【文法解説】日本語能力試験 JLPT N5「~なければならない」例文・導入例・誤用例も!

 

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!

  • 日本語能力試験 JLPT N5の文法「~なければならない」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~なければならない」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~なければならない」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

何かをする必要がある

〈英訳〉have to, must

接続

(Vない形)+ければなりません。

JLPTレベル

日本語能力試験 JLPT N5

該当文法が使わているテキスト

文法「~なければならない」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • 飲む
  • 見る
  • 勉強する
  • 書く
  • 行く

文法「〜なければならない」を使った例文

  • 日本語で話さなければなりません
  • お金を払わなければなりません
  • 毎日勉強しなければなりません
  • 薬を飲まなければなりません
  • 明日病院へ行かなければなりません
  • 鉛筆で書かなければなりません
  • 本を返さなければなりません
  • 靴を脱がなければなりません
  • レポートを出さなければなりません
  • 残業しなければなりません

文法「~なければならない」を使った導入例

導入例1

 

先生
空港の絵カードを提示します。

教師:空港です。パスポートを見せます。パスポートを見せません。いいですか。

学生:だめです。

教師:そうですね。パスポートを見せません。絶対だめです。パスポートを見せなければなりません

 

先生
下記を板書します。

見せな+ければなりません。

導入例2

教師:テストです。ボールペンで書いてもいいですか。

学生:いいえ、書いてはいけません。

教師:そうですね。鉛筆で書かなければなりません

口頭練習の例

 

先生
「〜なければなりません」の学習では口頭練習を多めに行うのがよいでしょう。以下がその例です。

1回目:フラッシュカード(FC)で変換練習を行います。クラス全体、学生個別両方行います。

2回目:教師「飲みます」のFCを出して、「薬」と言います。学生に「薬を飲まなければなりません」と答えさせます。

学習者がよくする文法「~なければならない」の誤用例

 

先生
「なければなりません」は学習者にとって言いにくいようです。練習をするうちに慣れてきますが、言うのが大変そうであれば、「なければ」と「なりません」に分けて練習しましょう。学習者の様子を見て、口頭練習の量を考えるとよいでしょう。

 

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日本語教師キャリア マガジン編集部

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日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。