【文法解説】日本語能力試験JLPT N4「~すぎる」例文・導入・誤用例も!

 

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!

  • 日本語能力試験JLPT N4の文法「~すぎる」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~すぎる」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~すぎる」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

非常に〜
程度がはるかに超えていることを表す。

〈英訳〉too much

接続

Vます形+すぎる
いA +すぎる
なA+すぎる

先生
「すぎる」の文は、否定的な意味で用いることが多いです。

JLPTレベル

日本語能力試験JLPT N4

該当文法が使わているテキスト

文法「~すぎる」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • 食べます
  • 飲みます
  • 読みます
  • 見ます
  • 勉強します

い形容詞

  • 忙しい
  • 高い
  • 大きい
  • 小さい
  • 難しい

文法「すぎる」を使った例文

  • 晩ご飯を食べすぎたから、お腹が痛いです。
  • 昨日はお酒を飲みすぎました
  • 漫画を読みすぎたから、遅く寝ました。
  • テレビを見すぎると、目が悪くなります。
  • 勉強しすぎたので疲れました。
  • 昨日は忙しすぎたので早く寝ました。
  • このかばんは高すぎますから、買いません。
  • この服は私には大きすぎました
  • 彼の字は小さすぎて見えません。
  • この漢字は難しすぎる

文法「〜すぎる」を使った導入例

導入例1

先生
学生のレベルより簡単・やや簡単・難しい漢字を1つずつ出します。

先生:この漢字は、何ですか。(例:本)

学生:ほん です。

先生:この漢字は、何ですか。(例:財布)

学生:さいふ です。

先生:この漢字は、何ですか。(例:檸檬)

学生:わかりません。 難しいです。

先生:この漢字は難しいです。少し難しいですか。とても難しいですか。

学生:とても難しいです。

先生:この漢字は、とても難しいです。難しすぎます

学生:難しすぎます。

先生:この漢字は、何ですか。(字を小さく書いて)

学生:とても小さいです。見えません。

先生:とても小さいです。小さすぎます

先生
ここで、「すぎる」の接続について板書します。

難しい + すぎます → 難しすぎます。

小さい + すぎます → 小さすぎます。

学習者がよくする文法「~すぎる」の誤用例

先生
「すぎる」の文は否定的な意味で使われることが多いため、以下のような文は誤りです。

例)

✕ このケーキは甘すぎておいしいです。

✕ このかばんは大きすぎるので便利です。

✕ 昨日は歌いすぎたから楽しかったです。

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日本語教師キャリア マガジン編集部

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日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。