目次
【日本語教師のリアルな一日】朝起きて出勤するまで
午前9時からの授業を持っているので、朝は早いです。
6時20分。目覚ましアラームが鳴る前に緊張感で目が覚めていることが多いです。
ぼんやり「今日の学習項目は・・・」と考えながら朝ご飯の準備を始めます。
小学生の子どもが二人いるのでいつまでも文型について考えていられるわけもなく、子どもをせかしながら身支度を整えて、家を出ます。
電車に乗り1駅でおります。
今の勤め先を選んだ一番の理由は近さです。
独身のころは自分が成長できることを優先し、片道一時間かかる学校で働いていたこともありました。
しかし子どもがいる今は何かあったときに短時間でかけつけたいという気持ちが強くなります。
また実際子供の急病の際は夫と時間をやりくりして、子供を看病できたので私にとって勤務先の近さは本当に大事です。
【日本語教師のリアルな一日】職場に着いてから教室へ行くまで
8時15分には学校についてタイムカードを押して、教務室へ。
すでに今日9時から授業がある講師の半分ぐらいが来ています。
すぐに家で作成した今日の授業の補助プリントを学生の人数分コピーします。
補助プリントの内容はだいたい今日の学習項目の説明の補足や練習問題などです。
今教えているクラスはそれほどできるクラスではないので教科書の説明や練習問題が難しい場合、学生の日本語力との橋渡しになればと作っています。
それ以外に宿題の漢字プリントや学校にある絵カードを用意したり、聴解練習用のCDや会話用のDVDを用意したりすることもあります。
自分が教えているクラスの担任の先生や前日そのクラスで教えた先生がいる場合はそこで昨日の授業や最近のクラスの様子、また2年生のクラスでは、専門学校や大学への進路情報、学生への連絡事項など多岐にわたる引継ぎを受けます。
8時半になると朝礼が始まります。
全体への連絡、注意事項などについて話があります。
例えば「最近ご近所の方から自転車の乗り方についての苦情がありまして…」とか「JLPTの申し込みは12日までですので…」など。
クラスで学生に周知しなければいけないので、メモを取りながら聞きます。
ちなみに業務報酬としていただいているのは授業時間の時給のみで、これらの準備や朝礼などの時間分は報酬がありません。
準備が整ったら出席簿や今日学生に渡すプリント、自分のかばんを持って教室へ向かいます。
【日本語教師のリアルな一日】教室についてから授業が終わるまで
講師は授業開始のチャイムが鳴る前には必ず教室にいなければなりません。
私は5分前には教室にいるようにしています。
その時にクラスにいる学生は1、2人ぐらい。
今教えているクラスはぎりぎりに来る学生が多いです。
チャイムと同時に立ってあいさつをします。
あいさつの時に帽子を取らない学生、出席の時、きちんと目を見て返事をしない学生、日本で失礼だと思われる行動をとる学生には厳しく注意するようにしています。
学生が学校外で恥をかかないように専門学校や大学の面接試験で試験官に好印象を持ってもらい、合格につながることを願っています。
また出席を取るときに顔を見ながら心身の状態を確認します。
今日は元気そうだから導入の時に協力してもらおう、とか今日は元気ないなと思えば体調なのか、ストレスなのか、アルバイトのしすぎなのか、様子に気を付けます。
全員の出席を取り終わるまでに教室に来ていれば出席扱いです。
遅刻については15分未満と15分以上で扱いが変わります。
出席簿の書き方は入管の指示どおり、正確に記入することになっています。
ビザ更新ができるかどうかにも影響するので、学生も出席率を気にしています。
今は12月のJLPTが終わり、またほとんどの学生のアルバイト先で繁忙期を迎えていること、そして進学先への入学金や授業料の支払い、日本語学校の授業料の支払いなどのために夜勤明けでそのまま学校に来る学生もいて、疲れきっている学生が多いです。
授業に集中させるのが難しい時間もありますが時には全員立たせてゲーム感覚で競わせたり、発表させたりして、なんとか授業に参加させようと努めています。
【日本語教師のリアルな一日】休み時間
1コマ45分の授業を4コマ担当してるので、授業と授業の間には10分間の休み時間があります。
時給は1コマで〜円、それが4コマ分という形なのですが実際、休み時間はほとんど休めません。
昨日の宿題を返却したり、学生の質問に答えたり、私自身が急いで帰らなければいけない日は漢字プリントの丸つけを休み時間のうちにしたりしています。
今勤めている学校では欠席者名を事務所に報告するという義務もあり、気が付くと次の授業開始のチャイムが鳴っています。
以前勤めていた学校では授業だけを担当すればよかったので休み時間は毎回教務室に戻り、他の先生と話したりできました。
同じ10分の休み時間なのに「学校によってこんなに違うのか・・・」と思います。
休み時間には学生はスマホで音楽を聞いたり、何か食べたり寝ていたりしていることが多いです。
ここぞとばかりに、いろいろなことを質問してくる学生もいます。
それぞれの素顔や興味がよく見える時間です。
【日本語教師のリアルな一日】授業後
12時半、チャイムが鳴るとあいさつをして、授業が終わります。
終わる直前には宿題やお知らせなど再確認しなければならないこともあり、あわただしくなってしまうことが多いです。
ホワイトボードをきれいにして、エアコン、電気を消し、机を整え、教務室へ戻ります。
午後クラスの先生も来ているので、空いている席を探して座ります。
今日授業で行ったプリント類、テストなどの丸点けをし、必要があれば点数をファイルに記載、今日の引継ぎを記入します。
次回授業で使う漢字プリントなど学生の文を準備し、自分専用の引き出しに入れます。
教科書が1冊終わったときなどに行う大きいテストの後の採点は2時間以上かかることもありますがたいていは授業後1時間半後ぐらいまでに学校を出ることができます。
そのぐらいですと勤務先がそれほど遠くなければ小学校低学年の子供の下校時間に間に合うので、主婦にとって、日本での進学を目指す留学生を対象にした日本語学校での仕事は続けやすいと思います。
家に帰ると朝できなかった家事もありますが次の日も授業がある場合はそちらの準備もしなければなりません。
2日連続の授業の場合は前日だけでは厳しいのでたいていある程度は前もって準備を済ませておきますが残りの準備は子供が寝静まった夜にすることが多いです。
今日の授業で足も疲れているし、眠いことも多いですが明日に授業が迫っているということもあり、集中力で乗り切ります。
どうやって教えようか悩んであちこちから参考書を引っ張り出したり、インターネットで調べたりしながら。
明日スムーズに引継ぎが書けるように、明日の引継ぎの下書きも作っておきます。
明日担当するところが以前教えたことがある項目だと授業準備がだいぶ楽なので、ラッキーだと思いつつ見直してみると、今教えているクラスにはそぐわない例文だったりして、作り直すことも多々あります。
そのクラスの学生にあった文で導入や練習をすることで水が土にしみこむようにわかってくれるなら、努力は惜しまないというのが日本語教師かもしれません。
なんやかんややっていると日付が変わってしまうこともありますが明日こんな教え方をしたら学生はどんな顔をするかなと想像しながら日々授業準備をしています。
プライベートでは基本的には授業準備に追われる毎日ですが学期間の休みが比較的長いので、そのときに海外旅行に行ったという話はよく聞きます。
また勉強熱心な先生も多く、勉強会に参加したり、大学院で勉強しながらこの仕事をしている先生も何人もいます。
少数派ですが学生とプライベートで出かけたりする先生もいます。
好奇心旺盛な先生が多いと感じます。
日本語教師キャリア マガジン編集部
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