目次
文法「~ごとに」の概要
記号の見方:品詞 V(Verb)…動詞 いA(i-Adjective)…い形容詞 なA(na-Adjective)…な形容詞 N(Noun)…名詞 Adv(Adverb)…副詞
意味
~の度に/~単位で
〈英訳〉whenever~
〈中国語訳〉毎当~/毎次做~
接続
V辞書形 + ごとに
N + ごとに
JLPTレベル
日本語能力試験JLPT N3
文法「~ごとに」とよく一緒に使われる単語
名詞
- 時間を表す言葉を使います。
文法「~ごとに」を使った例文
- 彼女はカラオケに行くごとに、歌が上達している。
- このスニーカーは歩くごとに光るので、子供は大喜びだ。
- 彼はお酒を一口飲むごとに顔が赤くなっていく。
- 彼の料理は作るごとにおいしくなっている。
- オリンピックは4年ごとに開かれます。
- アルバイトのシフトは1ヶ月ごとに決まります。
- この学校は半年ごとに成績を決めるテストがあります。
- 3日ごとに花に水をやります。
- この画面は30分ごとに変わるそうです。
- レジは3時間ごとに交替します。
文法「~ごとに」を使った導入例
導入例1
T:みなさん、アルバイトをしていますか? S:はい、しています。/いいえ、していません。 (どんなアルバイトをしているかなどを話し、雰囲気作りをします。その際にアルバイトをしている学生をチェックしておきましょう。) T:Sさんはアルバイトをしていますね。 S:はい、しています。 T:アルバイトのシフトはずっと同じですか?何ヶ月で変わりますか? S:1ヶ月で変わります。 (ホワイトボードに図で示せるとわかりやすいです。) T:Sさんは1ヶ月このシフト、次の1ヶ月は別のシフト、また次の1ヶ月はまた別のシフトですね。 Sさんは1ヶ月ごとにシフトが変わります。 (ホワイトボードに板書します。)
導入例2
T:みなさん万華鏡を知っていますか? S:はい、知っています。/いいえ、知りません。 (万華鏡を紹介し、雰囲気作りをします。) (学生に万華鏡を渡し、見てもらいます。) T:Sさん、万華鏡です。この穴から中を見てください。 S:(万華鏡を見る。) T:では、回してください。 S:(万華鏡を見る。) T:絵が変わりましたか?何度も回して、絵をよく見てください。絵が同じですか? S:いいえ、違います。 T:万華鏡は回したら、いつも変わります。 万華鏡は回すごとに、変わります。 (ホワイトボードに板書します。) (導入文を使って、接続を確認します。)
名詞接続の文の方が動詞接続の文より意味が分かりやすいです。 名詞接続の導入を先に行い、意味を十分に理解させてから、動詞接続の文を導入しましょう。
学習者がよく間違う似た文法
~おきに
秒・分・時間に接続する場合、「ごとに」と「おきに」の意味は同じですが、「おきに」は日・週間・月・年に接続する場合、意味が変わります。
1週間ごとにレポートを提出します。・・・1週間に1回レポートを提出します。
1週間おきにレポートを提出します。・・・一回提出したら、1週間あけます。
日本語教師キャリア マガジン編集部
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