当記事では、海外の日本語教師のお給料はどれくらいなのか紹介していきます。また、お給料以外のチェックポイントとして勤務時間や物価、ビザや住居について触れています。注意することや求人の選び方のポイントも触れていますので、「海外で日本語教師になる方法」「海外の日本語教師の年収」についてくわしく知りたい方におすすめの記事です。
目次
海外で日本語教師として働くには?
日本国内で日本語教師の仕事をする場合、ほとんどのケースで「日本語教育能力検定試験合格」や「420時間日本語教師養成講座修了」などの条件が求められます。
一方で、日本国外の海外で日本語教師をする場合も同じような条件が求められるのでしょうか?
海外では、国内求人で求められるような日本語教師資格保持者でなくても応募できる求人があります。
海外で日本語教師として働くには明確な応募条件の規定はなく、地域や国、それぞれの教育機関によって求められる条件は違います。
「日本語教師有資格者で経験3年以上」という条件を出しているところもあれば、「大卒、日本語教育に熱意がある方であれば無資格未経験者でも可」などさまざまです。
とは言いながらも、基本的には資格は日本語教育スキルのベースのスキルの証明となるため、国内で求められる採用条件と同様のものが求められることが多いです。
海外で働く日本語教師のお給料はどれくらい?
気になるお給料の相場ですが、これは地域や国によって全く変わってきますので一概には言えないところです。
しかしながら「現地でふつうの暮らしができないような低い給与が支給される」ということはありません。
採用側からすると「わざわざビザを発給して日本から現地まで移住してまで働いてもらいたい」というほどのお仕事ですし、生活がギリギリになるほどの給与しかもらえない仕事であれば、応募する人もそもそもいなくなってしまうはずです。
そこで、以下にて代表的な国々における、日本語教師のおおまかな給与額をまとめました。
アメリカ
時給(パートタイム)約USD$15~30 (約1,600~3,200円)
月給(フルタイム) 約USD$2,500~3,500 (約27~38万円)
オーストラリア
時給(パートタイム)約AUD$20~30 (約1,500~2,300円)
月給(フルタイム) 約AUD$3,300~5,500 (約25~42万円)
中国
月給(フルタイム) 約7,000~10,000元 (約10~15万円)
タイ
月給(フルタイム) 約30,000~50,000バーツ(約10~17万円)
ベトナム
月給(フルタイム) 約1,500~2,500万ドン (約7~12万円)
海外求人は主にアジア圏での仕事が多いので、日本円に換算すると少なく感じることもありますが、それは現地で暮らしていく分には十分のお給料となりえます。
さらに「貯金ができるほど余裕があるのか?」というところも気になる点です。
これも求人によって異なります。
「生活には全く困らないけれども、貯金ができるほどの余裕はない」という場合や「生活費以外に十分に貯金ができる」というケースもあります。
「お給料の額は求人に記載があるけれど、これは日本でいうとどれくらいの生活ができるイメージなのか」ということはなかなか判断しにくいのではないでしょうか?
そこで、「海外求人に応募する際に見るべきチェックポイント」についてまとめてみました!
※地域、国ごとの詳しい求人情報が知りたい方は、こちらもぜひチェックしてみてください!
【日本語教師の海外求人〜お給料以外のチェックポイント①】勤務時間は?休みはどれくらい?
求人情報に給与が記載されているのは当たり前ですが、合わせてチェックすべきなのは「勤務時間」と「年間を含めた休日日数」です。
日本と同様の平日5日間9〜17時を基本としているのか、それとも月に何回か休日出勤の必要があるのか?などについて確認しておくことはとても大切です。
「お給料が高い!」と思ったら、実は「1日の勤務時間が長かった、、」なんてこともあるかもしれません!
また職業柄、大学や日本語学校などでは長い休みを挟むことが多いので、休みの期間とその間の給与の扱いなども事前に明確にしておくと良いです。
【日本語教師の海外求人〜お給料以外のチェックポイント②】現地の物価を下調べしよう
日本より物価が低い、タイなどの東南アジアで働く場合「日本円にするとこのお給料はかなり低い、、、」と感じてしまう場合もあるかもしれません。
しかしながら、そもそも日本と物価が違うため、現地の物価で考えると十分高いお給料が設定されていることもあります。
現地の物価はどれくらいなのか?現地ではそれほどの生活費が必要なのか?平均年収は?
など、下調べをした上で給料額について判断をしましょう!
地域によって差はありますが、代表的な国の物価をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください↓
各国の物価
・アメリカ → 日本と同等か、日本より少し高い
・オーストラリア → 日本と同等か、日本より少し高い
・中国 → 日本の約1/3~1/2ほど
・タイ → 日本の約1/5~1/3ほど
・ベトナム → 日本の約1/5~1/3ほど
【日本語教師の海外求人〜お給料以外のチェックポイント②】ビザ、渡航費用はどうする?
海外に移住して仕事をする場合、必ず必要となるのが「就労ビザ」と「渡航費用」です。
一般的には、雇用主がすべて負担をしてくれる場合が多いのですが、念のためこちらも確認しておきましょう。
福利厚生が充実しているところでは、年に一度日本に一時帰国するための航空券を負担してくれる場合などもあります。
【日本語教師の海外求人〜お給料以外のチェックポイント②】住居などの生活サポートは?
次は、住まいやその他現地で生活をしていくためのサポートです。
「住居は雇用主が用意してくれる、家賃を負担してくれるのか」それとも「自分自身で探して家賃も負担する必要があるのか」によって手元に残る最終的な給与の額は大きく異なってきます。
もし住居は自分で用意する場合、現地の家賃相場なども事前に調べておきましょう。
特に女性の場合は、住居周辺の治安なども気になるところですので事前に住む場所について現地の情報を仕入れておくことが大切です。
また、全く新しい国、環境で暮らしながら働くということは、けっして容易なことではありません。
その他の生活面全般についてもサポートがあるのかは非常に大切です。
現地の言葉が英語ならまだしも、全く今までで聞いたこともない言語を話す国や、全く文化の異なる国で暮らすこともあります。
働く先によっては、現地の言語のレッスンを無料で受けられるなどの手厚いサポートをしてくれる場合もあります。
渡航前の事前準備〜ある程度まとまったお金を用意しておこう
実際に海外で働くことが決まったら、事前にある程度の額のお金を準備しておきましょう。
一つの目安として、約100万円ほどの貯金があると安心して移住できるのではないでしょうか。
ビザの発給や渡航費を負担してもらえると言っても、やはり海外に一定期間移住して新たな生活を始めるには、日用品を揃えるなどそれなりにお金がかかってしまうのは事実です。
そのため、渡航前までにはある程度の貯金をしておき、余裕をもって新しい生活が始められるようにしましょう!
日本語教師の海外求人に応募する際に注意すること!
ここまでで海外求人を探す際に見るべきポイントをご紹介しましたが、最後にもう一つ気をつけておきたいことがあります。
それは、海外で働く際には実際に現地に行って働き始めると、実際に思い描いていた生活とギャップを感じたり、「事前に言われていた待遇と違った」なんていうトラブルも起こる可能性があるということです。
やはり、働き始める前に学校見学をする、採用をする側と蜜な会話ができないということが原因になることもあります。
「求人を見て応募し、面接にも合格したけれど実際に働くとなると不安、、」という方もいるのではないでしょうか。
そのような方のために、採用したい側と採用に応募する側の仲介役となってくれるエージェントがあるのでご紹介します。
「日本語教師キャリア」は、一人ひとりの希望の国や給与に応じて、その人にぴったりな求人を紹介してくれるサービスです。
求人紹介だけではなく、面接日程や給与の調整なども行ってもらえるので、不安だけれど採用側に聞きづらい、、なんていうことにも相談に乗ってもらえる安心できるツールです。
「海外で日本語教師をやってみたいけど、どんな求人があるか分からない」「自分の希望に合った求人を効率よく紹介してほしい」という方にはぜひおすすめです。
※「日本語教師キャリア」のサービスについてもっと知りたい方はこちら↓
【海外で働く日本語教師のお給料事情】まとめ
・海外での日本語教師は、資格がなくてもなれる可能性あり
・給与は働く場所によって千差万別
・給与が少なすぎて生活に困ることはまずない
・求人を見る際は、労働時間・休日日数・住居サポート有無をチェック
・事前に現地の物価を下調べ
・ビザ発給費と渡航費は雇用主が負担する場合が多い
・渡航前にはまとまったお金の準備を!
日本語教師キャリア マガジン編集部
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