【文法解説】日本語能力試験JLPT N3「~かわりに(代償・交換条件)」例文・導入・類似文法も!

 

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!

  • 日本語能力試験JLPT N3の文法「~かわりに(代償・交換条件)」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~かわりに(代償・交換条件)」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~かわりに(代償・交換条件)」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

~の代償として/~と引き換えに

〈英訳〉~is compensation for~/~in exchange for~
〈中国語訳〉作为~的补偿~/用~和~交换~

接続

V/いA普通形 + かわりに
なA + ~な/である/だった + かわりに
N + である/だった + かわりに

JLPTレベル

日本語能力試験JLPT N3

該当文法が使わているテキスト

文法「~かわりに(代償・交換条件)」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • あげます
  • 教えます
  • 手伝います
  • 運びます

い形容詞

  • 安い
  • 高い

な形容詞

  • 自由な

文法「~かわりに(代償・交換条件)」を使った例文

  • 私が英語を教えるかわりに、日本語を教えてください。
  • 映画のチケットをあげるかわりに、宿題をやってくれない?
  • ノートを見せるかわりに、ご飯をごちそうしてよ。
  • 荷物を運ぶかわりに、部屋を片付けてくれる?
  • この家は家賃が安いかわりに、駅から遠い。
  • このピザは大きいかわりに、具が少ないです。
  • タクシーは楽なかわりに、値段が高いです。
  • この会社は働く時間が自由なかわりに、仕事の量が多いです。
  • 明日休みであるかわりに、今日は残業しなければなりません。
  • あの有名なレストランでごちそうするよ。そのかわりに仕事を手伝ってくれる?

文法「~かわりに(代償・交換条件)」を使った導入例

導入例1

先生
動物の写真/絵をいくつか準備します。

T:みなさんの国の言葉で、「こんにちは」は何ですか?

(学習者の国の言葉の話をして、雰囲気作りをします。)

 

T:これは日本語で何ですか?

S:「ぞう」です。

T:そうですね。では、これは日本語で何ですか?

S:わかりません。

T:これは「きりん」です。

他にもいろいろな動物がいますね。

Sさん、私はSさんに日本語を教えます。ですから、Sさんは私に英語を教えてくれませんか。

 

(「日本語を教えます ⇄ 英語を教えます」など、図で示すとわかりやすいです)

 

日本語を教えるかわりに、英語を教えてくれませんか。

(ホワイトボードに板書します。)

 

S:はい、いいですよ。

先生
教材は学習者のレベルに合わせて、物の名前、あいさつ、などを選びましょう。

導入例2

先生
日本語の勉強について話します。

T:みなさん日本語の勉強はどうですか?

S:難しいです/易しいです/楽しいです。

(日本語の勉強について話し、雰囲気作りをします。)

 

T:みなさん今日は宿題がありません。嬉しいですか?

S:はい、嬉しいです。

T:今日は宿題がありません。ですから、明後日テストをします。

 

(「宿題がありません ⇄ テストをします」など、図で示すとわかりやすいです)

 

今日は宿題がないかわりに、明後日テストをします。

(ホワイトボードに板書します。)

類似文法

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日本語教師キャリア マガジン編集部

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日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。