【文法解説】日本語能力試験JLPT N5「~が欲しい」例文・導入・誤用例・よく聞かれる質問も!

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!
  • JLPT N5の文法「~が欲しい」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~が欲しい」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~が欲しい」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

話し手の願望や希望などを表す文型

〈英訳〉want

接続

N + が欲しい

JLPTレベル

日本語能力試験JLPT N5

該当文法が使わているテキスト

文法「~が欲しい」とよく一緒に使われる単語

名詞

  • お金
  • 時間
  • 休み
  • 友達
  • 恋人

文法「~が欲しい」を使った例文

  • もっとお金が欲しいです。
  • 毎日忙しいので、もっと時間が欲しいです。
  • 疲れているので、休みが欲しいです。
  • お金があったら、車が欲しいです。
  • 誕生日プレゼントに服が欲しいです。
  • 友達が欲しいです。
  • 恋人が欲しいです。
  • 車と家とどちらが欲しいですか。
  • クリスマスプレゼントに何が欲しいですか。
  • どんな服が欲しいですか。

文法「~が欲しい」を使った導入例

導入例1

先生
AさんとBさんが、クリスマスプレゼントに欲しいものについて話しているという場面を提示します。

A:もうすぐクリスマスですね。クリスマスプレゼントに何が欲しいですか。

B:服が欲しいです。Aさんは何が欲しいですか。

A:靴が欲しいです。

B:どんな靴が欲しいですか。

A:白い靴が欲しいです。

導入例2

先生
先生が、来日したばかりの学生に日本人の友達がいるかどうか聞くという場面を提示します。

先生:Aさんは日本人の友達がいますか。

学生:いいえ、まだいません。

先生:日本人の友達が欲しいですか。

学生:はい、日本人の友達が欲しいです。

先生:どんな友達が欲しいですか。

学生:面白い友達が欲しいです。

学習者がよくする文法「~が欲しい」の誤用例

先生
「彼/彼女は車が欲しいです」などの文を作る誤用が見られます。「~が欲しいです」は話し手の欲求を表現する文型で、第三者の願望や欲求を表す時には使えません。また、「散歩」や「野球」など、動作を表す言葉を使って「私は散歩が欲しいです」のような文を作る誤用も見られます。接続する名詞は所有したいと思う「もの」であることを強調しましょう。

学習者からよく聞かれる質問

先生
「アルバイト先の店長に『水が欲しいですか』と聞いたら、『その言い方は失礼ですよ』と言われました。どうしてですか?」という質問がよく聞かれます。

「日本には、目上の人に直接願望や欲求を聞いてはいけない、という文化的ルールがあります。目上の人に物を勧める場合は、『水はいかがですか』や『水をどうぞ』などの表現を使うと良いです」と答えましょう。

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日本語教師キャリア マガジン編集部

運営情報
日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。