日本語教育能力検定試験の過去問の入手方法は?何年分必要?学習方法も解説します

  • 日本語教育能力検定試験の過去問を手に入れたい
  • 日本語教育能力検定試験の過去問は何年分解くべき?
  • 日本語教育能力検定試験、独学で合格するためのコツを知りたい

今回は、上記のような悩みを持つ方に向けた記事となっています!

日本語教育能力検定試験の受験間近!という方も、検定試験に向けてこれから勉強を始めるところ!という方にとっても役立つような内容となっています◎

この記事を書いている私自身も、2017年に養成講座に通いながら検定を受験、合格した経験がありますので、その体験も交えながら解説をしていきたいと思います!

日本語教育能力検定試験とは?

過去問についてお話する前に、まずは日本語教育能力検定試験について、簡単に概要をお話します。

現在、日本語教師として働くためのルートとして、以下のいずれかに当てはまることが必要です。

  • 大学にて日本語教育専攻または副専攻
  • 日本語教師養成講座(420時間以上)修了+大学卒業
  • 日本語教育能力検定試験合格

上記3つのルートの一つとしてあるのが、この日本語教育能力検定試験に合格することです。

  • 日本語教育能力検定試験合格

この検定試験は、日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的としている試験です。

実際は、「日本語教師になるための手段として、この検定試験合格を目指している」という人が大多数であるというのが印象です。

この検定試験の日程や開催地、受験料などの基本情報はこちらです↓

  • 公益財団法人日本国際教育支援協会が主催
  • 公益社団法人日本語教育学会が認定
  • 受験日程:毎年1回(例年は10月)
  • 受験費用:税込10,800円
  • 受験地 :全国7か所(札幌、仙台、東京、愛知、大阪、広島、福岡)
  • 合格率 :約20~30%

続いて、試験内容、試験時間や配点の概要はこちらです↓

試験Ⅲに小論文の記述式問題が1題ありますが、それ以外の全問題は完全マーク式です。

科目 解答時間 配点 測定内容
試験Ⅰ 90分 100点 原則として,出題範囲の区分ごとの設問により,日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。
試験Ⅱ 30分 40点 試験Ⅰで求められる「基礎的な知識」および試験Ⅲで求められる「基礎的な問題解決能力」について,音声を媒体とした出題形式で測定する。
試験Ⅲ 120分 100点 原則として出題範囲の区分横断的な設問により,熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。

>>日本語教育能力検定試験についてさらに詳しく知りたい方はこちら!

【日本語教育能力検定試験とは?まとめ】受験予定or興味がある方必見!!

2020/8/3

日本語教育能力検定試験の過去問はどこで手に入れられる?

日本語教育能力検定試験に限らず、あらゆる検定試験において、過去問を解くことは合格のための非常に大切な学習方法ですよね。

この試験に関しても受験前に過去問を解くことは非常に重要なのですが、過去問はどこで手に入れられるのでしょうか?

過去問は、試験を主催している日本国際教育支援協会が出版しているこちらのみとなります。

過去の試験1年分が1冊となっており、価格は1冊1,400円(税別)です。

内容は、過去問の1年分の試験と回答が載っていて、回答に関しての詳しい解説などはありません。

購入方法は、Amazonや書店から購入することができます◎

また、古本屋やメルカリなどではより安い価格で購入することができるのでオススメです。

試験問題例が見てみたいという方は、こちらからPDF形式で参照することが可能です↓

JEES 日本語教育能力検定試験ホーム

日本語教育能力検定試験の過去問以外に模擬試験問題はどこで手に入れられる?

過去問は、日本国際教育支援協会が出版しているもののみとなりますが、模擬試験問題はどうでしょうか?

模擬試験問題や問題集として出版されている参考書はいくつかあります!

例えば、ヒューマンアカデミー出版 の『日本語教育能力検定試験 合格問題集』やアルク出版の『日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』などがあります。

その他、聴解問題や記述問題の特化した演習問題の参考書もあります◎

「過去問を何年分も買うのはちょっと高いかも・・」「聴解問題だけ集中して演習問題を解きたい」という方には、過去問ではなく上記のような模擬試験問題や演習問題の参考書を買うこともオススメです!

日本語教育能力検定試験・模擬試験問題のその他入手方法は?!

参考書以外で、模擬試験問題を入手できる方法があります!

それは、民間のスクールで開講している「検定試験対策講座」の中の「試験直前対策コース」や「模擬試験コース」などに申し込み、受講する方法です。

「とにかく模擬演習を繰り返して勉強したい!」「独学していたけれど、試験直前は講座に通って集中して学習したい!」という方にはおすすめです。

私自身も、通っていた養成講座のスクールに試験直前対策講座もあったので受講していました。(養成講座受講者は試験対策講座も無料で受講できました)

個人的な感想としては、模擬試験の参考書を買い集めるよりもより多くの問題に触れることができ、試験問題を解くのに馴れるには良かったなと感じました。

ですが、やはり完全に独学するよりは講座を受講する方が費用がかかりますので、自分自身の習得レベルや自分に合った学習方法を選ぶことがとても大切です◎

日本語教育能力検定試験の過去問活用方法は?何年分必要?

ここまでで、過去問や模擬試験問題を入手する方法について解説してきましたが、これからは過去問や模擬試験問題を勉強する際の、「効果的な活用方法」について解説していきたいと思います!

あくまでも私自身の経験からですが、過去問自体は何年分も購入する必要はないと思っています。

私の場合は「まず独学を始める際に、実際の試験がどのようなものなのか知っておくため」、そして「試験直前に自分の実力を測る&過去問を解くことで安心感を得るため」に過去問を1冊だけ購入しました。

それ以外は、試験直前対策講座で演習を繰り返し解いていました。

講座に通わずに完全に独学をしている方は、演習問題が数多く載っている参考書を購入して多くの問題に触れることをオススメします◎

学習を始めた時から試験直前までの学習の流れはこちらです↓

① まず、どのような検定なのかを知る(購入した過去問を見る)

② 覚えるべき知識を詰め込む

③ 試験が近くなったら、演習問題をできるだけ多く解く(試験直前対策講座にて)

  → 間違えた問題や苦手分野の復習を同時に行う

④ 購入した過去問を解いて、自分が合格するレベルに達していることを確認

「試験直前対策講座にて演習を繰り返すことで、問題に馴れつつ苦手を発見&復習し、最後に過去問を解く」という流れで学習しました。

また、私の場合は420時間の養成講座に通いながら検定試験の学習もしていたので、養成講座の理論科目の中で、検定に出てくる知識も同時に詰め込むことができる環境でした。

養成講座に通っていない状態でゼロから検定対策を始めるよりも、効率的に学べる環境で学習を進めることができていたかもしれません!

以上が、検定合格をするまでの学習の流れと過去問・模擬試験問題の活用方法でした!

あくまでも個人的な意見、体験ですので、自分自身にとって一番効果的な学習ツールや勉強方法を採用し検定合格を目指すことが一番大切だと思っています◎

日本語教育能力検定試験合格だけでは不十分?!教師として働く前に知っておくべきこと

日本語教育能力検定試験を合格することは、日本語教師になるために一つの道です。

養成講座に通うよりも、圧倒的に経済的には負担がかからずに教師になることができることが検定試験合格の最大のメリットです!

しかし、検定試験合格は日本語教師としての知識が十分にあることの証明はできるのですが、実践的な指導力があることを証明することにはあまり繋がらないのが事実です・・。

理由は、教育実習を含めた実践的なことは学ぶことができないためです。

そのため、いざ求人に応募する、学習者に教えるとなった場合に一度も教壇に立ったことのない状態から始めることになります。

求人の中では、「養成講座修了者のみ募集」と記載のある求人があったり、検定合格のみだと「実践的な指導力がないのではないか?」と思われることもあります。

もちろん全ての場合に当てはまるということではないのですが、「実践的な実力をつけたい」「日本語教師としてすぐに現場で活躍したい」「時間的・経済的に余裕がある!」という方は、ぜひ日本語教師養成講座の受講も合わせて検討することをオススメします!

養成講座では、教案作成の指導から実際に日本語学習者の前で実習を行うところまで、実践的な指導方法を学ぶことができます◎

「養成講座の受講も検討してみようかな・・・」と思った方は、自宅近くにあるさまざまなスクールの養成講座の資料を、無料でまとめて請求できるサービスもありますので、ぜひご利用ください!

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日本語教育能力検定試験の過去問】まとめ

  • 過去問は日本国際教育支援協会が出版している
  • 模擬試験問題や演習問題の参考書は多数あり
  • 民間の検定試験対策講座でも演習問題が解ける!
  • 過去問自体は何年分も購入する必要はない
  • 模擬演習問題や問題集で多くの問題に触れる

      あるいは、直前対策講座を受講して多くの問題に触れる

  • 検定合格では、知識があることの証明にはなるが実践力の証明にはならない
  • 余裕がある人は、420時間日本語教師養成講座の受講も検討を!
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伊藤えり子

伊藤えり子

関東在住の現役日本語教師。日本語教育能力検定試験、日本語教師養成講座を保持。実際の指導はもちろんのことオンライン事業立ち上げや教材の開発、また一般企業で経験を活かした独自の視点で情報を発信中。日本語情報バンクのライター