ネパールで日本語教師になりたい方必見!
この記事は、ネパールで日本語教師を目指したい人・興味がある方向けの記事です。
南アジアにあるネパールの日本語教育事情から、ネパールの日本語教師の役割、採用条件や待遇など、シンガポールで日本語教師になるために知っておきたい情報をまとめて紹介します。
ネパールで働く際に気をつけること、求人の見方なども記載していますので最後まで御覧ください。
目次
ネパールでの日本語教育事情
国際交流基金による2018年度「海外日本語教育機関調査」結果によると、ネパールは、機関数が106(2015年)から126(2018年)で20機関増えています(増減率は−18,9)。
ネパールで働く日本語教師の数はというと、376人(2015)から443人(2018)で+67人と機関数と同じく増えています。
ネパールの日本語学習者
ネパールの学習者数は、前回と変わらず21位ですが、4,262人(2015)から5,126人(2018)と1064人増えています。(増減率+25%)
学習者の内訳(2018年)は、学校教育以外が最も多く、6,393人で、続いて高等教育機関(大学や大学院相当レベル)が4,056人、中等教育機関及び、初等教育機関は0人となっています。
内訳を見ても分かる通り日本語学習者のほとんどが、社会人から日本語を学び始めたという人たちです。
就職して仕事をしながら、または他の大学で専門の勉強をしながら日本語を学んでいる人が多いです。
そのため、大部分の日本語学校は、朝と夕方のみ開講しています。
多くの学習者は、私立の学校教育以外の機関で留学・就職希望者を対象とする短期コースを受講しており、基礎コースが終了すると日本の教育機関などに渡日する学生も少なくないです。
しかし、当地において日本語学習を6ヶ月以上継続する学生はあまりいないようです。
国立トリブバン大学付属国際言語キャンパスには3年間のコースがあり、3年次のアドバンスコースでは、日本の歴史や文化も含めた講義が行われています。
国立トリブバン大学 Wikipedia写真より
ネパールの日本語人気
言語学習は、その国同士の関係に影響を受けることも多いです。
日本語教育が盛んになった背景には、まず、ネパールの主要産業のひとつに観光業がある事が挙げられます。
毎年2万人台の日本人がネパールを訪問していることもあって、特にホテル、ガイドなど観光業に携わる人々の日本語学習熱が高いです。
また近年の傾向としては、当国の経済状況、政情不安が若者たちを海外に送り出す要因となっており、日本への留学、就職を希望する人々が増加しています。
ネパール教育省のデータによると、主な留学先において日本は2009~2012年まで4位から5位の位置を占めていましたが、2013年には2位、2015年には1位となりましたが、2016年からはオーストラリアに続き再度2位となっています。
教育は英語で実施されている学校(特に私立学校)が多く、英語は特に都市部で広く通用します。
今も日本語の人気は高いですが、近年では、中国語、韓国語の人気がそれを上まわっています。
求人から見るネパールの日本語教育
では、実際にネパールの日本語教育機関で募集されている日本語教師にはどのような条件が求められているのでしょうか。
現在の求人を見ながら、ご紹介します。
ネイティブ日本語教師の役割と応募条件
ネパールで働く際に、規定された資格要件は特にありません。教育機関によって、教師自身も基礎レベル(現地のネパール人が教えている)という場合から、日本留学を終えて帰国し日本語能力試験N1レベルの教師まで様々なケースがあります。
しかし、いずれの場合も、教師養成コースを終了し資格を持って指導に当たる教師は少ないというのが現状です。
トリブバン大学国際言語キャンパス日本語科において、一人ネイティブの日本人が日本語教師をしているようです。
このように、ネパールでは日本人日本語教師の募集は少ないようですが、応募できそうな求人が一つありましたのでご紹介します。
日本語学校での日本語教師
- 学歴不問 / 経験者のみ募集
- 日本語教員養成講座(420 時間)修了が望ましい
ここでは経験者のみ募集ということなので、国内での日本語教師経験であれば日本語教師ガイドラインのうちのいずれかを満たしていなければできない。
しかし、学歴不要とのことなので、ガイドラインの条件を満たせていない人でも、海外で日本語教育経験はあるという人なら応募できるということですね。
日本人経営者の居宅の個室(シャワー・トイレ付)無償提供、洗濯・掃除・料理は現地のお手伝いさんがします。 住まいと職場は専用車にて送迎 三食 無償提供
またこれをみると、この学校は福利厚生もしっかりしているようで、現地に行っても家賃や食費はかからないみたいです。
ネパールでの日本語教師の待遇
先ほどの求人の待遇は月給4万円〜5万円(40,000NRs)です。
平均的なネパール人の事務職の月給は10,000NRsなので、現地の平均よりは高いですね。
また、ネパールは物価が日本の1/2~1/3なので、この給料でも生活には困らないでしょう。
加えてこの求人では、家賃や食費がかからないので、その点を考慮すると現地で十分な生活が送れる額だと言えます。
海外では給与以外にも家賃補助があるか、サポート体制がしっかりしているかなども必ずチェックしましょう!
ネパールの日本語教師募集がほとんどないため、他との比較ができませんでしたが日本語教師の仕事でもネパールで十分な生活が送れるだけの待遇を得られることはできそうですね。
ネパールの日本語教師サポート
ネパール最初のネットワークとして、ネパール日本語教師協会(JALTAN:Japanese Language Teachers’ Association Nepal)があります。
設立は1998年で、主な活動には「日本語能力試験」の実施機関としての業務及び、毎月1回各校の代表者会議を持ち、年1回、日本語教師養成講座を国際交流基金ニューデリー事務所との共催でカトマンズにおいて開いています。
その他、JALTAN主催で「日本語弁論大会」や、日本文化紹介事業として、大使館と共催で「日本映画上映会」「日本語歌唱大会」などを行っており、ネパールの日本語学習者数を増やすための活動が行われています。
ネパールで日本語教師の求人を探す
実際に日本語教師の求人を探す場合は求人サイトに様々な募集が載っていますので、調べてみましょう。
大学関係の求人をお探しでしたら、日本語教育学会がオススメです。
求人サイトに載っている求人は色々ありますが、時にはもう締め切りを過ぎているものや、すでに採用者が決まり受付を終了しているものが載っていることもありますので、注意してください。
ネパールはネイティブ日本語教師の求人が少なめですし、求人サイトから学校HPを探して直接問い合わせるということもできますが、一つ一つ求人サイトを確認して募集を調べるのは骨が折れる作業ですよね。
そこでオススメなのが、日本語教師キャリアに登録することです。
現在募集している求人で、登録者の皆様が興味のある求人を探すことができるよう、スタッフがサポートいたします。
完全無料で求人の紹介から就職のサポートまでしてくれるので、興味のある方はぜひ登録してみてください。
まとめ
ネパールで日本語教師になるために必要な情報をまとめると
- 社会人から日本語を学び始める人がほとんど
- 求人自体が少なめだが、応募条件は経験重視傾向
- 給与はネパールの平均月給から見ても高めで、現地では十分生活できる
日本語教師キャリアでは、皆さんが理想とする日本語教師としての働き方を一緒に探すお手伝いをしています。
気になった方はぜひ、下記より日本語教師キャリアに登録しましょう!
参考
国際交流基金 HP:https://www.jpf.go.jp/j/index.html
『海外の日本語教育の現状 2018年度日本語教育機関調査より』
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/dl/survey2018/text.pdf
すーみん
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