この記事は
- オンラインで日本語教師をしてみたい方
- どこでオンラインの日本語教師を始めるか悩んでいる方
- 「Preply」について気になっていたけど、まだよくわからない方
を対象としています!オンラインでできる仕事を探している人、日本語教師を目指しているという方も是非ご覧ください!
目次
【オンラインで日本語教師になるには】
現在、副業やフリーランスを目指してオンラインで日本語教師にチャレンジしたいという声をよく聞きます。
オンラインなら、場所にとらわれることなく世界中の学生を相手に教えることができます!
しかし、日本語学校のように誰かが学生を集めてくれるわけではないので自分で学生を集めなければなりません。
全世界に対して発信したとしても、届いて欲しい人に届かなければ意味がないですよね。
実はこの集客というのがオンライン教師の一番難しい部分なんです…
そこでおすすめなのがオンラインプラットフォームに登録すること です!
インターネットを使い、どこでも語学や趣味、スポーツ、音楽など幅広いジャンルの授業を受けられるシステムのことです。
主要なオンラインプラットフォーム4つ
オンラインプラットフォームとして、主要なのはこの4つです。
Cafetalkは語学学習以外にも、音楽やダンスなどの習い事オンラインレッスンを提供しています。他の3つ(Preply、Amazing Talker、italki)と比較すると、知名度はまだそれほど高くありません。
- Preply(2012年 ウクライナで設立)
- Amazing Talker(2016年 台湾で設立)
- italki(2007年 香港で設立)
- Cafetalk(2010年 東京で設立)
今回は上記4つの中から、「Preply」をご紹介します!
オンラインプラットフォームを使わない方法
実はオンラインプラットフォームを使わない方法でも、オンラインで日本語を教えることはできます。
①個人で集客をして生徒を獲得する方法、②オンライン授業を提供している会社で講師として働く方法の2つがあります。
①はオンラインプラットフォームのように手数料がかからず、自由度が高いのがメリットですが、一から集客して継続的に収入を得るのは難易度が高いといえます。
②は会社という組織に属する形のため、オンラインプラットフォームほど教える内容や方法に自由度はなく、授業料も自分で設定できません。逆に、授業の教材や教え方が決まっている場合が多いため、未経験の講師にとってスタートしやすい場でもあります。
【Preplyとは?】
Preply HPより
特徴
Preplyはウクライナ作られたオンライン学習プラットフォームです。
現在本部は、アメリカのマサチューセッツ州ボストン近郊のブルックラインにあります。
185カ国の講師が登録しており、学習できる言語は50言語ほどあります。
HPによると毎年10万人以上の生徒がPreplyに登録してレッスンを始めているとのことなので、コンスタントに学習者が集められているようです。
資格は必要?
日本語教師の資格は必要ありません。
誰でも簡単に登録できるので、日本語教育に全く関係ない方から、日本語教師の養成講座に通っている方・現役日本語教師の方まで様々な人が登録しています。
気軽に始められるので初めてレッスンをするという方にもおすすめです!
もし「基礎基本」「実践力」をつけた上で日本語を教えたいという方は日本語教師養成講座を修了することがオススメです。
講座を修了することで日本語教師としての資格も取ることができます。
日本語教師アカデミーではご自宅からお近くの養成講座のパンフレットを一括で、無料で取り寄せることができますので活用してみてください。
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講師登録までの流れ
まずは、新規登録を行います。
この登録説明は全て英語で書かれています!
こちらはGoogleやYahooのアカウントから登録が可能です。
講師申し込みを行うと以下の情報の入力画面が出てきます。
- 名前
- 話せる言語
- 担当言語
- 出身国
入力が終わると、学習者から見るときに必要な講師プロフィールの情報の入力や写真をアップロードし、最後に自己PR動画をアップロードします。
自己PR動画はYouTubeかVimeoというものを使ってアップロードします。
筆者はVimeoを使ってアップロードしましたが、Googleのアカウントで簡単に登録でき、アップロードもスワイプひとつだったので簡単にできました。
ここにアップロードしたのち、リンクをPreplyの方に貼ります。
これを送信すると審査が始まり、およそ1週間程度で審査結果が届きます。
無事に審査に通ると日本語教師としての登録が完了します。
手続きとしては簡単ですが、少し動画の撮影等が大変だなと感じました。
【Preplyでの働き方・収入は?】
働き方や手数料、収入の目安
Preplyでは、最初の手数料は100%で全て手数料として取られます。
2回目以降のレッスンに関しては、レッスン時間が0~20時間の人は33%、21~50時間の人は28%、51~200時間の人は25%と減っていきます。
レッスン時間が増えれば手数料も安くなる仕組みになっているので、講師のやる気を保つことができそうですが、最初の一回が全て手数料というのは講師にとっては中々厳しいですね。
Preplyでの働き方としては、ガッツリ働くことも副業として週に数回のレッスンを行うこともできます。
レッスンを51時間以上しているとして手数料が25%引かれるので、時給2500円でも受け取れる金額は1875円です。
全員継続生であると仮定すると、
手数料は高めですが、徐々に時給を上げていけばそれをカバーできるくらいの収入につながりそうですね!
Preplyのメリット・デメリット
Preplyのメリットとしては以下のことが挙げられます。
- 誰でも気軽に簡単に始められる
- オリジナルのシステムツールがある
- 「生徒を探す」というツールを使って自分に合った学習者を探せる
登録に特に資格等が必要ないので、誰でも日本語教師デビューができます。
また、システムツールが全てPreply spaceというPreplyのオリジナルのもので行われるので他の余計なシステムツールなどをダウンロードする必要はなく、学習者とのやりとりやレッスンをスムーズに進められます。
反対にデメリットとしては以下のことが挙げられます。
- 初回のレッスンは全額手数料として引かれる
- 自己PRビデオの登録が必要
Preplyは初回のレッスンは全て手数料として引かれるので、収入を得るためには必ず2回目以降もレッスンを購入してもらう必要があります。
また、自己PRビデオを登録しなければならないため少し手間がかかります。
【現役日本語教師が「Preply」を使ってみた感想】
どんな学習者がいる?日本語レベルはどれくらい?
Preplyは説明なども英語がメインということもあり、英語圏の学習者が多いように感じます。
しかし、アジア圏やヨーロッパの学習者もいるので特別にどの国が多いというようなことはありません。
なので、様々な国の学習者と出会い、レッスンを行うことができます。
日本語レベルも初級から上級まで様々ですが、サイト自体は英語で表記されており、全く話せない・読めない状態でもレッスンを申し込めることから、初級レベルの学生も多いなと感じました。
学習者レベルチェックはトライアルレッスンの時に簡単な会話などで行うことをお勧めします!
また、トライアルレッスン後に、学生におおよそのレベルを伝え、学習者の目標とどれだけ差があるのか、どんな勉強法がいいのかなどをフィードバックすると、2回目以降の申し込みにもつながりやすいです。
「Preply」で働くための準備は何をすればいい?
以下は、実際にPreplyで働いてみて、準備した方がいいと感じたことです。
①継続してレッスンを購入してもらえるような工夫
Preplyは1回目のレッスン料金が全て手数料として取られてしまうので、正式に収入となるのは2回目以降です。
なので筆者の場合、最初の1回目のトライアルレッスンでは
レベルチェック、日本語を学びたい理由、好きな日本文化、到達目標の確認、今の自分のレベルと到達目標の差
などを確認して、本格的なレッスンの触りの部分や導入まで行うという方法を取りました。
そうすると、学習者は今後のレッスンのイメージができ2回目以降も継続してくれる人が多いように感じます。
このように、レッスンを1回で終わらせないための工夫が必要です。
②自己PRビデオの準備
登録の際に必要な自己PRビデオですが、多くの学習者がこのビデオを見てトライアルを申し込むか決めます。
そのため、できるだけ丁寧に分かりやすく作った方がいいです。
ただの動画でもいいですが、できる人はテロップを入れてみたり工夫してみると、より学習者に自分のレッスンのことをアピールできます。
自己PRビデオは他のオンライン学習プラットフォームでも使えるので、この機会に一つしっかり作り込んだものを用意してみてもいいと思います。
【Preplyと他のサイトを比べてみた】
では、他のオンライン学習プラットフォームと何が異なるのでしょうか。
「Amazing Talker」と比べて
AmazingTalkerはプロフィール動画のアップロードは任意ですが、Preplyは必ず動画をアップロードしなければいけません。
ただ、動画をみて講師を選ぶという学習者が多いので、動画が必須になっているPreplyの方が講師にやさしい制度といえるかもしれません。
手数料は?
AmazingTalkerは初回30%、その後は売り上げが100$増えるごとに、1%ずつ下がっていきます。
Preplyは最初のレッスンが全て手数料として取られ、その後のレッスン時間が増えるごとに33%から下がっていきます。
最初からレッスン料金として収入があるAmazingTalkerの方が比較的手数料がやすいように感じますね。
レッスンの形式は?
AmazingTalkerはZOOMでレッスンですが、PreplyはPreply spaceでレッスンを行います。
レッスンに関しては、使い慣れている人はZOOMの方がやりやすいかもしれませんが、Preply spaceはレッスン内容の記録やメッセージのやりとりなど全てシステム内で完結するので、その点ではPreplyの方が分かりやすいといえます。
AmazingTalkerについてはこちらで詳しくまとめていますのでご覧ください。
「italki」と比べて
italkiは登録者数がかなり多く、学生に見つけてもらうまでに時間がかかります。
Preplyは日本語の登録講師数が比較的少ないため選ばれやすいです。
しかし、現在オンライン学習プラットフォームで講師になりたいという人はうなぎ上りなので、誰でも簡単に登録ができるPreply は今後かなり講師が増えていくであろうことが予測できます。
手数料は?
italkiの手数料は一律15%です。
先ほどの通り、Preplyは最初のレッスンが全て手数料として取られ、その後のレッスン時間が増えるごとに33%から下がっていきます。
そのためitalkiの方が料金設定が安めの先生が多く価格競争が激しい印象です。
レッスンの形式は?
italkiはSkypeでレッスンする人が多いですが、PreplyはPreply spaceでレッスンを行います。
レッスンに関しては、使い慣れている人はSkypeの方がやりやすいかもしれませんが、Preply spaceはレッスン内容の記録やメッセージのやりとりなどがそのシステム内だけで完結しますし、Skypeのように一度だけのレッスンだった学習者の連絡先が残って困るということもないので便利です。
italkiについてはこちらで詳しくまとめていますのでご覧ください。
【Preplyで日本語教師になる方法】まとめ
Preplyは、手数料は少し高めですが、充実のシステムで学習者を探すことができるプラットフォームです!
しかし、現在オンライン日本語教師はかなり人気が高く、どのプラットフォームでも講師の数はどんどん増えています。
多くの講師の中で自分のことを選んで見つけてもらうというのはなかなか簡単ではありません。
日本語教師の資格があれば、専門性を認められてレッスン単価を上げることも可能です!
そのため、他の講師との差をつけたい!という方には、日本語教師養成講座で日本語教師の資格を取ることをお勧めします!
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すーみん
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