「日本語を教えるボランティアに興味があるけど、どこでできるの?」
「日本語ボランティアに必要な資格やスキルってあるのかな?」
このように考えている方に向けて、日本語ボランティアについてのさまざまな疑問について解説していきたいと思います。
今、日本国内にいる外国人の数は年々増えてきており日本語教育の必要性がどんどん高まっています。
そんな中、日本語ボランティアの重要性・必要性も非常に高まっています!
「外国人に日本語を教えてみたいなぁ。」「何か人の役に立ちたいなぁ。」
このような方たちの少しでも参考になれば嬉しいです◎
目次
日本語ボランティアはどこでできるの?
日本語を教えるボランティアをする方法は、大きく2つあります。
地域の日本語ボランティア
国内の場合は、地域の行政機関が主催している日本語ボランティアが圧倒的に多いです。
自分が住んでいる都道府県・市役所・区役所で、外国人に日本語を教える「日本語教室」が開催されているところを調べてみると、すぐに見つかります。
「日本語ボランティア 〇〇」(〇〇は自分の住んでいる地域)と検索すると、地元にある日本語ボランティアの情報が出てきます◎
また、近くに国際交流センターがあれば、そこでも日本語ボランティアの募集があるかもしれません。
私自身も、地元の区役所が開催している日本語教室でボランティアをしていた経験があります。
家族で来日した小学生の女の子や旦那さんの転勤で来日した主婦の方、単身で働きに来た技能実習生の方まで、本当にさまざまな学習者がいました。
教える形式は各ボランティアにもよりますが、私が参加した日本語教室では1対1のマンツーマンか1対2で教える形式でした◎
海外で日本語ボランティア
「海外で教えてみたい」という方にはもちろん海外でのボランティアもたくさんあります!
JICA海外協力隊や国際交流基金など公的機関が主催するプログラムに参加する方法や、民間の会社が手配する「日本語教師海外派遣プログラム」に参加する方法があります。
ボランティアとしての派遣先はアメリカ・イギリスなどの欧米諸国からタイ・フィリピンなどのアジア圏など非常に幅広い地域・国の選択肢があります。
航空券代や生活費の支給などはプログラムによってある場合とない場合があります。
日本語を教えるだけではなく、同時に「海外に住んでみたい」「海外文化を体験したい」「時間に余裕がある」という方は、思いきって海外の日本語ボランティアに応募してみるのもおすすめです◎
日本語ボランティアをするために必要な資格ってあるの?
参加はしてみたいけれど、日本語を教えるのに資格は必要なの?と不安の方もいるかもしれません。
国内、海外のボランティアいずれも、「資格がなくても意欲があればできる」という場合と「日本語を教えるための資格や経験が必要」という場合とがあります。
実際、私が区役所の日本語ボランティアに参加した際は日本語教育に関する知識や資格はまったくありませんでした。
ですが、そこでの条件は「応募者は日本語教育研修10回にすべて参加すれば、誰でも教えられる」というものでした。
その10回の研修の中では、日本語を教えるスキルというよりは「日本語を教える際の心構えや注意点」を講義形式で学び、実際にボランティアの様子を見学するなどをしました。
あくまでも一つの例なのでもちろん「意欲さえあれば、研修も受けなくて大丈夫」という場合もあります◎
一方、日本語を教えるための資格が求められる場合、どのような資格が必要となるのかをみていきましょう。
基本的には、日本語教師として働く際に必要となる以下3つのいずれかの条件を満たしていれば問題ありません◎
1.大学・大学院で日本語教育専攻または副専攻 2. 日本語教師養成講座(420時間以上)修了 3. 日本語教育能力検定試験合格
すでに社会人の方は、1は現実的に少し難しいかもしれません。
そこで、2と3の条件について少し詳しく説明していきます。
日本語教師養成講座を修了する
これは、民間のスクールが開講している「日本語養成講座」を修了する方法です。
受講にかかる費用は約50~60万で、受講機関は半年〜1年ほどかかります。
この講座では日本を教えるのに必要な知識を座学で学び、実践スキルとして教案作成や教育実習などもおこないます。
ここで、「会社に通いながらはちょっと厳しいのでは・・・」と考えている方も、問題ありません◎
会社員として受講する人は非常に多く、ほとんどのスクールで土日や平日の夜に開講している講座があります!
「とりあえずいくつかのスクールのパンフレットを見てみたい」という方は、無料で資料を取り寄せることができるサービスもありますので、活用してみてください。
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日本語教育能力検定試験に合格する
こちらは、公益財団法人日本国際教育支援協会が主催している「日本語教育能力検定試験」に合格する方法です。
こちらの試験は年に1度、10月に開催されています。
受験料は10,800 円で、全国の主要都市が受験地となっています。
合格率は約25%ほどで、この試験に合格すると「日本語教育に関わる人が必要とされる知識を有していること」を証明できます。
試験の勉強方法ですが、独学で合格を目指すか、民間スクールが開講している「検定試験対策講座」に通うかの2つの方法があります。
養成講座へ通う場合と比較すると、検定試験は経済的な面ではあまり負担なく目指せまずが、教育実習などの実践的なスキルを学ぶことができないのがデメリットになります。
「本格的にボランティアへ参加したい!」「将来的に日本語教師になる道も考えている」という方は、ぜひ養成講座か検定試験の受講・受験を検討してみてくださいね◎
どんな人が日本語ボランティアに参加している?
いざ、ボランティアに募集しようとする際、「ボランティアってあまり参加したことがないし、どんな人がいるのか不安・・・」という方もいるかもしれません。
どんな人が日本語ボランティアに参加しているのかを、ざっくりとご紹介します!
本当にさまざまな理由で参加している人が多いですが、やはり共通しているのは「国際交流に興味がある」または「自分自身が海外に住んだ経験がある/留学経験がある」という場合が多いという印象です◎
国内の日本語ボランティア
海外の日本語ボランティア
【日本語を教えるボランティア!どこでできる?必要な資格はあるの?】まとめ
- 国内ボランティアは地域主催の日本語教室が多い
- 海外ボランティアは幅広い地域・国でチャンスがある
- ボランティアへの応募には、資格がなくても問題ない場合もある
- 資格が必要な場合は「大学・大学院で日本語専攻/副専攻」「日本語教師養成講座修了」「検定試験合格」いずれかが必要
- 費用や時間がかかってもいいなら養成講座へ通うのがおすすめ
日本語教師キャリア マガジン編集部
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