文法「~たまでだ」の概要
記号の見方:品詞 V(Verb)…動詞 いA(i-Adjective)…い形容詞 なA(na-Adjective)…な形容詞 N(Noun)…名詞 Adv(Adverb)…副詞
意味
「~たまでだ」は、「特別な理由はなく、単に~しただけだ。」という意味です。
自分のしたことを謙遜して言うときによく使われます。
「~たまでのことだ」という言い方もあります。
接続
Vた形+までだ
JLPTレベル
日本語能力試験JLPT N1
文法「~たまでだ」とよく一緒に使われる単語
動詞
- 言う
- 伝える
- 助ける
- する
文法「~たまでだ」を使った例文
- 聞かれたから答えたまでだ。
- 気になったから聞いたまでだ。
- 泣いている子どもがいたから、助けたまでだ。
- わたしはただ、本当のことを言ったまでだ。
- たまたま余分に持っていたので、お分けしたまでです。
- 人として当たり前のことをしたまでですから、お礼は結構です。
- 面白そうだと思ったから、やったまでです。対価はいりませんよ。
- お礼を言われるようなことではありません。頼まれたので、お伝えしたまでです。
- とても困っている様子だったので、アドバイスをしたまでだ。
- 友達が悩んでいるようだったので、声をかけたまでだ。
文法「~たまでだ」を使った使用例
使用例1
田中:あ、佐々木さん!先日は、おいしいりんご、ありがとうございました。 佐々木:とんでもない。うちの実家から送って来たものですから。ひと箱も送られてきちゃって、うちで食べるには多すぎて。それで、お分けしたまでですから。 田中:まぁ、ご実家のりんごなんですか。本当においしかったです。ご実家の方にもよろしくお伝えください。
使用例2
渡辺:ちょっと!なんで、わたしが加藤君と付き合ってること、山田君が知ってるの? 高橋:え?いや、山田にそう聞かれたから、答えたまでだけど…秘密にしてたの? 渡辺:当たり前でしょ。ひどい。 高橋:ごめんごめん。秘密にしてたって、知らなかったんだよ。
学習者からよく聞かれる質問
V辞書形+までだ
「V辞書形+までだ」は、「他に方法・手段がないから~するだけだ。~するしかない。」という意味です。
- ここまでして過ちを認めないなら、裁判をするまでだ。
- もし、納得がいかなかったら、契約を取り消すまでだ。



日本語教師キャリア マガジン編集部
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