こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!
目次
文法「~つもりだ」の概要
記号の見方:品詞 V(Verb)…動詞 いA(i-Adjective)…い形容詞 なA(na-Adjective)…な形容詞 N(Noun)…名詞 Adv(Adverb)…副詞記事中に登場する記号の見方
意味
Aと思っていたのに、実際はBだった。
〈英訳〉I thought it was〜, but actually it wasn’t.
接続
・V普通形(なAな、Nの)+つもりだ
JLPTレベル
日本語能力試験JLPT N3
該当文法が使わているテキスト
文法「~つもりだ」とよく一緒に使われる単語
動詞
- 覚えます。
- 書きます。
- 返事をします。
- 若いです。
- 親友です。
文法「~つもりだ」を使った例文
- 昨日全部覚えたつもりだったのに、テストの時全く思い出せなかった。
- 電気を消したつもりだったのに、ついていた。
- 丁寧に書いたつもりだったが、「読めない」と言われた。
- 鍵をかけたつもりだったが、かかっていなかったのでびっくりした。
- きちんと言ったつもりだったが、「聞いていない」と言われた。
- 眼鏡はここに置いたつもりだったのに、ない。
- 友達に返事をしたつもりだったが、送信されていなかったようだ。
- まだ若いつもりだったが、歩くとすぐ腰が痛くなってしまう。
- 佐藤さんともう親友のつもりだったが、彼女はそう思っていないようだ。
- 部屋を片付けたつもりだったが、母に「全然片付いていない」と言われてしまった。
文法「~つもりだ」を使った導入例
導入例1
テストのために前日にきちんと勉強したという場面を提示します。
教師:漢字テストの前の日で、家で何をしますか。 学生:漢字を覚えます。 教師:そうですね。全部覚えなければなりません。でも、テストの日全然書けませんでした。自分は覚えたと思ったのに、書けませんでした。昨日全部覚えたつもりだったのに、思い出せなかった。
導入例2
教師:家に着いて、部屋に入ると、電気がついていました。おかしいですね。出かける時は、電気を消しますね。 学生:はい。 教師:消したつもりだったが、・・・?(学生に後件を言うように促す) 学生:電気がついていた。 教師:そうです。消したつもりだったが、電気がついていた。
教える際のポイント
初級で学習した意志を表す「〜つもりです」とは異なります。学習者が混乱しているようであれば、初級の「〜つもりです」の用法の確認をしましょう。また、例文の後件を空白にして、短作文を作らせ理解しているか確認するのもよいでしょう。
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日本語教師キャリア マガジン編集部
運営情報日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。
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