目次
文法「~さえ」の概要
記号の見方:品詞 V(Verb)…動詞 いA(i-Adjective)…い形容詞 なA(na-Adjective)…な形容詞 N(Noun)…名詞 Adv(Adverb)…副詞
意味
AさえB〜。
AでもBなのだから、他も当然Bだ。
〈英訳〉even
接続
Vます形 + さえ
N + 助詞 + さえ
JLPTレベル
日本語能力試験 JLPT N3
該当文法が使わているテキスト
文法「~さえ」とよく一緒に使われる単語
動詞
- 聞きます
- 謝ります
- 片付けます
- 言います
- 払います
名詞
- 時間
- 水
- 家族
- あいさつ
- わたし
文法「~さえ」を使った例文
- 人見知りなので、名前を聞きさえしなかった。
- 悪いのは彼なのに、謝りさえしなかった。
- 自分の食器を片付けさえしないなんて…。
- あの人は名前を言いさえせずに帰ってしまった。
- 妹は飲み物代を払いさえしなかった。
- 今日は忙しくて、昼ごはんを食べる時間さえなかったんです。
- 先週は水さえ飲めないくらい喉が痛かった。
- 仕事をやめたことは、まだ家族にさえ言っていない。
- あいさつさえせずに入るなんて失礼だ。
- わたしでさえひらがなを覚えられました。
文法「~さえ」を使った導入例
導入例1
先生:みなさんはパーティーに来ました。友達を作りたいです。話しかけます。何を聞きますか。 学生:名前は何ですか。 学生:仕事は何ですか。 学生:友だちになりませんか。 先生:いいですね。でもAさんは緊張して、名前を聞きませんでした。 学生:ええ、名前は一番に聞きます。 先生:はい。でも、Aさんは名前を聞きませんでした。 じゃあ、「仕事は何ですか」「友達になりませんか」をAさんは聞きましたか。 学生:いいえ… 先生:そうです。「名前を聞きます」は一番大切です。でも聞きませんでした。 他の質問も、聞きませんでした。名前を聞きさえしませんでした。
(板書)聞きさえしませんでした。 先生:今日は「さえ」の勉強です。「さえ」の前は動詞の何形ですか。 学生:ます形です。「ます」は言いません。 先生:そうです。 (板書)聞きますさえしませんでした。
導入例2
先生:みなさんは、初めて日本語を勉強した時、ひらがなが読めましたか。 生徒:いいえ、読めませんでした。 先生:じゃあ、カタカナは読めましたか。 生徒:いいえ、読めませんでした。 先生:漢字は読めましたか。 生徒:いいえ、読めませんでした。 先生:今はひらがなは簡単です。でも、みなさんはひらがなが読めませんでした。 だから、カタカナと漢字も読めませんでした。 ひらがなさえ読めませんでした。 生徒:ひらがなさえ読めませんでした。
学習者からよく聞かれる質問
「すら」との違い
- 「すら」は、良くない評価をするときに用いる。
- 「すら」は、「さえ」よりも硬い表現。
日本語教師キャリア マガジン編集部
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