日本語教師についてTwitterやインターネットで調べてみると、「日本語教師はやめたほうがいい」「日本語教師は薄給でハードワーク」などマイナスワードが目立ちます。しかし、日本語教師はデメリットだけではなく、メリットもたくさんあります。
本記事では「日本語教師のやりがい」という点に焦点を当てて、日本語教師として働くメリットをご紹介していきます。
現役日本語教師である私の見解も含めて書いているので、実際の「日本語教師として働くメリット」や「日本語教師としてのやりがい」について知りたい人におすすめの記事です。
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日本語教師のやりがいとは?
日本語教師として働くにあたりやりがいを感じる点は、大きく「学生との関わり」と「教師としての成長」が挙げられます。以下ではこの2つの観点から日本語教師としての喜びや楽しさについて紹介していきます。
学生との関わり
まず、日本語教師として働くなら切っても切り離せないのが学生の存在です。
日本語教師と生徒として関わっていううえで、さまざまなやりかがいを感じることができます。
下記には特にやりがいを感じる場面を3点紹介します。
- 学生の成長
- 学生の言葉
- 学校や教室を超えたつながり
1.学生の成長
まず、学生の成長を感じることができたときです。
片言でしか話せなかった学生たちが、漢字が読めるようになったり、教えた文法を使って話しかけてくれたりすると成長を感じることができます。
また、生徒が自分の授業を一生懸命聞いてくれたり、授業後も残って勉強していたりする学生を見ることで、自分自身も感化され、頑張ることができます。
教職は他の職業よりも人の成長を感じることができる職業ですが、日本語教師の場合は特にまったく日本語で話せなかった学生がだんだんと日本語を使って会話してくれるなど、成長が目に見えてわかりやすいので、教師のやりがいを感じるとともに、自身のやる気にもつながります。
2.学生の言葉
日本語教師は教材準備や生徒管理、進路指導など、作業の範囲が他業種に比べて比較的広く疲れてしまうこともあるかもしれません。しかし、頑張った分学生からの
「先生の授業が大好きです」
「日本語を教えてくれてありがとうございます」
「もっと先生と勉強したいです」
という言葉を頂ける機会も増えます。
どんな仕事でも、自分のしたことが役に立った!喜んでもらえた!と目に見えてわかったとき、やる気やりがいを感じることができます。
特に日本語学校の学生は、感謝の言葉などを素直に伝えてくれる人も多いので、頑張った分感謝の言葉や褒めて頂ける機会が多く、やりがいを感じる仕事です。
3.学校や教室を超えたつながり
何年も日本語教師をしていると、その分卒業生も増えていきます。
卒業後も連絡してくれる学生がいたり、「ここで働いているので、先生もぜひ来てください。」と言ってくれる学生がいたりすることも、日本語教師を続けられる一つの理由だと思います。
教室、そして学校を超えた学生とのつながりは、教師の人生にも関わってきます。また、自分自身が学生の人生に関わる仕事をしているのだと感じられ、仕事へのやる気と責任感に繋がります。
教師としての成長
学生の成長を感じられることも、もちろんやりがいに繋がりますが、教師自身が自らの成長を感じることがやりがいにつながることもあります。
下記には具体的な成長について3点紹介します。
- 学び続けることができる
- 日々新たな発見や気づきがある
- 様々な働き方ができる
1.教師自身も学び続けることができる
同じ内容の授業をするときでも、1度やった内容があまり好感触ではなかったとき、教師は色々な原因を考えます。
例えば、レベルや学生の国籍、教室の空気感などです。
授業結果を踏まえて、次はどんな反応が返ってくるのか想像しながら授業案を考えます。
そして、考えた内容で学生が盛り上がってくれたら、自分の努力が認められたと感じますし、自分自身の授業がよくなっていることに気がつくと思います。
また、何度も教えていると、自分の教え方が前より学生に伝わるようになったり、よりよい例文で導入できたりするので、その度に教師自身も自分の成長を感じることができます。
このように、教師も常に学びの環境にあり、自分自身の成長を感じることができることは、日本語教師として働く上でのやる気にも繋がります。
日々新たな発見や気づきがある
日本語学校の教室は常に、異文化間交流が行われている場所と言っても過言ではありません。
授業の中で、学生に言われて初めて気がつくこと、自分は今まで疑問に思っていなかったが、質問されて新たな視点が見えてくることがあります。
例えば、「どうして日本のタクシーは自動で扉が開きますか?」「日本人はなぜ『あいしてる』とあまり言わないのですか?」などなど。
学生によって興味を持つポイントが違ったり、日本人の若者言葉についての質問をされたりもするため、長く働いていても新鮮な発見や気づきが多いことは、長く続けていても仕事を楽しむことができるポイントだと思います。
このようなことは、普通に日本で生活している日本人にとっては当たり前のことで、自分自身では中々気づけないことが多いです。
日本に留学に来ている学生にとっては、日本の生活や町、店、行動など、一歩外に出ると不思議なことでいっぱいです。
その不思議を教師も一緒に共有できることは、この仕事の醍醐味の一つであるといえます。
様々な働き方ができる
ここでは、仕事のやりがいのみならず、生きがいについても触れて紹介します。
日本語教師という仕事は本当に様々な働き方ができる仕事です。
国内国外問わず働けて、働き方も非常勤、専任があり、働く場所も、日本語学校から大学、企業やプライベートまで、様々な場所で働けます。
冒頭に書いたように、日本語教師はやめたほうがいい?と言われることもあります。(詳しくはこちらの記事)
実際は日本語教師自分の理想の働き方を追求できる仕事のため、しっかり仕事に向き合い、自分に合った働き方を考えることができれば、自分の理想とする働き方、そしてやりがいと生きがいの両方を満たすことができる仕事だといえます。
【日本語教師のやりがい】まとめ
以上、現役日本語教師が、日本語教師の仕事のやりがいについて紹介しました。
まとめると日本語教師のやりがいは
- 学生の成長を見守りながら、教師自身も成長を感じられる
- 学生からの感謝の言葉や学校を超えた繋がりを持てる
- 教員の生活に刺激を与えてくれて、教師が理想とする働き方を追求できる
このようなことが挙げられると思います。
日本語教師を目指している皆さんは、今の勉強の先にはこんな楽しいことややりがいのある仕事が待っていると思って頑張って下さい。
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すーみん
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