【文法解説】日本語能力試験JLPT N3「~合う」例文・導入例・誤用例も!

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!
  • 日本語能力試験JLPT N3の文法「~合う」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~合う」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~合う」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞
V(Verb)…動詞
いA(i-Adjective)…い形容詞
なA(na-Adjective)…な形容詞
N(Noun)…名詞
Adv(Adverb)…副詞

意味

お互いに~する

〈英訳〉do something each other

接続

V-ます形+合う

JLPTレベル

日本語能力試験 JLPT N3

該当文法が使わているテキスト

文法「~合う」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • 話します
  • 語ります
  • 言います
  • 教えます
  • 助けます
  • 殺します

文法「~合う」を使った例文

  • 問題は話し合いで解決しましょう。
  • 昔の友人と久しぶりに夜遅くまで語り合いました
  • お互いに自分の意見が正しいと言い合っています。
  • 友達とわからないところを教え合いながら勉強します。
  • 家族みんなで助け合いながら生活します。
  • 戦争で、人間が人間を殺し合っています。
  • みんなでアイデアを出し合います
  • 誰かが殴り合いのけんかをしているようです。
  • 恋人たちが見つめ合いながら、話をしています。
  • 子どもたちがおもちゃの取り合いをしています。

文法「~合う」を使った導入例

導入例1

先生
きょうだいで母(または父)への誕生日プレゼントの相談をしているという場面を提示します。

姉:もうすぐ、お父さんの誕生日だね。

弟:そうだね。

姉:今年は、私たちきょうだい3人でお金を出し合って、何かプレゼントをあげようよ。

弟:いいね。何がいいかな?あとで友子(妹)が帰ってきてからみんなで話し合おうか。

姉:そうね。そうしよう。

先生
ここで学習者にきょうだいで何をするか質問します。

生徒:みんなで、お父さんの誕生日プレゼントを話し合います。

生徒:みんなで、誕生日プレゼントを買うお金を出し合います。

導入例2

先生
誰かがけんかをしていて野次馬が集まっている場面を提示します。

A:どうしたんですか。何かあったんですか。

B:あそこで殴り合いのけんかをしているみたいなんです。

最初は何かを言い合っていただけのようなんですけど…。

A:えぇ?困りましたね。警察を呼んだ方がいいでしょうか…。

先生
ここで学習者にAさんとBさんが何を見たか質問します。

生徒:二人は誰かが言い合ってけんかをしているのを見ました。

生徒:二人は殴り合いのけんかをしているのを見ました。。

学習者がよくする文法「~合う」の誤用例

先生
意味はそんなに難しくないものの、動詞を接続させてスムーズに使いこなせるまでに時間がかかるので、いろいろな動詞を接続させる口頭練習を重ねた方がいいでしょう。

例) 教師  →  学習者

話します →  話し合います

助けます →  助け合います

言います →  言い合います

出します →  出し合います

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日本語教師キャリア マガジン編集部

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日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。