【文法解説】日本語能力試験JLPT N2「~ものだ」(感慨)例文・導入・よく間違う文法も!

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!
  • 日本語能力試験JLPT N2の文法「~ものだ」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~ものだ」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~ものだ」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞

V(Verb)…動詞

いA(i-Adjective)…い形容詞

なA(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞

意味

本当に~だなあ(心に深く感じることを表現する)
〈英訳〉feel ~ deeply

接続

V/いA-普通形+ものだ

なA-な+ものだ

JLPTレベル

日本語能力試験JLPT N2

該当文法が使わているテキスト

文法「~ものだ」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • なります
  • 困ります
  • 呆れます

形容詞

  • ~たい
  • ほしい/~てほしい
  • 早い
  • 楽しい

文法「~ものだ」を使った例文

  • 息子も来月から社会人です。立派になったものです
  • インターネットのおかげで、便利な世の中になったものです
  • 若いころはこのくらい平気だったのですが…。私も年をとったものです
  • ずいぶん遠くまで来てしまったものです
  • 一人で迎える新年は、寂しいものです
  • あれからもう10年だなんて、時間が過ぎるのは早いものです
  • 一度は富士山に登ってみたいものです
  • 家族がいて、仕事も順調で、幸せなものです
  • 試験は明日なのに、遊びに行くんですか。のんきなものですね
  • 卒業後も、仕事もしないで毎日ぶらぶらしているなんて、気楽なものです

文法「~ものだ」を使った導入例

導入例1

先生
一人が何か/誰かに対して呆れている絵/写真/場面を提示します。

<例1>

A:困ったものです

B:どうしたんですか。

A:うちの子、遊んでばかりで全然勉強しないんです。

B:うちの子もですよ。勉強の大切さをわかってほしいものですね。

<例2>

教師A:困ったものです

教師B:どうしたんですか。

教師A:うちのクラスの学生たち、テスト前があると言っても、あまり勉強してこないんです。

教師B:それは困りますね。もっと緊張感を持ってほしいものですね。

先生
ここで「~ものだ」は何かを心に強く、深く感じることを表す表現であることを説明し、当該文型が使われている箇所を確認します。

教師:困ったものです

教師:子供に、勉強の大切さをわかってほしいものです

教師:学生に、もっと緊張感を持ってほしいものです

導入例2

先生
建て直されている家を見ながら話している家族の様子を提示する。

妻:新しい家が建つのは、楽しみなもの(です)ね。

夫:そうだね。でも、長年住んできた家がなくなるのは、寂しいものだね。

娘:そうね。私が生まれる前からあった家だからね。

夫:うん。そうだな。○○(娘)も、もう20歳になったんだな。

時間が経つのは早いもんだよ。

先生
ここで学習者に夫婦と娘がそれぞれ何と言ったか、確認します。

学生:妻は、新しい家が建つのは楽しみなものだと言いました。

学生:夫は、古い家がなくなるのは寂しいものだと言いました。

学生:夫は、時間が経つのは早いものだと言いました。

学習者がよく間違う似た文法

~ことだ

1)「~ものだ」も「~ことだ」も話者の感嘆、感心、呆れ、感動など、感情を表しますが、「~こと」は女性的な会話表現です。

また、使われる際は「~こと。」の形で使われます。

<比較>

  • 以前と比べて、すいぶん便利になったものです
  • 以前と比べて、ずいぶん便利になったこと

 

2)名詞と接続可能なのは、「~こと。」のみです。

<例>

×きれいな花なもの(です)

〇きれいな花だこと

 

3)形容詞と接続する場合、「~こと。」は瞬間的な感情を表し、

~ものだ」は説明的で客観的な表現です。

<比較1>

  • さすが有名店のケーキ、おいしものですね。
  • わぁ!このケーキ、おいしいこと

<比較2>

  • 毎日、ぶらぶら遊んでばかりで、のんきなものですね
  • 毎日、ぶらぶら遊んでばかりで、のんきなこと
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日本語教師キャリア マガジン編集部

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日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。