【文法解説】日本語能力試験JLPT N3「~だらけ」例文・導入・よく似た文法も!

 

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!

  • 日本語能力試験JLPT N3の文法「~だらけ」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~だらけ」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~だらけ」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

〜がたくさんある / 〜がいっぱいある
同質のものが多量に存在していてよくない状態であることを意味します。
そのため、名詞には多くないほうが良いものやいやなものを言うことが多いです。

✕ このテストは正解だらけだ。

接続

N+だらけ

JLPTレベル

日本語能力試験JLPT N3

該当文法が使わているテキスト

文法「〜だらけ」とよく一緒に使われる単語

名詞

  • ごみ
  • 間違い
  • ほこり
  • カビ
  • しわ

文法「~だらけ」を使った例文

  • 弟の部屋はごみだらけで驚いた。
  • 冬のコートを出したら、穴だらけになっていた。
  • この自転車は何年も乗っているので、傷だらけだ。
  • 漢字のテストは間違いだらけだった。
  • 日本語の辞書はあまり使わないのでほこりだらけになっています。
  • 家の風呂場はカビだらけだったので、掃除しました。
  • 彼の話は嘘だらけでした。
  • アイロンをしなかったので、シャツはしわだらけでした。

文法「~だらけ」を使った導入例

導入例1

先生
家の掃除をする場面を設定します。「だらけ」のイメージが伝わるように、絵を用意すると良いでしょう。

先生:今日は家の掃除をします。まずは部屋です。(絵を見せて)

A:ごみがたくさんありますね。

先生:はい、ごみがたくさん、いっぱいあります。嫌ですね。ごみだらけです。

学生:ごみだらけです。

先生:次はお風呂場です。

B:黒いですね、カビですか?

先生:そうです。カビがたくさんあります。カビだらけです。

学生:カビだらけです。

先生
ここで学習者に2つの例文をもう一度読ませます。

ごみだらけです。

カビだらけです。

先生:「だらけ」の前は動詞、名詞、形容詞、どれですか。

学生:名詞です。

学習者がよく間違う似た文法

〜まみれ(N1)

「〜がたくさん付いている」を意味します。そのため、「だらけ」と言い換えできない場合があります。

○ 泥だらけ / 泥まみれ

✕ 間違いだらけ / 間違いまみれ

ずくめ(N1)

「〜が多い」「〜ばかりある」を意味します。物事や予定に用いることが多いです。

例) 残業ずくめ、いいことずくめ

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日本語教師キャリア マガジン編集部

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日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。