【文法解説】日本語能力試験 JLPT N3「~上に」例文・導入例・学習者がよく間違う類似文法も!

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!
  • 日本語能力試験 JLPT N3の文法「~上に」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~上に」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~上に」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

~だし、それに・・・。

〈英訳〉~and・・・

接続

V・いA-普通形+上に

なA-な・N-の+上に(「~である+上に」も可)

JLPTレベル

日本語能力試験 JLPT N3

該当文法が使わているテキスト

文法「~上に」とよく一緒に使われる単語

特によく使われる単語というものはありませんが、「A上にB」のAとBは、AがプラスならBもプラス、AがマイナスならBもマイナスイメージの語彙でなければなりません。

文法「~上に」を使った例文

  • この部屋は狭い上に、駅から遠いです。
  • 彼女は成績がいい上に、スポーツもよくできます。
  • この会社は給料が安い上に、休みも少ないです。
  • このパソコンは使いやすい上に、値段も手ごろです。
  • 彼女は日本語が上手な上に、優しいので、みんなに頼りにされています。
  • そんな運転のしかたは、危険な上に、迷惑です。
  • 彼女は才能がある上に、努力家です。
  • ごちそうになった上に、駅まで送っていただきました。
  • 道に迷った上に、雨も降ってきて、不安でたまりませんでした。
  • 体がだるい上に、せきも止まりません。

文法「~上に」を使った導入例

導入例1

先生
不動産屋で、部屋を紹介してもらうという場面を提示します。

店員:いらっしゃいませ。どんなお部屋をお探しですか。

A:ええと、部屋は広くなくてもいいので、家賃が90,000円ぐらいで駅から近い部屋を探しているんですが。

店員:では、こちらのお部屋はいかがでしょうか。家賃は92,000円です。

駅から近い上に、周りにはコンビニやスーパーもありますよ。

A:いいですね。この部屋、今から見ることができますか。

店員:いいですよ。では行きましょう。

ーーーーー【部屋を見に来て】ーーーーー

A:明るい上に、きれいな部屋ですね。

店員:そうですね。ここは建てられてからまだ、5年です。

A:気に入りました。ここにします。

先生
ここで学習者にAさんが借りることにした部屋はどんな部屋か質問します。

生徒:駅から近い上に、周りにコンビニやスーパーもある部屋です。

生徒:明るい上に、きれいな部屋です。

導入例2

先生
病院で、患者が医者と話している場面を提示します。

医者:どうしましたか。

患者:先週からせきが止まらない上に、おとといから熱も出てきたんです。

医者:そうですか、ちょっと見せてください。・・・・・ああ、インフルエンザですね。

今年のインフルエンザは、熱が続く上に、治りにくいようなんです。

患者:そうですか。

医者:1週間くらい、仕事も休んで、ゆっくりしてください。

患者:わかりました。

先生
ここで学習者に患者はどんな様子か、インフルエンザはどんな症状が出るか質問します。

生徒:(患者は)せきが止まらない上に、熱もあります。

生徒:今年のインフルエンザは、熱が続く上に、治りにくいです。

学習者がよく間違う似た文法

先生
意味は全然違いますが、形が似ている文法としてN2文法の「~上で」「~上は」があるので、その都度違いをおさえておいたほうがいいでしょう。

「~上で」・・・①~してから ②~の中では

例文①)

  • それについては、両親と相談した上で決めます。
  • よく考えた上で出した結論ですから、後悔はしません。

例文②)

  • 暦の上では、もう秋です。
  • あの二人は一緒に長年暮らしていますが、戸籍の上では夫婦ではありません。

「~上は」・・・~だから(もちろん)

例文)

  • やると決断した上は、最後まで頑張るつもりです。
  • 留学する上は、語学だけでなく、その国の文化や習慣も学びたいです。

 

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日本語教師キャリア マガジン編集部

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日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。