【現役日本語教師が検証!】日本語教師はやめたほうがいい?こんな人は向かないかも

少子高齢化と人口の減少が進む中、外国人労働者の需要が高まっていることから、その外国人に日本語を教える日本語教師の仕事に注目が集まっています。

しかし、注目をされていながらも、以前日本語教師に対するネガティブなイメージは消えません。

なぜ、「日本語教師になるのはやめたほうがいい」と考える人たちが多いのでしょうか。

日本語教師のメリット・デメリットを考えつつ、実際はどうなのか、現役日本語教師の目線から検証してみたいと思います!

日本語教師の仕事と雇用形態

まず、日本語教師の仕事についてですが、主な仕事内容は、外国人に日本語を教えることです。

しかし、それ以外の業務は日本語教師の働き方などによって異なります。

日本語学校で働く日本語教師の場合、日本語教師の働き方は大きく専任(常勤)、非常勤の2つに分けることが出来ます。

専任(常勤)というのは、日本語学校等の学校機関に正社員として雇用され、決まった月給を貰い、学校事務や学校運営、学生管理などの仕事も行っている人のことです。

専任は、かなり多忙であるにも関わらず、授業の準備はもちろんのこと、並行して事務的な作業も行わなければなりません。

この専任と常勤についてですが、文化庁の資料などには常勤=専任として書かれていますが、現場では専任と常勤を異なる意味で使う場合があります。

この場合、その2つの違いは、雇われ方の違いを表します。

常勤は月曜日から金曜日までフルで授業を行っているだけで、正社員として雇われているわけではありません。

言わば、常に勤務している非常勤です。

しかし、時間数によっては私学共済などに加入することができ、ある程度の福利厚生がある場合もあります。

また、この場合の常勤は、学校運営関係の仕事や雑務などをする必要はなく、主な仕事は、授業とその準備です。

非常勤はその名の通り、常に勤務している訳ではない、週に数日だけ日本語学校へ行き授業を行っている人です。

日本語教師にはこの非常勤日本語教師として働いている先生がとても多いです。

平成 30年度 文化庁国語課の「国内の日本語教育の概要」によると日本語教師数全体41606人の内訳は、ボランティアが23,043人(55.4%)と最も多く、続いて、非常勤が12,908人(31.0%)、常勤(ここでは専任の意味)が5,655人(13.6%)の順となっています。

つまり、このように日本語教師の仕事を考えたときに、専任は業務が多く大変だが、非常勤は福利厚生などがなく、収入も不安定なところが多いということで、結果日本語教師はやめたほうがいいと言う人が増えているようです。

新卒で日本語教師はやめたほうがいい?

日本語教師はやめたほうがいいといわれる中でも、特に「新卒で」日本語教師になるのはやめたほうがいいという意見を良く耳にします。

実際に、筆者も学生時代に新卒で日本語教師になることについて教授に相談したところ、「新卒で日本語教師にならなくてもいいのではないか」と言われました。

まさか教授にまでそう言われると思っていなかったので驚いたのですが、実際に新卒で日本語教師になってみて、確かにやめたほうがいいと言われるような理由もあると感じたので簡単に述べます。

【体験談】新卒日本語教師のリアルな話!お金は?新卒だと何が良い?

2020/1/21

新卒で日本語教師はやめたほうがいいと言われる理由として以下のようなことが挙げられます。

  • 新卒の場合、非常勤採用が多いこと
  • 中途採用が多い業界なので研修などの、新人教育環境が整っていないこと
  • 運良く専任で就職できたとしても激務に耐えられずすぐにやめてしまう人が多いこと

 

仮に、一般企業の説明会でこのようなことを言われた場合、かなり就活生が引いてしますのではないかと思います。

そのくらい、新卒にやさしくない業界であるということも事実です。

しかし、日本語教育業界も少しずつ変わってきています。

新卒採用を行っている日本語学校も出てきたので、いくつか紹介します。

ISI日本語学校 日本語教師新卒正規採用

https://www.isi-education.com/ja/recruit/fresh

東方国際学院 新卒専任採用

https://en-gage.net/toho-international-college/work_34383/

株式会社インフィニット・グロース

https://igj.co.jp https://firststudy.net/

このように積極的に新卒を採ろうという日本語学校も増えてきていますので、一概にやめたほうがいいとは言えなくなってきていますね。

日本語教師に向かない人って?

では、実際に、日本語教師はやめたほうがいい人とはどんな人なのでしょうか。日本語教師の仕事状況、環境を踏まえて、

  • 残業や、勤務時間外の労働は絶対にしたくない
  • 大金を稼ぎたい
  • 何よりも福利厚生が大切

以上の人は日本語教師にあまり向きません。

日本語教師の仕事は、授業準備にかなりの時間がかかります。そのため、時間外に仕事(授業準備)をしなければならない場合が多いです。

これが耐えられない場合、日本語教師として働くのは中々厳しいです。そして、大金を稼ぎたいという人も向きません。

日本語教師の給料は、非常勤はコマ給、専任でもそこまで高くありません。

また、他の業界と比べてもキャリアアップが難しいため、一般企業のような昇進はあまり期待できません。

福利厚生に関しては、これは非常勤就職からスタートする可能性を踏まえてのことです。

もちろん、福利厚生の整った日本語学校もありますが、何よりも福利厚生を考える人にはお勧めできません。

実際に日本語教師として働いている先生方に聞いてみたところ

  • 外国人と過度に親しくなりたい、友達になりたい人
  • 教えることにこだわりすぎてしまう人(正しい日本語でないとダメ!)
  • 政治に極端に興味がない、または政治の話しかしないという人
  • 自分の国や他国文化に興味がない

こういった人は日本語教師には向かないかも…という意見が出ました。

もちろん日本語教師になれないと言うわけではありませんが、日本語教師になるか悩んでいるという人は参考にしてみてください。

現役日本語教師よる考察:本当に日本語教師はやめたほうがいい?

日本語教師に向かない人としていくつか例を挙げましたが、もちろん現役の日本語教師が先ほどの条件に全て当てはまらないわけではありません。

実際に日本語教師でもフリーランスでがっつり稼いでいる方もいますし、福利厚生がしっかりしている日本語学校もあります。

また、お金のこと以外で考えたとき、学生対応は苦手だけど…教えるのは好きだし得意という先生は非常勤で、

外国人と友達のような関係でありながら日本語を教えたいという先生はボランティアで日本語を教えることは出来ます。

このように、日本語教師としてどうなりたいか、どんな働き方がしたいかによっても適正は変わってきます。

そのため、新卒・新卒じゃないに限らず、どんな人に対しても一概に日本語教師はやめたほうがいいということもできません。

日本語教師やめたほうがいいかもと考えている方は、まず自分がどんな日本語教師になりたいか・働き方などについて考えてみると、どうして日本語教師の道に進むことを悩んでいるのかが分かるかもしれません。

まとめ

日本語教師はやめたほうがいいのかということに対して現役日本語教師の意見も交えながら検証してきましたが、まとめると

  • 日本語教師は仕事や雇用の面で不安定であったり、激務が求められるイメージからやめたほうがいいという人が多い
  • 新卒で日本語教師になることは有利とは言えないが、一概にやめたほうが良いとは言えない。
  • 日本語教師に向かない可能性のある人もいるが、大事なのは日本語教師としてどう日本語教育に関わっていきたいか

 

いかがでしょうか。

どんな仕事にも苦しいことと楽しいことがあります。

日本語教師もその一つです。

そして日本語教師の仕事は、大変な分やりがいも沢山あります。

今回の検証を通して、やめたほうがいいと言われる理由も分かりましたが、下記の記事では日本語教師のやり甲斐についても焦点を当てて紹介しております。

【現役が語る】日本語教師のやりがいとは?〜やっぱりこの仕事が好き〜

2020/7/1

【16選!】日本語教師の求人を探すことのできるサイトをまとめました!

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自分に合った日本語教師としての働き方を探していきましょう!

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関西在住の現役日本語教師。日本語教育主専攻卒。新卒非常勤2年目。 若手日本語教師の目線で様々なことを発信中! 日本語情報バンクのライター