【文法解説】日本語能力試験JLPT N1「~だに」例文・使用例も!

 

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!

  • 日本語能力試験JLPT N1の文法「~だに」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~だに」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~だに」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

~するだけでも。~さえ。~すら。

①「N+だに」は、「そのような状況は/状況でも、~すら…ない」という意味を表します。
②「V辞書形+だに」は、「それは、~だけで、…という気持ちになる/感じがする」という意味を表します。「恐ろしい」「辛い」「難しい」などの否定的な気持ちや戸惑いの気持ちを表すときによく使います。

接続

①N+だに
②V辞書形+だに

JLPTレベル

日本語能力試験JLPT N1

文法「~だに」とよく一緒に使われる単語

名詞

  • 予想
  • 想像
  • 微動
  • 一顧

動詞

  • 考える
  • 想像する
  • 思う
  • 見る
  • 聞く

文法「~だに」を使った例文

  • ドラマで共演していたあの二人が本当に結婚するとは、想像だにしなかった。
  • 誰もがテレビ電話をする時代が本当に来るなんて、想像だにしなかった。
  • ワールドカップで日本がここまで勝ち進むとは、予想だにしなかった。
  • 彼は寝るとまったく起きない。大きな地震が起きても、微動だにしない。
  • その王は、貧困にあえぐ国民を一顧だにせず、贅沢な生活をしていた。
  • あんなところから飛び降りるなんて、想像するだに恐ろしい。
  • 不景気で仕事も見つからず、大学卒業後のことを考えるだに気が重くなる。
  • その館は見るだに不気味な雰囲気に包まれていた。
  • 1歳になったばかりの子どもを失うなんて、聞くだに辛い。
  • 悪質な業者のもとで、犬や猫がこんなに劣悪な環境で飼育されていたのだと思うだに、その業者に対して怒りがこみ上げる

文法「~だに」を使った使用例

使用例1

先生
ニュース番組で、アナウンサーとコメンテーターが話している、という場面を提示します。

アナウンサー:陸上で金メダルを期待されていた田中選手が昨日、練習中にケガをして、来週予定されている大会への出場が絶望的となってしまいました。今はとにかく静養して早く良くなることを祈るばかりですが、これは、田中選手は辛いでしょうね。

コメンテーター:ええ、田中選手とは、私も親しくさせていただいていて、実は、先日、ある雑誌のインタビューをしたんですよ。そこで彼は今季は本当に調子がいいと言っていてね。次の大会での金メダル獲得を信じているといった様子でしたから、彼の心境を思うだに、本当に辛いですね。

先生
田中選手の心情を思うだけで、自分(=コメンテーター)も辛い気持ちになる、と言っています。 とても辛い出来事だということを強調しています。

使用例2

先生
ニュース番組で、アナウンサーとコメンテーターが話している、という場面を提示します。

アナウンサー:今日行われた陸上競技大会。日本からはベテランの渡辺選手と、今年シニアの大会にデビューしたばかりの16歳の坂本選手が出場しました。渡辺選手のメダル獲得が期待されていたこの大会ですが、なんと、シニア大会にデビューしたばかりの坂本選手が金メダルを獲得しました。

コメンテーター:坂本選手は確かに期待の若手でしたが、まさかこんなに早く金メダルを獲得するとは、想像だにしませんでしたね。

先生
坂本選手が金メダルを取ったことは、誰も想像しなかったことで、驚くべきニュースです。それを強調しています。

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日本語教師キャリア マガジン編集部

日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。