ミャンマーで日本語教師に〜就職先やお給料は?あなたの疑問を解決!

ミャンマーで日本語教師として働きたいと考えている・・・

  • ミャンマーという国について、最低限の知識を知っておきたい!
  • ミャンマーで、日本語教師としての就職先は?
  • 求人はどこで探せる?採用条件やお給料について詳しく知りたい
  • ミャンマーで日本語教師として働き始めるまでの流れが知りたい
  • 海外移住、ミャンマーへ移住する際に注意すべきことは?

今回は、上記のような疑問を持つ方に向けた記事となります!

「ミャンマーでの日本語教師」について、個人ブログなどで発信されている方もいますが、「知りたい情報をまとめて知りたいという方」「ミャンマーで日本語教師をすることに少しでも興味がある方」は、ぜひ読んで、参考にしていただければと思います。

【ミャンマーで日本語教師になる①】ミャンマーの基本情報

ミャンマーは、東南アジアインドシナ半島西部に位置する共和制国家です。

ミャンマーについての基本情報をまとめました↓

基本情報

  • 首都はネーピードー(2006年まではヤンゴン)
  • 国面積は68万平方km(日本の約1.8倍)
  • 人口は約5,141万人
  • 公用語はミャンマー語
  • 宗教は、仏教(90%)その他キリスト教やイスラム教等
  • 民族はビルマ族(約70%)その他多くの少数民族

ミャンマーの気候については、以下の通りです。

全体的にみると、年間を通して日本より常時暖かく、降水量も多い印象です。

気候

  • ヤンゴンとその周辺
    • 年間を通じて降水量が多く、高湿度
    • 4〜10月は雨季、11〜2月は乾季
    • 年間の最高気温は29〜37度ほど
    • 乾季(11〜2月)の最低気温は20度を下回ることも
  • ミャンマー中部〜マンダレー、バガン
    • 降水量が少ない
    • 3〜4月は夏季で最高気温は38〜40度になることも
    • 11〜2月は乾季で最高気温30〜38度、最低気温は20度以下になる

続いて、現地での生活で重要となる”食生活”についてです。

食生活

  • ミャンマーには数多くの民族が住んでいるため、食文化も多様
  • 主食は米で、通常は朝昼晩と白いご飯を食べる
  • おかずは肉や魚料理が一般的
  • 油を多く使う料理が多い
  • 米粉で作った麺料理も多い
  • 市場の屋台で食べ物がたくさん売られている

次に、日本と比較してミャンマーの”物価”はどうなのでしょうか?

物価

  • 使用通貨はチャット(Kyat)
  • 1000チャット=約80円(2020年9月時点)
  • ミャンマーの物価は日本よりも随分安い

例)ミネラルウォーター20円、Tシャツ280円ほど

  • 一般的なミャンマー人の平均給与:月収1万円、年収:12万8,500円

例)簡単な仕事は7,000円程度、大卒者は2万円程度の月給

最後に移住する前に知っておきたい、日本と異なる文化についてもご紹介します!

日本と異なる文化

  • ミャンマーでは、肌を露出する服装は好まれない(特に女性)
  • 日本のように「時間やルールをきちんと守る」という習慣がない
  • 電力事情が悪く、貧困層も多いため冷蔵庫などの電化製品がほとんど使われていないことも

 

【ミャンマーで日本語教師になる②】日本語教師の働き口は主にどこ??

日本語教師の海外求人全体で見ると、ミャンマーの求人数は決して多い方ではありません。

中国や台湾などと比較すると求人数は少なめですが、全くないということではありませんので安心してください!

ミャンマーで日本語を教えるパターンとして最も多いのは、日本の送り出し機関で渡日前の技能実習生に日本語を教える仕事です。

また、将来日本やミャンマー現地の日系企業でITエンジニアとして活躍できるミャンマー人材の育成会社でも、日本語教師の募集がかかることもあります。

国内では「日本語学校で留学生に教える」というのが一般的ですが、「現地の日本語学校で一般学習者に日本語を教える」という求人はほとんどない印象です。

求人の種類は、大きく正規雇用とインターンシップに分かれます

正規雇用の求人が多いですが、技能実習生に対する日本語教育機関でインターンシップの募集もあります。

「本格的にミャンマーで働きたい」というより、「ミャンマーで日本語教師として経験を積んでみたい」「ミャンマーでの生活を体験してみたい」という方は、インターンシップ制度への応募を考えてみるのも良いかもしれません◎

日本語教師のインターンシップって?国内・海外に分けて解説します!

2020/8/3

【ミャンマーで日本語教師になる③】求人はどこで探せる?採用条件やお給料も

次に、ミャンマーの日本語教師求人を探すことができる、求人サイトを3つご紹介します!

日本語教師のお仕事探し専門サイト「日本語教師キャリア」

こちらは、日本語教師求人に特化したサイトです。

ミャンマーの日本語教師求人もご紹介可能なほか、日本語教師キャリアに登録すると無料で求人紹介や就職相談をすることもできるので「初めての海外移住で不安・・・」「自分で求人を探すのが面倒なので、紹介してほしい」という方におすすめです!

公式HP:日本語教師キャリア-最新の日本語学校求人をご紹介!日本語教師の転職希望者必見の求人サイト

JEGS ジェグス・インターナショナル

こちらは、日本語教師の海外求人が豊富なサイトです。

求人紹介サービスなどはありませんが、ミャンマーの求人も多数記載されています!

公式HP:JEGS International

Tiger Mov タイガーモブ

こちらは、海外インターンシップを募集しているサイトです。

ミャンマーの技能実習生送り出し機関で日本語教師インターンシップを募集しています。

気になる方は、公式サイトで詳細を確認してみてください!

公式HP:海外インターンシップならタイガーモブ(タイモブ/Tiger Mov)

 

続いて、採用条件とお給料について解説したいと思います。

まず、採用条件に関しては、日本で日本語教師として働く場合と同じく、以下の条件が要求されるケースがほとんどです↓

以下いずれかの条件を満たしていること

1,大学で日本語専攻または副専攻

2,日本語教師養成講座(420時間)修了+大学卒業

3,日本語教育能力検定試験合格

 

上記に加えて、「1年以上の教授歴」や「年齢60歳まで」などの条件が記載されていることもあります。

次にお給料ですが、おおむね月給8〜10万円でミャンマーへの渡航費、ビザ取得費用、住居費なども負担してくれる場合もあります。

先ほどミャンマー人の平均給与は月給1万円ほどとお伝えしましたが、平均給与と比較するとかなり高いお給料が貰えるということになります!

現地の会社に就職するというよりも、日本の会社が手がける人材派遣や人材育成会社で働くパターンが多いため、お給料やその他福利厚生も手厚くなります。

【ミャンマーで日本語教師になる④】働き始めるまでの流れ

実際に求人に応募して働き始めるまでの流れについて、お話したいと思います!

まず求人に応募の際に履歴書・職務履歴書などを提出し、書類選考を通過すると面接選考に進みます。

「面接は実際に現地へ受けに行く必要があるのか?」心配する方もいるかもしれませんが問題ありません!

多くの場合、オンライン面接となります

面接選考後、正式採用となったらビザの取得申請などの渡航準備に入ります。

ミャンマーでの日本語教師求人情報を見ていると、具体的な勤務開始時期の記載がないこともあり実際に採用が決まってから勤務開始時期を先方と相談する場合もあります。

勤務開始日・渡航日程も決まったらいよいよミャンマーへ渡航となります。

ミャンマーでは、ヤンゴン国際空港が一番規模の大きい空港で、日本からはANA(全日空)が渡航しています。

日本からミャンマーまでの飛行時間は約8時間、ミャンマー行き往復航空券の相場は、約7万円となります。

最後にいよいよミャンマーへ飛び立つ!という前に「海外移住、ミャンマー移住の前にやるべきこと」についてお話します。

【ミャンマーで日本語教師になる④】海外移住、ミャンマー移住の前にやるべきこと

海外に移住する、渡航する前にやるべきことを大きく3つにまとめましたので、「まだ求人にすら応募していない」という方でも、心の準備として参考にしていただけたらと思います↓

海外移住の際にすべきこと

 1. 情報収集

移住先の情報収集はできる限り行いましょう。

「行ってみたら、こんなはずじゃなかった!」ということにならないように、特に現地の生活環境はきちんと把握した上で海外移住を決めると良いでしょう◎

 2. 貯金

心身的に余裕を持って暮らせるようにある程度の貯金をしておくと良いでしょう。

具体的には、渡航費や住居費の補助が全くない場合、目安として「滞在期間+3ヶ月分の生活費と渡航費用」の貯金をしておくことをおすすめします◎

3.手続き関係

パスポートやビザ、(必要な場合)予防接種、転出届、引っ越し手続き、携帯電話の解約などの手続き関係の処理は意外とたくさんあります。

事前にやるべき手続き関係を整理しておくと渡航する際に時間的に余裕を持って行くことができるでしょう◎

続いては、海外移住の中でもミャンマー移住の際にやるべきことをまとめました!

ミャンマー移住の際にすべきこと

1. 薬

残念ながらミャンマーは医療水準が高いとは言えないため、風邪薬や頭痛・腹痛のための薬は日本から持って行くことがおすすめです。

2. 紫外線対策

ミャンマーは日本と比べると日差しが非常に強いため、紫外線対策として日焼け止めやサングラスを持って行くと良いでしょう。

現地でも日焼け止めは買えるそうですがやはり品質は日本のものが良いそうです◎

3. 日本のインスタント食品

ミャンマーでは日本食がそこまで浸透していないため、現地で日本食を手に入れるのはなかなか難しいようです。

日本からインスタント味噌汁など、お湯を入れるだけで簡単に食べれるインスタント食品を持って行くことをおすすめします◎

【虎の巻】海外で日本語教師として働く方法や資格、求人の情報をまとめました!

2020/6/4

【ミャンマーで日本語教師になる】まとめ

  • ミャンマーは日本より物価が安く、気候は暑く湿気が高い
  • 技能実習生の送り出し機関で働く求人が多い
  • 求人採用条件は国内の求人と同じ
  • 面接はオンラインで行う場合がほとんど
  • 移住前に現地の情報収集を徹底的にすべき
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伊藤えり子

運営情報
関東在住の現役日本語教師。日本語教育能力検定試験、日本語教師養成講座を保持。実際の指導はもちろんのことオンライン事業立ち上げや教材の開発、また一般企業で経験を活かした独自の視点で情報を発信中。日本語教師キャリア マガジンのライター