フリーランス日本語教師の働き方をのぞいてみよう【フリーランス日本語教師naonao❤︎】

フリーランス日本語教師のnaonaoと申します。

キッズやビジネスマンのプライベートレッスンを中心に専門学校、企業研修、介護の日本語、e-Learning教材制作などに携わっております。

また日本語教師サポートや日本語教師を対象に「日本語教師のための実践勉強会」などを主宰しております。

近年「フリーランス」という言葉をよく耳にするようになるに伴って、日本語教師として教える場所も日本語教師の働き方も大きく変化し、フリーランスを目指す人の裾野はますます広がりつつあります。

現在、日本語教師として働いている方の中には、いずれはフリーランスとして働いてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざフリーランスとして仕事を始めたいと思っても、どこから始めたらいいかわからないといった声もよく聞かれます。

そこで、フリーランス日本語教師がどんな働き方なのか、そして、どんな仕事をしているのか知りたいという方に向けて、フリーランス日本語教師として活動してきたわたしが、フリーランスとしての働き方と仕事についてご紹介したいと思います。

フリーランスとは

フリーランスとは何でしょうか?

一般社団法人のプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会では「フリーランス」を次のように定義しています。

「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識や スキルを提供して対価を得る人」

また、フリーランスの働き方には企業や組織に属さず雇用関係を持たない独立系フリーランス と副業系フリーランスの2つに分類されています。

引用:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会プロフェッショ ナルな働き方・フリーランス白書 2018

日本語教育で考えると、複数の日本語学校や専門学校、大学などを掛け持ちして日本語を教えている方、個人、またはエージェントを通して企業の日本語研修を行なっている方、またプライベートレッスンやオンラインレッスンを行なっている人のことを指します。

フリーランス日本語教師とは「一つの組織に所属せず自分の意思で選択した仕事を複数持ちながら、個人で確定申告をする人」ということになると思います。

フリーランス日本語教師の仕事

日本語教師の働く場所というと、やはり多くの方が日本語学校を思い浮かべると思います。

しかし、日本語教師が働く場所は日本語学校だけではありません。

特にフリーランスの場合は日本語学校以外で日本語を教えている人が多いです。

「フリーランスはどんなところで教えるの?」「どんな仕事をするの?」と様々な疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そこで、フリーランス日本語教師の働く場所や仕事についてご紹介します。

現在、日本語を教える仕事としては、専門学校で留学生の日本語授業、企業で日本語研修、技能実習生への日本語講習・介護の日本語講習、プライベートレッスンでは対面とオンラインでビジネスマン、キッズなどです。

以前は日本語学校や語学スクール、日本語教師養成講座などでも教えていました。

専門学校で教える場合は、日本語学科とそれ以外があります。

日本語学科は日本語学校同様にチームティーチングで教えます。

それ以外の場合は教材選定からコースデザイン、シラバス作成、試験、成績評価まで全て担当講師が一人で行います。

プライベートレッスンは対面・オンライン同様に個人で直接契約して教える場合と、エージェントを通して教える場合があります。

私はどちらもしています。

レッスン内容はそれぞれのクライアントに合わせ、カスタマイズして教えます。

プライベートレッスンも専門学校で教えるのと同様に、日本語の教え方だけでなく、教材の知識、コースデザインなど全て自分でしなければならないので教師力が問われます。

また、急なレッスン依頼もあるため、いざというときに備え、日頃からの教材分析や様々な教材について情報収集も欠かせません。

フリーランス日本語教師の仕事は学習者に日本語を教えるだけではありません。

執筆活動や教材作成、日本語教師養成講座講師やセミナー講師、教師向けの個別レッスンなど学習者に日本語を教える以外の仕事をされている方も多いです。

私は日本語を教える以外に、日本語教師向けのセミナーや勉強会、個別レッスンを主宰
しています。

また、ブログ、記事の作成などライターの仕事や教材制作も行っています。

日本語教育ではないのですが、専門学校で日本人の授業も受け持っています。

私の周りには、その他、司会業やイベント業、コーチング、司法書士、キャリアコンサルタントなど「日本語教師+α」という働き方をしている方が多いです。

仕事をする上で常に考えなければならないのは、リスクヘッジです。

私はかつて日本語学校の非常勤で教えていた頃、東日本大震災に遭い、その後しばらく自宅待機となりました。

その時、リスクヘッジも大事だということを思い知らされました。

それからというもの、専門学校や企業、プライベートレッスン、キッズレッスンなど教える場所を徐々に広げて行きました。

フリーランスとなった今、以前の教訓を生かし、自分の活動の場を広げたおかげでリスクヘッジに繋がり、お仕事も継続的に頂いています。

フリーランスは複数のクライアント持つため、リスクヘッジにも繋がります。

フリーランス日本語教師の一日

フリーランスは一日に何件も仕事をします。

そして、毎日スケジュールが異なるのでスケジュール管理が大切です。

私はフリーランスとして最も重要なのは「時間管理」だと思います。

ビジネスマンのプライベートレッスンでは振替でレッスンの日時が変更になるということがよくあります。

普段からスケジュール管理をしっかりしておかないと、大変な事になりかねません。

うっかりスケジュール変更を忘れ、レッスンに穴を開けてしまったら取り返しのつかない事になってしまいます。

フリーランスにとって大切なことは「信用」ですから、絶対に仕事に穴をあけないようにスケジュール管理には細心の注意を払っています。

フリーランス日本語教師として働く上で大切なこと

「現在関わっている仕事はどうやって探したの?」と思っている方がいるでしょう。

実は、主催の教師向けセミナーや勉強会、個別レッスン以外は全てご紹介でのお仕事なのです。

私が駆け出し時代から現在も行っていることがあります。

それはネットワーク作りです。

気になる勉強会やセミナーなどには積極的に参加し、横の繋がりを増やそうと心がけています。

フリーランスだといつも一人で考えなければならないので、何かあったときに相談できる環境があることは大変ありがたいです。

それで、そこで知り合った方と情報交換しています。

そこで知り合った方から突然お仕事を頂くことも多いです。

ご紹介で頂い た仕事からさらに、次の新たな仕事をいただくというケースも多いです。

様々な仕事を請け負うことで、人との繋がりも広がっていきます。

フリーランスになって最初から仕事を探すのは大変です。

ですから、これからフリーラ ンスとして活動したい方は積極的に気になる勉強会やセミナーなどに参加し、横の繋がりを増やすといいでしょう。

様々なバックグラウンドの方々と人的ネットワークを作ること は絶対に将来の自分にプラスになります。

人が人を呼び、人が仕事を呼び、そして仕事が仕事を呼ぶ。

当然ですが、いろんな方と繋がりを広げていくこともフリーランスにとっては大切だと思います。

【フリーランス日本語教師の働き方をのぞいてみよう】最後に

フリーランスは様々な選択肢を持つことができます。

自分のライフスタイルに合わせ自由に調整できるというのは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

自分にあった働き方と場所を上手に探すことこそ、長く仕事を続けられるコツなのかと思います。

もっとフリーランス日本語教師の働き方を覗いてみたい方は、主催のフリーランス日本語教師の働き方セミナーにも足を運んでみてください。

セミナーの情報や日本語教育について日々の授業の出来事、日常の生活で感じたことは下記のブログで綴っておりますので、ぜひ訪れてみてください。

フリーランス日本語教師naonao❤︎「人生山あり谷あり奮闘記」

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フリーランス日本語教師。現在キッズやビジネスマンのプライベートレッスンを中心に専門学校、企業研修、介護の日本語、e-Learning教材制作などに携わる。日本語教師サポートや日本語教師を対象に「日本語教師のための実践勉強会」を主宰。ブログにて授業実践など発信中。日本語教師キャリア マガジンのライター。