【文法解説】日本語能力試験JLPT N3「~たものだ」例文・導入・よく似た文法も!

 

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!

  • 日本語能力試験JLPT N3の文法「~たものだ」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~たものだ」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~たものだ」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

過去の状態やよく起こったことを思い出して言う時の表現。
〈英訳〉used to / would often

接続

Vた形+ものだ

JLPTレベル

日本語能力試験JLPT N3

該当文法が使わているテキスト

文法「~たものだ」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • 行きます
  • 見ます
  • 作ります
  • 電話します
  • 遊びます
  • 読みます
  • します
  • 来ます
  • 勉強します
  • 旅行します

文法「~たものだ」を使った例文

  • 夏休みには家族で海へ行ったものだ
  • 子供のときは父とよくホラー映画を見たものだが、最近はあまり見ない。
  • 休みの日には友達とケーキを作ったものだ
  • なかなか会えなかったので、彼氏と遅くまで電話したものだ
  • 子供のときは川や海で遊んだものだ
  • 祖父の家にある本をよく読んだものだ
  • 授業の後、みんなでサッカーをしたものだ
  • 親友は家族と喧嘩するといつも私の家へ来たものだ
  • テストの前はよく山田さんと図書館で勉強したものだ
  • 夏休みと冬休みに家族で旅行したものだ

文法「~たものだ」を使った導入例

導入例1

先生
小さい頃よくしていたことについて問います。

先生:みなさんは子どものとき、いつも何をしていましたか。

A:犬と遊びます。

B:兄とけんかします。

C:たくさん本を読みます。

先生:Aさんは子どものとき、よく犬と遊びました。

よく犬と遊んだものだ

A:よく犬と遊んだものだ

先生:Bさんは子どものとき、よく兄とけんかしました。

よく兄とけんかしたものだ

B:よく兄とけんかしたものだ

先生:Cさんは子どものとき、たくさん本を読みました。

たくさん本を読んだものだ

C:たくさん本を読んだものだ

先生
ここで学習者三つの例文をもう一度言わせて、接続について確認します。

よく犬と遊んだものだ

よく兄とけんかしたものだ

たくさん本を読んだものだ

先生:「ものだ」の前は動詞の何形ですか。

学生:た形です。

学習者がよく間違う似た文法

〜ものだ(①当然②忠告・義務)

例)お年寄りには席を譲るものだ

V普通形、いAい、なAな に接続します。

【文法解説】日本語能力試験JLPT N2「~ものだ」(①当然②忠告・義務)

2021/5/18

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日本語教師キャリア マガジン編集部

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日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。