【文法解説】日本語能力試験JLPT N3「たとえ〜ても」例文・導入・類似文法も!

 

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!

  • 日本語能力試験JLPT N3の文法「たとえ〜ても」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「たとえ〜ても」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「たとえ〜ても」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

たとえAてもB

もし仮にAという状況になった(である)としても、Bだ。
Aの状況が成立したとしても、Bに来る事柄には影響しないことを表す。

接続

たとえ V(て形) +も
たとえ いA(て形)+も
たとえ なA    +でも/であっても
たとえ N     +でも/であっても

JLPTレベル

日本語能力試験JLPT N3

文法「たとえ〜ても」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • 言います
  • 勉強します
  • 失敗します

い形容詞

  • 少ない
  • 高い
  • ない

な形容詞

  • 有名な
  • きれいな
  • 静かな

文法「たとえ〜ても」を使った例文

  • たとえ彼が何を言っても、私は絶対許しません。
  • たとえ1日8時間勉強しても、来週のテストには間に合いません。
  • たとえ失敗しても、また挑戦すればいいです。
  • たとえ給料が少なくても、自分がやりたい仕事をします。
  • たとえ学費が高くても、あの大学に入りたいんです。
  • たとえ車がなくても、自転車があれば十分です。
  • たとえあの祭が有名でも、人が多いので行きたくありません。
  • たとえ顔がきれいでも、性格が悪い人とは付き合いたくない。
  • たとえ静かな街でも、買い物に不便なら住みたくない。
  • たとえ日本人でも、この漢字は難しくて読めません。

文法「たとえ〜ても」を使った導入例

導入例1

先生
学生に、とても難しくて読めそうにない漢字を見せます。(嚔:くしゃみ 等)

先生:このクラスで誰が一番、漢字が得意ですか。

学生:Aさんです。

先生:確かに、Aさんは漢字が得意ですね。今から難しい漢字を見せます。Aさんは、読めると思いますか。

学生:はい。Aさんは漢字が得意ですから。

先生:(漢字を見せて)Aさん、どうですか。

A:読めません。

先生:これはとても難しい漢字です。漢字が得意です。でも、この漢字は読めません。

たとえ漢字が得意でも、この漢字は読めません。

学生:たとえ漢字が得意でも、この漢字は読めません。

先生:日本人は読めると思いますか。

学生:はい、読めると思います。

先生:実は、日本人も読めません。あまり使いませんから…

たとえ日本人でも、この漢字は読めません。

学生:たとえ日本人でも、この漢字は読めません。

先生
ここで学習者に「でも」の接続について問います。

先生:「でも」「ても」の前は、動詞も言います。動詞の何形ですか。

学生:て形です。

学習者がよく間違う似た文法

いくら〜ても

どんなに〜ても

「いくら〜ても」「どんなに〜ても」は、「たくさん〜しても」の意味をもちますが、

「たとえ〜ても」は、回数や程度のニュアンスはもちません。

いくら電話をかけても、山田さんはでないだろう。

たとえ電話をかけても、山田さんはでないだろう。

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日本語情報バンク編集部

日本語情報バンク編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。