【文法解説】日本語能力試験 JLPT N5「~なくてもいい」例文・導入例・誤用例も!

 

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!

  • 日本語能力試験 JLPT N5の文法「~なくてもいい」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~なくてもいい」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~なくてもいい」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

何かをする必要がない

〈英訳〉don’t have to

接続

(Vない形)な+くてもいいです。

JLPTレベル

日本語能力試験 JLPT N5

該当文法が使わているテキスト

文法「~なくてもいい」とよく一緒に使われる表現

  • 名前を書きます。
  • 土曜日も働きます。
  • 本を返します。
  • 靴を脱ぎます。
  • 明日も来ます。

文法「~なくてもいい」を使った例文

  • お金を払わなくてもいいです
  • 急がなくてもいいです
  • 明日は学校へ行かなくてもいいです
  • 住所は書かなくてもいいです
  • このペンは返さなくてもいいです
  • 靴を脱がなくてもいいです
  • 電気をつけなくてもいいです
  • 月曜日はレポートを出さなくてもいいです
  • この本を持って来なくてもいいです
  • 日本語で話さなくてもいいです

文法「~なくてもいい」を使った導入例

導入例1

 

先生
絵カードがなくても大丈夫です。以下のように話題を提示しましょう。

教師:月曜日から金曜日、学校へ来なければなりません。土曜日も来ます。いいですか。

学生:いいです。

教師:そうですね。自習室で勉強します。学校へ来ません。いいですか。

学生:いいです。

教師:土曜日来ません。いいです。土曜日来ます。いいです。どちらもいいです。土曜日学校へ来なくてもいいです

 

先生
下記を板書しましょう。

来な+くてもいいです。

導入例2

教師:日曜日学校がありません。早く起きなければなりませんか。

学生:いいえ。

教師:起きません。いいです。起きます。いいです。早く起きなくてもいいです。

「〜なくてもいい」を教える際のポイント

先生
「〜なければなりませんか」という質問に答える練習をしましょう。「はい」の場合は「〜なければなりません」、「いいえ」の場合は「〜なくてもいいです」となります。

Q:明日も来なければなりませんか。
A:はい、来なければなりません。/いいえ、来なくてもいいです。

 

先生
練習の例です。学生に「いいえ」で答えさせます。

教師:来なければなりませんか。 → 学生:いいえ、来なくてもいいです。
教師:書かなければなりませんか。→ 学生:いいえ、書かなくてもいいです。

 

学習者がよくする文法「~なくてもいい」の誤用例

先生
まれに「〜なてもいい」と言ってしまう学生がいます。ない形は定着しているけれど、「くてもいい」に変換するのが難しいようです。学生がうまく変換できないようであれば、口頭練習を多めに行い、書く練習もするとよいでしょう。

The following two tabs change content below.

日本語教師キャリア マガジン編集部

運営情報
日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。