目次
文法「〜てはいけないから/〜といけないから」の概要
記号の見方:品詞 V(Verb)…動詞 いA(i-Adjective)…い形容詞 なA(na-Adjective)…な形容詞 N(Noun)…名詞 Adv(Adverb)…副詞
意味
よくない状況にならないようにするため〜すると言いたいときに使う表現
よくない状況にならないようにするために、してはいけないことを伝えるときに使う表現
〈英訳〉
An expression to use when you want to say you will do something to prevent a bad situation from happening.
An expression used when you want to tell someone what not to do in order to avoid a bad situation.
接続
V(て)+てはいけないから
V(辞)+といけないから
JLPTレベル
日本語能力試験JLPT N3
該当文法が使わているテキスト
文法「~てはいけないから/〜といけないから」とよく一緒に使われる単語
動詞
- 降ります
- 転びます
- なります
- します
文法「~てはいけないから/〜といけないから」を使った例文
- 雨が降るといけないから、傘を持って行きなさい。
- 転ぶといけないから、坂道をゆっくりと下る。
- 運転中に眠くなってはいけないから、ガムを噛む。
- 明日忘れ物をしてはいけないから鞄の中を何度も確認する。
- これ以上太ってはいけないから、しばらくお菓子を食べないようにする。
- 携帯の充電がなくなってはいけないから、充電器を持ち歩いている。
- 買ったアイスが溶けてはいけないから、帰宅後すぐ冷凍庫に入れた。
- 風邪をひくといけないから、暖かい上着を持っていってください。
- 目が悪くなるといけないから、テレビゲームやスマートフォンを長い間使うのはやめた方がいい。
- 寝坊するといけないから、夜は早く寝た方がいい。
文法「~てはいけないから/〜といけないから」を使った導入例
導入例1
T=教師、S=学習者
T:見てください。この男の子は何をしていますか?
S:寝ています。
T:そうですね、寝ています。いいですか?
S:だめです。
S:もう時間ですから。寝坊です。
T:そうですね。目覚まし時計がなっています。もう時間だから起きなければいけないですね
T:寝坊すると学校に遅刻します。この男の子は前の夜、ずっと起きていました。遅くまで起きていました。だから寝坊しました。でも、よくないですね。夜は早く寝た方がいいです。
T:寝坊するといけないから、夜は早く寝た方がいい。(リピートを促す)
S:寝坊するといけないから、夜は早く寝た方がいい。(リピート)
導入例2
T:見てください。この人は何を考えていますか?
S:お腹が空きました。
S:ケーキが食べたいです。
T:そうですね、この女性はケーキが食べたいです。
T:この女性は、太りたくないです。ケーキを食べてもいいですか?
S:いいえ。
S:食べない方がいいです。
T:そうですね、この女性はもうこれ以上太りたくないですから、ケーキを食べない方がいいですね。
T:太るといけないから、ケーキを食べない方がいい。(リピートを促す)
S:太るといけないから、ケーキを食べない方がいい。(リピート)
学習者がよく間違う似た文法
「~なければならない/なくてはならない/ないといけない/ねばならぬ」(意味:義務、必要性、必然性を表す)
例:太るといけないから、ケーキを食べない方がいい。
「太る」という状態を避けたいのでケーキを食べないことを表現する場合は、「〜てはいけないから/といけないから」を使用する。
「痩せる」ことを必要とするのであれば、「痩せなければならないから、ケーキを食べない方がいい」となる。
学習者がよくする文法「~てはいけないから/〜といけないから」の誤用例
誤)痩せるといけないから、ケーキを食べない方がいい。→「〜なければならない」
正)太るといけないから、ケーキを食べない方がいい。
日本語教師キャリア マガジン編集部
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