企業において、就業体験を行うインターンシップ制度。
インターンシップに参加することで、その仕事について詳しく知ることができ、また、「自分が本当にその業界で働きたいのか?」を体験することができる絶好の機会です!
本記事では、”日本語教師”のインターンシップについて、国内・海外に分けて詳しく解説していきます!
目次
日本語教師のインターンシップはあるの?どんなもの?
“インターンシップ”と聞くと、企業が学生に向けて行うというイメージがあるのではないでしょうか?
一方で、日本語教師を対象としたインターンシップについては、情報も少なく、あまり聞いたことがないかもしれません。
では日本語教師を対象にして、インターンシップを行なっている日本語教育機関はあるのでしょうか?
結論としては国内・海外でインターンシッププログラムを行なっている日本語教育機関はあります!
どのようなインターンシップがあるかどうかの前に、まずはインターンシップの種類や参加の目的についておさえておきましょう。
インターンシップの種類について
インターンシップには大きく、有給・無給の2種類があります。
②無給・・・賃金をもらわずにボランティアとして行うインターンシップ
有給だからいい、無給だからよくないということではなく、自分が行う目的やどこで行うのかによっても異なります。
一方で、無給なのか、有給の場合はどのような契約でお給料がもらえるのかどうか、については問題が起きないよう事前にきちんと確認するようにしましょう!
日本語教師のインターンシップの目的
では、そもそもインターンシップに日本語教師が参加する理由はどんなところにあるのでしょうか?
教師職は、”教授経験があるかどうか”が非常に重要となる職業です。
そのため、日本語教師の資格は持っているけれど、未経験の人が経験を得るため、就職活動のために参加することが理由として挙げられます。
またインターンシップへ参加する主な理由を下記に挙げます。
・日本語教師の資格取得してから、時間が立っているから肩慣らしにしたい
・日本語教師の仕事を離れてから、ブランクがあるので感覚をまずは戻したい
・学生に対して指導をする際に、自信がないので経験を積みたい
・日本語教師として働き始める前に、自分に合う仕事なのかを確認したい
・海外で日本語教師として働いてみたい
・語学を活かして働きたい
このように参加理由を一覧にしてみると、インターンシップを活用するメリットは非常にたくさんあることが分かります!
経験を積むことができるだけではなく、「職業選択をする上で日本語教師を体験してみたい」「海外で働く際の選択肢の一つとして」など、さまざま目的を持った人たちがインターンシップへ参加しているのです!
またインターンシップに興味がある方にはこちらの記事が役立ちます。
プレ就職活動になる!?大学の歴史から見るインターンシップの意義
【日本語教師のインターンシップを解説!①】国内編
ここからは、日本国内のインターンシップ情報について解説をします!
インターンシップを募集している機関はどこ?
まずは、国内で日本語教師が働く際の就職先についてお話しします。
国内での日本語教師の主な就職先は、「日本語学校」です。
日本語教師の働き方は多様なため、フリーランスや企業派遣として働いている人もいますが、求人を見ると日本語学校の募集がほとんどです。
そもそも国内で日本語教師のインターンシップを行なっている日本語教育機関が少ないのですが、数少ない中で募集をしているのは、日本語学校である場合がほとんどです。
インターンシップの内容について!
まず、日本語学校が募集している対象は、「日本語教師の資格があり、新卒で日本語教師として働きたいと考えている大学生」であることが多いです。
そして、インターンシップの選考内容としては「書類面接→模擬授業・面接」という流れになります。
実際のインターンシップの内容としては、実施する学校にもよりますが、実際に留学生に対して授業を行うのはもちろん、学校運営の流れについて学んだり、留学生の様子について見学したりします。
また、無給ではなく有給型の場合がほとんどで、授業のコマごとにお給料が設定されていることが多いです。
どこでインターンシップ募集情報を探すの?
インターンシップを募集している日本語学校は求人サイトで探すことができる他、中・大規模の日本語学校のHPで募集があるかを確認することができます!
【日本語教師のインターンシップを解説!②】海外編
続いて、海外のインターンシップ情報についてお話ししていきます!
日本語教師のインターンシップ数は、国内よりも海外の方が圧倒的に多くなっています。
海外のインターンシップに参加するメリットは、実にたくさんあります!
・海外にいる日本語学習者に対して指導経験が得られる
・海外の文化や生活を体験することができる
・現地の言語を学ぶことができる
・直接法ではなく間接法での指導経験が得られる
海外のインターンシッププログラムに参加する場合、書類審査や面接の他にも、英語力(TOEICの点数)が求められる場合があります!
もし「参加を考えているけれど、英語力に自信がない・・・」という方は、参加したいプログラムが、どのような英語力の基準を設けているのか事前に確認をしておきましょう!
海外のインターンシップは、地域や国によって、インターンシップの内容に特徴があるため、ここからは国ごとに解説をしていきます!
オーストラリア/ニュージーランド/カナダ《有給/無給》
海外でインターンシッププログラムを提供している国で、主流なのはオーストラリア/ニュージーランド/カナダなどの国々です。
正規の日本語教師として求人情報はほとんどないものの、インターンシッププログラムは充実しています。
これらの国では、1ヶ月・3ヶ月・半年・1年などと期間を選択することができ、無給と有給のどちらのパターンもあります。
そして、基本的にはワーキングホリデーのビザを利用し、インターンシッププログラムに参加します。
渡航先では、現地の日本語学校や小・中・高校などで、ティーチャーアシスタントとして働く場合がほとんどです。
日本語教師の経験を積みたいという場合だけではなく、英語圏で生活することになるので、英語力を上げたい!という方にもおすすめです!
タイ/台湾/モンゴル《有給/無給》
続いて、アジア圏でのインターンシッププログラムについてです。
タイ、台湾、モンゴルでは、現地の大学や公立高校、日本語学校などの教育機関でインターンシッププログラムが実施されています。
無給、有給どちらもありますが、1週間から数ヶ月と短期間のプログラムを設けている場合が多いです!
現地で働く際には、オーストラリアやカナダで働く場合と同様に、メインの先生がいる下でアシスタントをすることが多いです。
「アジアで日本語教師をしてみたい」「アジアの文化に触れて見たい!」という方におすすめです!
上記の他にも、数は少ないですがアメリカやヨーロッパ諸国でインターンシップを募集している機関があるので、気になる方はぜひ調べてみてください!
どこでインターンシップ募集情報を探すの?
海外のインターンシップ募集情報を探したい場合、以下のサイトがおすすめです!
・ココシロ!インターン | 学生だからこそ挑戦すべき海外インターンとは!?
・キャリアエクスチェンジ | キャリアアップ海外留学とインターンシップ
【日本語教師のインターンシップを解説!③】大学生編
ここまで、国内と海外に分けて、日本語学校のインターンシップについてお話ししてきました!
ここからは、「将来、日本語教師になりたい」と考えている大学生に向けて解説していきたいと思います。
もし、大学生で「日本語教師に興味があり、将来的に資格を満たす(日本語教育課程を専攻、もしくは副専攻)」という方はインターンシップに参加することを強くおすすめします!
・新卒で日本語教師になるor一般企業に勤めるか迷っている人は、インターンシップに参加することで決断をする手助けとなる
・春休みなどの長期休みを利用して、インターンシップに参加できる
(社会人になってからの場合、仕事を辞めないと時間的余裕がない)
・海外だけではなく、国内でもインターンシップに参加する機会がある
(国内の日本語学校は、大学生のみを対象にしているところが多い)
どこでインターンシップ募集情報を探すの?
インターンシップを募集している日本語学校は求人サイトで探すことができる他、中・大規模の日本語学校のHPで募集があるかを確認することができます!
大学生は、時間的な余裕があることや、またインターンシップに参加することで就職する際の選択肢が広がるなどのメリットがたくさんありますので、興味がある方はぜひ参加を検討してみてください!!
【日本語教師のインターンシップ】まとめ
- インターンシップは有給と無給がある
- 国内より海外でのインターンシップ数が圧倒的に多い
- 国内のインターンシップは日本語学校が実施
- 海外では、アシスタントとして働く場合が多い
- 大学生で興味がある人はインターンシップに参加すべき!
日本語教師キャリア マガジン編集部
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