンク編集部

日本語情報バンク編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。