目次
文法「~だの~だの」の概要
記号の見方:品詞 V(Verb)…動詞 いA(i-Adjective)…い形容詞 なA(na-Adjective)…な形容詞 N(Noun)…名詞 Adv(Adverb)…副詞
意味
「~とか~とか」。物事を並べて、例を挙げる表現。
接続
V普通形+だの
イ形普通形+だの
ナ形+だの
N+だの
JLPTレベル
日本語能力試験JLPT N1
文法「~だの~だの」とよく一緒に使われる単語
動詞
- つまらない
- 疲れた
- まずい
- 味が薄い
- 安い
- 少ない
文法「~だの~だの」を使った例文
- 塾だの、習い事だの、子どもにストレスを与えすぎなのではないかと思う。
- 揚げ物だのおかしだの、カロリーの高いものばかり食べているから太るんだよ。
- 彼女は男の人に甘えるのがうまい。いつも年上の恋人に靴だのバッグだの買ってもらっている。
- 息子が大学に進学すると、1人暮らしの家賃だの学費だのと、お金がかかる。
- 友人は酒だの、たばこだのが好きなので、健康が心配だ。
- 大学生の娘は、サークルに入るだの旅行をするだのと、遊んでいるようにしか見えない。
- 夫はいつも帰ってくるなり、疲れただの、腹が減っただの、不満しか言わない。
- 恋人を作れだの、見合いをしろだの、母はいつもうるさい。
- 新入社員のくせに、給料が安いだの、仕事がつまらないだの、文句ばかり言っている。
- あの客は、まずいだの、値段が高すぎるだの、何かとクレームばかり言ってくる。
文法「~だの~だの」を使った使用例
使用例1
鈴木:金子さんの娘さん、大学に進学したんですよね。 金子:ええ。でも、サークルだの、バイトだのと、いつ勉強してるのか… 鈴木:あら、でもバイトしてるのね。自分でお金稼いでるんだから偉いわ。うちの息子なんか、教科書を買うだの、ゼミ合宿に行くだのって、言いに来るのよ。バイトしなさいって言いたくなっちゃう。 鈴木:本当に勉強してるんならいいんだけどねぇ…。
金子:でも、教科書とか、ゼミ合宿とか、勉強のためでしょう?いいじゃない。
学習者:金子は、娘さんがサークルだの、バイトだのしていて、勉強していないんじゃないか、と不満に思っています。 学習者:鈴木さんは、息子さんが教科書を買うだの、ゼミ合宿に行くだのとお金をもらいに来るので、不満に思っています。
使用例2
田中:いやぁ、今日も疲れた。もう、部長が本当、うるさくて。 同僚:おお、どうした。 田中:資料のフォントが小さすぎるだの、表の位置がずれてるだの、細かいことばっかり注意するんだよ。 同僚:まあまあ。それだけ仕事が丁寧ってことだよ。
学習者からよく聞かれる質問
「~とか~とか」と「~だの~だの」
「~とか~とか」は、同じような例を挙げる表現です。感情の要素がないので、多くの場面で使われます。
「~だの~だの」は、話し手の不満や非難の感情が込められているときに使われます。
日本語教師キャリア マガジン編集部
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