【文法解説】日本語能力試験 JLPT N2「~ようものなら」例文・導入例・誤用例も!

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!
  • 日本語能力試験 JLPT N2の文法「~ようものなら」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~ようものなら」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~ようものなら」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

もし~したら(大変なことになる)

〈英訳〉if you did~ (something bad might happen)

接続

V-意向形+ものなら

JLPTレベル

日本語能力試験 JLPT N2

該当文法が使わているテキスト

文法「~ようものなら」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • します
  • 言います
  • 遅れます
  • 忘れます
  • 間違えます

文法「~ようものなら」を使った例文

  • この話を彼に聞かれようものなら、大変なことになります。
  • 少しでも間違えようものなら、取り返しのつかないことになります。
  • 1分でも遅れようものなら、部屋に入れてもらえません。
  • うっかり忘れようものなら、部長に何と言われるかわかりません。
  • 手術中に、わずかでもミスしようものなら、患者の命は危なくなります。
  • 授業中に、少しでもおしゃべりしようものなら、先生に厳しく注意されます。
  • そんなことを口に出そうものなら、ひどく叱られるでしょう。
  • レストランで食中毒が発生しようものなら、店の信用はガタ落ちです。
  • こんなことを妻に知られようものなら、離婚にもなりかねません。
  • 子供が学校でけがをしようものなら、教師にひどい文句を言う親もいます。

文法「~ようものなら」を使った導入例

導入例1

先生
同僚が2人で話している場面を提示します。

井上:松田さん、今晩、一杯飲みに行きませんか。

松田:今日はちょっと…。

井上:どうかしたんですか。

松田:先月、飲み会が多かったから、妻の機嫌がよくなくて…。少しでも遅く帰ろうものなら、口もきいてくれないんですよ。

井上:そうですか…。

松田:もし、また今日も飲みに行こうものなら、家に入れてくれないかもしれません。

井上:じゃ、今日は帰った方がいいですね。また今度行きましょう。

先生
ここで学習者に松田さんが何と言ったか質問します。

生徒:遅く帰ろうものなら、妻が口もきいてくれません。

生徒:今晩飲みに行こうものなら、家に入れないかもしれません。

導入例2

先生
学生が2人で話している場面を提示します。

A:次の授業、Aさんも木村先生の授業だったよね。早く行こう!

B:うん、そうだね。木村先生の授業は1分でも授業に遅れようものなら

教室に入れないからね。

A:そうそう。木村先生って、ちょっと厳しすぎるよね。

B:私もそう思う。授業中、少しでもおしゃべりしようものなら、ひどく叱られるし。

A:私も叱られたことあるよ。あ、時間がない!急ごう!

先生
ここで学習者に木村先生の授業はどんな様子か質問します。

生徒:1分でも遅れようものなら、教室に入れません。

生徒:少しでもおしゃべりしようものなら、厳しく叱られます。

学習者がよくする文法「~ようものなら」の誤用例

先生
学習者の中には、「もし~したら」という単なる仮定の文として、後件を続けることがあるので、注意が必要です。

×その皿を割ろうものなら、新しいのを買えばいいです。

→ 〇その皿を割ろうものなら、妻がカンカンに怒るでしょう。

×そんなことを言おうものなら、相手は傷つくでしょう。

→ 〇そんなことを言おうものなら、2人の友情は壊れるかもしれない。

※後件には「大変な、差し迫った事態になる」という意味の文が続く点に注意が必要です。

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日本語情報バンク編集部

日本語情報バンク編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。