【文法解説】日本語能力試験JLPT N2「~ものか/ものですか」例文・導入・誤用例も!

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!
  • 日本語能力試験JLPT N2の文法「~ものか/ものですか」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~ものか/ものですか」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~ものか/ものですか」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

絶対に~ない/全然~ない

〈英訳〉never do something/it cannot be ~

接続

V-辞書形+もの(です)か
いA-い+もの(です)か
なA-な/である+もの(です)か
N-な+もの(です)か

JLPTレベル

日本語能力試験JLPT N2

文法「~ものか/ものですか」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • 行きます
  • わかります
  • 負けます
  • 諦めます
  • します

文法「~ものか/ものですか」を使った例文

  • あんな料理を出す店、二度と行くものか
  • お前なんかにわかるもんか
  • 何でも自分の思い通りになるものですか
  • 彼がそんなことを言うものか
  • 絶対に負けるもんか
  • 最後まであきらめるもんか
  • A:結婚したばかりで楽しいでしょう?
  • B:楽しいものですか。こんな結婚ならしなければよかった…。
  • A:それ、新しい鞄?
  • B:いいえ、新しいもんですか。姉が使っていたのをもらったんですよ。
  • A:うちの子、わがままじゃありませんでしたか?
  • B:わがままなもんですか。とてもいい子でしたよ。
  • A:そんな話、嘘だ。信じられないよ。
  • B:嘘なものか!ちゃんと見たんだから。

※「もんか」は話し言葉で使われますが、乱暴で男性的な印象を与えます。
※「ものですか」「もんですか」は女性的な印象を与えます。

文法「~ものか/ものですか」を使った導入例

導入例1

先生
旅行から帰ってきた友達(B)に話を聞いているという場面を提示します。

A:旅行はどうでしたか?ご主人と二人でゆっくりできたでしょう?

B:ゆっくりできるもんですか。逆に疲れましたよ。

A:ええ?どうして?

B:夫と私の行きたい所ややりたいことの意見が合わなくて…。

A:そうだったんですか。でもおいしい食事とかできたでしょう?

B:それが、そうでもなかったんです。こんなホテル二度と泊まるものですかって思いましたよ。

A:それは、大変でしたね。

先生
ここで学習者にBさんが何と言ったか質問します。

生徒:ゆっくりできるもんですかと言いました。

教師:Bさんは全然ゆっくりできませんでした。

生徒:こんなホテルには二度と泊まるものですかと言いました。

教師:Bさんは、そのホテルにもう、絶対に泊まりたくないと思っています。

導入例2

先生
頑張ろうと決意している人の絵や写真を提示します。

教師:彼/彼女は頑張って~しないと強く決めています。

例えば、「負けるものか!」絶対に負けたくないと思っています。

(その他にどのような決意が考えられるか、考えさせる)

学生:最後まであきらめるもんか

学生:泣くものですか

学生:次は間違えるものか

先生
ここで学習者に「~もの(です)か」は話者の「絶対に~しない/全然~じゃない」という強い気持ちを表しているということを確認しておきましょう。

学習者がよくする文法「~ものか/ものですか」の誤用例

先生
「~しない/じゃない」という意味に引っ張られて、ない形で接続する学習者がいるので、注意が必要です。

×諦めないものか。

×負けないものか。

×行かないものか。

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日本語情報バンク編集部

日本語情報バンク編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。